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日本から
失われつつある 良妻・賢母 by Denman
July 6, 2005
ニュージーランドのクライストチャーチに住むコーさんから次のようなコメントをもらいました。
デンマンさんの体質は、私の母親並みの強さですね。今日は70才の誕生日ですが、地元の3町合併で閉鎖する町の功労者に食生活改善と環境衛生部門で唯一の女性として表彰されたということで、電話でも元気一杯でした。
代書人で町の名士だった父を小学校のときに戦争で亡くし、それまでの父からの教育だけの力でここまで粘ってきての受賞ですから、立派なものです。日本の田舎もようやく学歴や男女の壁がくずれたような気がします。 僕の父親はまさに僕と同様な「海外放浪型体質」なんですね。医者にはかからないし、薬嫌いな人でした。寝込んだのを見たことがありませんでした。満州・沖縄と激戦地を渡り歩いて幸運もあったのでしょうね。しぶとく生きぬいてきました。 僕の両親はどちらも小学校しか出ていないんですよ。父親は頑張り屋でしてね。独学で教員資格を取って18才の時に助教諭として教壇に立ったというのですからね。頭が下がります。 しかしこの人も癌にはかなわなかったですね。健康には自信があって、あまりにも自信過剰であったために、早期発見にならなかったんですよ。母親は医者に行くように勧めたのですが、医者嫌いの薬嫌いですから手遅れでした。食道癌が転移して手術の施しようがなくて79歳で亡くなりました。でも、長寿の方でした。 僕の母親も苦労した人です。大正11年生まれです。僕の母親ばかりでなく、同じ世代の女性はほとんどが親のため、家のためにこき使われましたからね。実家が農家なんですね。貧乏農家です。13人の子供の一番上ですからね。貧乏子沢山の家に生まれて苦労のしっぱなしです。 米作りだけでは食べて行けずに、遠い親戚筋に当たる東京の寿司屋に女中奉公です。随分と苦労話を聞かされました。でも、僕の知人、友人の母親にもこういう人が結構居るんですね。戦前のことです。日本は貧しかったですからね。特に僕の母親だけが苦労したわけじゃない。 母親は子供の頃は健康だったらしいんです。でも、そういう苦労のために、体をすっかり壊してしまったということです。だから、僕の知っている母親は体の弱い人なんですよ。ところが、神様は見捨てなかったんですね(僕は無神論者ですが)。僕はまさか、病気知らずの父親が先に逝くとは思っても居ませんでしたね。 体の弱い人は普段から自分をいたわる習慣が出来ているようです。それで、あまり無理をしなくなるんでしょう。悪くなったらお医者さんに診てもらうし、そういうことで長生きしているんだと思います。もう80を越しましたが一応元気を保っています。 <仕事の関係もありますが、海外放浪であまり母親にあっていないので、15年ほど前から、必ず1年に1度は日本へ戻って親孝行の真似事をしています。 父親が亡くなった時に当時の小渕首相から叙勲の立派な免状が届きました。勲4等とか言うその免状を見て僕は思ったものです。「死んでっから、こんなものよこしても何にもならないじゃないか!死ぬ前なら、本人は随喜の涙を流して喜ぶのに!」 そう思ったものです。しかし、良く考えてみれば、あれは死んだ本人にあげたんじゃなくて、その人を守り立てた連れ合いに当てたものなんですよね。つまり父親でなく、僕の母親に上げたようなものです。「良くぞご主人をここまで守り立てて支えてあげました。亡くなられた方のお名前になっていますが、これは、ご遺族のためのものです」 僕は、そう思いましたね。母親の苦労は、何も報われませんでしたが、亡くなった父親に贈られた叙勲は、つまり僕の母親のものなんです。「アア、これだけ立派なものをいただいたのだから、私もこれまでの苦労が報われた」 ところが、最近の日本の若い母親はどうですか! これなど犬畜生にも劣ることですよ! つまり日本の教育はどうなってしまったんだ! 戦前には「軍国の母」を育てる教育というものがあった。僕はそれが必ずしも良いものとは思いません。しかし、ko-intlさんのお母さんも、僕の母親もそういう教育を受けてきたんです。そして、立派に良妻賢母になっている。 「軍国」は認めたくないのですが、その教育のもとで「女の教育」がなされていたことは事実です。これからの日本の教育の在り方を真剣に考えないと日本は技術立国が出来ても、精神立国が出来ずに心の貧しい不幸な国になって行きますね。 そう思いませんか? ここで僕が憤慨して、力(りき)んでみてもどうしようもないのですが、この投稿を読んでくれる人が、ちょっと考えてみてくれると、ありがたいですね。 オリジナルの記事は次のリンクをクリックして読んでください。 ■ 『日本から失われつつある良妻・賢母』
メチャ面白い、
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こんにちは。ジューンです。
1999年夏の「東芝事件」は
ネットでも画期的な事件でした。
東芝製ビデオデッキの修理に関し、
その対応に腹を立てた消費者が、
経緯をネットで公開したのです。
東芝側はホームページの一部削減をさせるため
「名誉権と営業権に基づく妨害排除の請求」の
仮処分を申請しました。
しかし、社会的な批判が高まり、
急遽謝罪を表明したのです。
仮処分の申し立ても取り下げました。
やはり、企業と言えども法の下には
個人と平等なのですよね。
ユーザーと「はてなダイアリー」との関係も、
もちろん対等であるべきですよね。
ユーザーが不満を表明し、
釈明を求めているのであれば、
「はてなダイアリー」も誠実に対応すべきだと思います。
ネットの世界は単に現実世界の向こうの虚像ではありません。
東芝事件のように、ネット上で激しさを増したユーザーの声は、
間違いなく現実社会に戻ってくるからです。
「クレームはチャンスだ」という考え方は
北米では成功企業の常識になっています。
つまり、お客さんからのクレームに誠意を持って対応し、
それを企業の戦略に生かそうとする動きです。
Customeres are king.
というスローガンがその姿勢を良く物語っていると思います。
「はてなダイアリー」のようなユーザーを無視する態度は
決して良い結果を生まないものです。
ところで、英語の面白い記事をまとめました。
時間があったらぜひ覗いてくださいね。
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。
YouTube 動画
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