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飛鳥とペルシャ(波斯)
石人男女像の謎
August 2, 2003

 

Turtle Stone (kame01.jpg--272x190)

 

上の写真は何でしょうか?
私には、ヒキガエルがいい気持ちで眠りをむさぼっているように見えます。
しかし、これ実は、亀なんです。高さが2mほどある石造物の亀なんです。 奈良県明日香村川原にあります。亀がうずくまっている形なんですね。

伝説では、奈良盆地が池だった時に、 川原の鯰と当麻の蛇が池の水をめぐって争いました。鯰が負けて池の水を蛇に取られてしまったのです。そのため、多くの亀が干上がって死んでしまったそうです。 その亀達の霊を慰めるために、この亀石が作られたといいます。亀石が当麻の方向(西)を向いた時、奈良盆地は再び池になってしまうそうです。

でも、これ、本当に亀なんでしょうか?あたくしは、やっぱりヒキガエルにこだわります。

この飛鳥の近辺には、このような、不思議な石造物がたくさんあります。昔から、人々の想像力をかきたててきたわけです。しかし、 いまだにこれが何のために作られたのか、はっきり分かっていません。このページではその謎に迫っています。一緒に見てゆきましょう。

案内役の
卑弥子
でーす。
Mascot girl Himiko (himiko8.gif--166x253)

 

飛鳥の石造物

奈良県の飛鳥地方には、石人男女像、猿石、二面石、亀石、益田の岩船、酒船石、須弥山石などの不思議な石造物が点在しています。 古くから諸説がありますが、誰が何のために造立したのか、まだはっきり分かっていません。  

ある研究者は、斉明天皇(皇極天皇)の両槻宮(ふたつきのみや)の付属施設だったのではないだろうかと言う説を立てています。 そのために、多数の工人が酒船石、亀石、猿石、二面石、道祖神石、須弥山像石などを作ったといわけです。 ところが、両槻宮は造営不能で中止となっています。当然、これらの石造物も未完成のまま放置されました。

結局他に利用価値がなかったために、今まで放置されていたようです。 後になればなるほど、それが時代感覚と合致せず、馴染めない石造物に映ってきたようです。

誰が造ったのか、ということについては、ペルシャ人らしい者の渡来の記事が『日本書紀』に見えることから、 これらの人たちが作ったのではないかと推測する研究家もいます。

これらの石造物に何か共通したものがあるだろうかと調べてみると、これまでの先覚者の研究から、大体次のようなことが分かります。

  1. 古事記・日本書紀などの古典に、これらの作品についての記事がない。(須弥山像石が唯一つの例外です)

  2. 制作年代は七世紀中頃と思われる。

  3. 石の材質が、付近の古墳の石槨(せっかく)や石棺などに使用されている凝灰岩よりも硬い花崗岩である。

  4. 彫刻などの技術は稚拙である。

  5. 未完成のものが多い。

  6. 製作目的や用途がはっきりしていない。

  7. 飛鳥地方に集中している。

諸説を基に、それぞれの石造物の謎に迫りたいと思います。

石人男女像

Sekijin (sekijin2.jpg--166x252) この石造物を作ったのは覩貨邏(とから)人とする説があります。  半島情勢の激変のために、彼らが急遽故国へ立ち去ってしまい、石造物が取り残されたと考えられています。

この半島情勢とは何か?というと660年に百済が唐・新羅に攻撃され危機を迎えます。百済は663年に滅びています。 この危機を迎えたときに、大和朝廷が都を難波宮に移し、臨戦体制に入りました。トカラの人たちは、この時に帰国を願ったというわけです。 この当時の日本の混乱状態は、このページ (しかし、 そんな風には日本書紀に書かれていないよ) で説明しています。クリックすると新しいウィンドーが開きます。

ただし、この覩貨邏人とは一体何者か?ということには定説はありません。この石人男女像に関して言えば、研究者は この石造物を造った工人を、耽羅(トムラ又はタムラ)からやって来た人たちだと考えています。つまり、 継体紀に一度名前の出てくる韓国の済州島からやって来た人だと考えているわけです。

Toruharuban (toruban2.jpg--116x275) 済州島に多いトルハルバン(石爺)と呼ばれている石像があります。これを石人男女像のルーツと考えているわけです。 この島には、いたるところに右のような石像があります。これは石のおじいさんと呼ばれる石像です。何の目的で作られたのかは不明ですが、 今では子宝の神、村の守り神と信じられています。とても愛らしい格好なので済州島のシンボルになっています。

このトルハルバンを石人男女像のルーツとする理由は、トルハルバンの形状が、飛鳥の石人男女像の男の鼻とそっくりなのです。その他、 額に刻まれた深い皺の形、それに頭に冠る折り返しつきの帽子、妙に変なところがよく似ています。以上のことから、 飛鳥の石人男女像は覩貨邏人、即ち済州島の石工が造ったものと考えているわけです。

確かにこの説は、日本との距離を考えに入れると説得力があります。しかも、飛鳥以外の土地でも似たような石人が作られているのです。

Stone man (sekijin3.jpg--284x199) 5世紀の北部九州には、筑紫の君と言われる「磐井氏」が、いまの筑後平野を中心に、九州の大王的勢力を確立していました。 磐井氏は新羅系の渡来民族で、早くから筑後の八女を本拠地して、粕屋あたりまで 支配していました。筑紫の白木原(シラキバル)という地名も、この新羅系民族の集 落を意味していたようです。

磐井氏は八女の岩戸山古墳にみられるように、装飾文と石人(上の写真の真ん中の石造物が石人)・石馬をもつ独特の古墳を築き、 新羅との交流を活発に展開していました。したがって、済州島から渡ってきた石工がこれらの石人を造ったとも考えられます。

Map of Korea, Cheju and Kyushu (kmap02.gif--345x366)

ただし、済州島は百済との関係が濃厚です。書紀に、継体天皇2年(508年)に初めて耽羅は百済と通うとあります。 これは、百済が南下して、 半島南部まで進出したことにより、済州島まで手をのばしたようです。 トムタレは百済領になり、「耽羅」と呼ばれるようになりました。  「トムラ」とも呼ばれたようです。 ここでの「羅」は、新羅、加羅の羅と同じです。また書紀は、 斎明7年5月(661年)に初めて耽羅から入朝の使者を迎えたと記録しています。 

ちなみに、近畿の大王は、任那や百済系の渡来民族で、崇神大王を中心に大集団で渡来し てきたとされています。仲哀大王の頃までは北九州を中心に活躍していましたが、応神大王、仁徳大王の頃に東征して、 初めは河内、やがて飛鳥に本拠地を移しています。6世紀の初めに、対立関係にあった磐井氏と大和朝廷は激突します。 このようにして、やがて統一国家へと進んでゆきます。

「覩貨邏=耽羅」説に不服な研究者のなかには覩貨邏をビルマ、スマトラ、バリ島、若しくはタイと考えている人たちがいます。

イースター島のモアイも
似ていませんか?

Moai at Easter Island (moai02.gif--112x242) 石人男女像とトルハルバン(石爺)は確かに似ています。石人男女像の男の鼻とトルハルバンの鼻はそっくりなのです。 額に刻まれた深い皺の形、それに頭に冠る折り返しつきの帽子、妙に変なところがよく似ています。

しかし、この類似点を決め手とすると、右に示したイースター島のモアイも石人男女像とよく似ています。 本体は一つの石でできています。これにプカオとよぶ縁(へり)つきの帽子を別材で造って頭上にかぶせています。顔が大きく、首が太く、 ずん胴で、しかも脚部を省略し、両手は体につけたままです。何より大きな鼻が顔面の中央部を大きく占めている点が、 石人男女像の男像と済州島のトルハルバンに不思議に似ています。

World Map (worldmp2.gif--471x266)

イースター島は、上の地図で見るとおり、日本とはだいぶ離れています。しかし、石工が、潮流に乗ってはるばる島伝いに 大和にたどり着いたと考えられないわけではありません。

ここでちょっぴり一休みしてください。

Bali dancer (baligal5.gif--250x396) 例によって案内役の卑弥子でーす。

マウスのポインターをあたくしの上へ持ってきてください。民俗音楽をバックグラウンド・ミュージックに、あたくし躍らせていたただきマース。

この格好を見ればあたくしがこれから何を話そうとするか、ご想像がつくと思います。 あたくしが身に着けているのは、もちろんインドネシアの民族衣装です。

ところで、インドネシアにピラミッドがあるのを知ってますか? ジャバ島のボロブドゥール寺院遺跡がそれです。もちろん本物のエジプトのピラミッドとは規模も形もちょっと違います。 しかし写真で見る限り、ピラミッドと言っても良い程良く似ています。

ユネスコの援助で保存されているこの寺院は、大きく分けて3層から成ります。土台は方形のピラミッド型で、その上に3段の円壇、 そして最上部にはひときわ大きなストゥーパがあります。壁と柱には浅浮彫りがほどこされ、その総面積は2,500平方メートルにもおよびます。 また、円壇には72個のストゥーパがあり、それぞれの中に仏像が納められています。

Pyramid at the ruins of 1,100-year-old Borobudur temple (pyramid4.jpg--350x230)

Buddha statue on the pyramid (pyramid3.jpg--320x220)

ストゥーパの一つが、上の写真のように開けられていて、中の仏像が見えるようになっています。

ところでメキシコにも同じようなピラミッドがあるのをご存知だと思います。下に示すピラミッドは、その近く、 中南米はホンジュラスのコパン遺跡のピラミッドです。 ここの文化は紀元200年から800年まで栄えたマヤ文明の一部です。おおよその位置は上の地図の中に書き込んであります。

Pyramid at the Copan ruins (copan.jpg--390x250)

どちらのピラミッドも階段状で良く似ていると思いませんか?太平洋を潮流に乗って人の行き来があったと思いませんか? しかし何といっても中南米とインドネシアは二万キロの海で隔てられています。ピラミッドが似ているからといって、 双方に文化の流れがあったとみるのは早とちりになるかもしれません。

しかし、もし、他の事で、共通点があるとするなら、これだけ離れていても、文化の交流があったかもしれません。

 

Rice Goddess in Bali Island (baligal2.jpg--198x383) Young Moon Goddes Rice at Copan (mayagal2.jpg--202x385)
インドネシアの米の女神
Rice Goddess
at Bali, Indonesia
マヤの月の女神
Young Moon Goddess
of Maya

2つとも顔立ちがよく似ています。目、鼻、口そして頬の肉付けまでが、まるで同一人が作ったのかと思われるほど瓜二つに見えませんか? ところで、この鼻の形には特別の意味があります。これは、当時マヤの習慣として、鼻を高く整え、 鼻梁の中心が額までとどくように生まれたときから矯正されていたのです。 だからこの頃のマヤの人物像はすべてこの鼻をもっています。とりわけ鼻を強調しているというわけではありません。

バリ島の米の女神像も、他の像と比べて、これだけが特に、マヤの月の女神像と似ているというわけではありません。 これと似た像や、テラコッタの作品がたくさんあります。ということは、文化的に非常に共通したものがあるということです。 おそらく何らかの交流があったはずです。

 

何か確証でもあるの?

無いこともありません。それについては、次のページでお話します。

 

飛鳥と中南米は海で
つながっていた
(次のページ)

 

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筆者紹介
Akira Kato (kato.jpg--180x135)
  • 日本とカナダの大学で教育を受ける。
  • 横浜にある大手の電器メーカーでコンピューターのソフトウエアの開発に従事する。
  • カナダのノースウエスト隼州政府・財務省に勤務する。
  • バンクーバーのランガラ・カレッジおよびサレーのクワンテレン・カレッジで講師を勤める。
  • ヨーロッパ、東南アジア、中国、北米を幅広く旅行する。
  • 現在、経営コンサルタント、フリーランス・ライターとして活躍している。



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