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Tale of Genji
源氏物語 by デンマン & 卑弥子
2009年5月16日
Tale of Genji
Author: Murasaki Shikibu
Translator: Kencho Suematsu
Publisher: Tuttle Publishing
Printed in 2006
ISBN: 0804838232
224 pages
英訳者: 末松 謙澄(すえまつけんちょう)
1855年9月30日(安政2年8月20日)に生まれる。 経歴 豊前国前田村(現・福岡県行橋市)に大庄屋 末松七右衛門 伸子の四男として生まれる。 人物像 ロンドン赴任中、最初の「源氏物語」の英訳を書いた。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
輝ける青春
周知のように『源氏物語』は11世紀の初め、平安時代の宮廷に仕えた紫式部という女性作家の筆になった物語である。 この理由は仮名による表現の自由になった事も確かであるが、同時に当時の公文書その他、男子の発表する文章が漢文で書かれたものであるのに、それと対照的に女性の手紙や日記から発展した教養が、物語というジャンルを、世界的に見ても異常に早い時期に花咲かせ、実らせた結果となったのである。 『源氏物語』は、この女性文学の華々(はなばな)しい開花の頂点に位(くらい)する素晴しい大ローマンである。 12ページ 『源氏物語』 現代語訳者: 円地文子
じゃあ、デンマンさんも『源氏物語』が素晴しい事は認めるのでござ~♪~ますわね?
もちろんですよう。現代になって文学的な素晴しさが改めて見直されたのだと僕は思っているのですよう。 当時は、どうだったのでござ~♪~ますか? だから、女や子供の単なる通俗的な読み物だったのですよう。うしししし。。。現代で言えば、女性週刊誌の連載小説ぐらいの価値しかなかったのですよう。 それなのに、どうして現在、素晴しい文学作品だと、もてはやされているのでござ~♪~ますか? 藤原道長が紫式部のプロデューサーだったからですよう。 つまり、デンマンさんは、『源氏物語』が道長の権力闘争に利用されたとおっしゃるのですか? もちろんですよう。当時の“女流文学”は藤原道長によって権力闘争の道具と見なされたのですよう。そこに藤原道長は、当時の“女流文学”の有用性を見たのですよう。僕は、そう見ているのですう。 それは、他には誰も認めていないのでござ~♪~ますでしょう? あのねぇ~、他の人が認めているか?いないか?。。。日本歴史学会が認めているか?いないか?そんなことは関係ないことなんですよう。世界のネット市民の一人として、言論の自由、表現の自由にのっとって、僕は自分の信じるところを述べているだけですよう。 なにも、針小棒大(しんしょうぼうだい)にして言論の自由を持ち出すほどの事ではござ~♪~ませんわア!。。。んで、その権力闘争の道具。。。“女流文学”の有用性とは、どのようなものでござ~♪~ますか? 卑弥子さんは忘れてしまったのですか? 何をでござ~♪~ますか? かつて僕と卑弥子さんは次の記事の中で『源氏物語』とロマンポルノについて語り合ったことがあるのですよう。ちょっと読んでみてくださいよう。
『源氏物語』とロマンポルノ
デンマンさん。。。、やっぱり。。。やっぱり、ロマンポルノにこだわるのでござ~♪~ますわねぇ~。
あのねぇ、ロマンポルノと言うと、「日活ロマンポルノ」を連想してヤ~らしいイメージを卑弥子さんは持ってしまうようだけれど、何度も僕が言うように『源氏物語』だって、あれはロマンポルノなんですよう。 そのような事はデンマンさん以外に誰も認めていませんわ。 僕にとって、“ロマンポルノ”と言うのはドラマ性のあるエロチカの事なんですよう。 でも、「源氏物語」をロマンポルノだと言う事は、そもそも日本の王朝文学を馬鹿にしていることでござ~♪~ますわ。 でもねぇ~、ちょっとネットで調べただけでも、「源氏物語」をエロい文学だと理解している人は、意外にたくさん居るのですよう。最初に目に付いた2つだけをここに書き出しますよう。
ここ数年の古典の新訳ブーム、ついに「源氏物語」にも!
(中略) それにしてもこれほど「エロい」内容のものを全国の高校生は古典の時間に教科書として読んできたのだ。
確かに活字をエンターティメントとして捉える発想は日本には古くからあった、
(世界最古のエロ小説「源氏物語」が生まれたのは日本だし、 この頃はプレステゲームの反動か活字ばかりのノベルズものがゲームとして定着しているし)だが、 プログラミング言語を生み出し、WEB文化を定着させたアメリカ人の底量も侮れない。 言葉遊び(音声言語だが)も日本より盛んだ。 日本の漫才や落語、講談といった文化からはラップのようなパワフルなものは絶対出てこないだろう。 『「ぱふぱふ」はなぜ消えたのか? (2006年11月8日)』のコメント欄より 僕は「源氏物語」を“エロ文学”だと決め付ける訳じゃないけれど、卑弥子さんだって「源氏物語」にエロチックな要素が含まれていることを認めるでしょう? それは。。。それは。。。確かに、エロチックな箇所もござ~♪~ますわ。 そうでしょう!。。。その辺のところを僕はドラマ性のあるエロチカと呼んでいるのですよう。 でも、それは一面に過ぎませんわ。 しかし、それは重要な要素だと思うのですよう。エロチックでワクワクするような所に惹かれて「源氏物語」を読む人は、今も昔も多いのですよう。
源氏物語の本
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