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ひまわり
by June Adams
2008年2月11日
こんにちは。ジューンです。
『ひまわり』はとっても感動的でしたわよね。
涙無しには見られない映画でしたわ。
貧しいお針子のジョバンナ(ソフィア・ローレン)と
電気技師のアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、
ベスビアス火山をあおぐ美しいナポリの海岸で出逢い、
恋におちたのです。でも、その二人の上に、
第二次大戦の暗い影が落ち始めていました。
ナポリで結婚式をあげた二人は
新婚旅行の計画を立てましたが、
アントニオの徴兵日まで14日間しか残されていないのです。
思いあまった末、アントニオは
精神病を装い徴兵を逃れようとしました。
でも、ダメで結局、酷寒のソ連戦線に送られてしまうのです。
前線では、ソ連の厳寒の中で
イタリア兵が次々と倒れてゆきました。
アントニオも死の一歩手前までゆきましたが、
ソ連娘マーシャに助けられたのです。
年月は過ぎ、一人イタリアに残されアントニオの母と
淋しく暮していたジョバンナのもとへ、
夫の行方不明という通知が届いたのです。
これを信じきれない彼女は、
最後にアントニオに会ったという復員兵から話を聞き、
ソ連へ出かける決意を固めたのでした。
異国の地モスクワにおりたった彼女は、
おそってくる不安にもめげず、アントニオを探し続けました。
そして何日目かに、彼女はモスクワ郊外の住宅地で、
一人の清楚な女性に声をかけたのです。
この女性こそ今はアントニオと結婚し、
子供までもうけたマーシャでした。
すべてを察したジョバンナは、
引き裂かれるような衝撃を受けて、
よろめく足どりのまま、ひとり駅へ向ったのです。
逃げるように汽車にとびのった彼女でしたが、
それを仕事から戻ったアントニオが見てしまったのです。
ミラノに戻ったジョバンナは、傷心の幾月かを過ごしました。
ある嵐の夜、アントニオから電話を受けたのです。
彼もあの日以後、落ち着きを失った生活の中で、
苦しみぬき、今、マーシャのはからいで
イタリアにやってきたのでした。
迷ったあげく、二人はついに再会します。
しかし、二人の感情のすれ違いは、
どうしようもなかったのです。
そして、ジョバンナに、現在の夫との間に出来た
赤ん坊を見せられたアントニオは、
別離の時が来たことを知るのでした。
翌日、モスクワ行の汽車に乗るアントニオを、
ジョバンナは見送りに来ました。
万感の思いを胸に去って行く彼を見送るこのホームは、
何年か前に、やはり彼女が戦場へおもむく
若き夫を見送った、そのホームだったのです。
わたしは、おもいきり泣かされましたわ。
ちょっとだけ映画を覗きたい人は
YouTubeのハイライトがありますわ。
このレヴューのすぐ下です。
でも、ほんの6分54秒です。
感じだけはつかめると思います。
では、お楽しみください。
Sunflower ひまわり
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