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ペルシャ人の石工が
飛鳥にやって来た
August 2, 2003

 

Himiko as a Shinto priestess (himiko35.gif--81x220)

卑弥子でーす。こんにちは。今回は「卑弥呼」にあやかって巫女さんの格好で出てまいりました。似合っているでしょうか? どうして巫女さんになって出てきたかというと、このページで神社のことをちょっとお話しようと思ったからです。

あたくしの両側にあるもの、これ何だかお分かりでしょうか?そうです。「狛犬(こまいぬ)」だとか「唐獅子(からじし)」だとか言われていますね。 日本の狛犬のルーツは平安時代、天皇、皇后の御帖台の前に置かれた獅子、狛犬ではな いかといわれています。

獅子は口を開いていて、たてがみは巻き毛です。狛犬は口を閉じていて、たてがみは 直毛で角があります。それが神社などの社殿の中や縁に厄除けとして木製の獅子、狛犬が置か れるようになりました。

社殿中や縁から参道に出されて置かれるようになるのは1600年代からと言われています。このときに石造りになったようです。 この神社のように参道をはさんで対になって配置されているものが多いのですが、地域、時代によってその 姿や形には、かなりの変化があります。

でも、この「狛犬(こまいぬ)」と「唐獅子(からじし)」、一体どこから来たのでしょう?このページでは、その謎に迫っています。

案内役の
卑弥子
でーす。
Mascot girl Himiko as a Persian princess (himiko82.gif--191x370)

 

狛犬(こまいぬ)と唐獅子(からじし)はペルシャからやって来た

前のページではカットグラスがペルシャから伝わったことを述べましたが、何もカットグラスだけではありません。 実は狛犬(こまいぬ)と唐獅子(からじし)もペルシャから伝わったようです。もちろん、これもシルクロードを西から東へと伝わってきたのです。

Silk Route (silkrd6.jpg--475x181)

ペルシャから日本へ伝わるまでに、どのような変化を見せたのか、次に示す写真で見てください。

Stone Lion at Persepolis (lion02b.jpg--320x476)

ペルセポリスの獅子
Lion stone carving at Persepolis

Persepolis Ruins (persepolis.jpg--450x230)

ペルセポリス遺跡 Persepolis Ruins

紀元前3000年頃よりイランの地にはエラム人が文明を築いていたが、 2000年紀に入るとロシア南部で遊牧生活を送っていたアーリア人が南下を開始する。彼らはエラム人を追放し、 さらにはメソポタミアを統治支配していた最強のアッシリアを滅亡させて、メディア王国を築く。狭義のペルシア人たちは、 そのメディア王国に従属しながらザグロス山脈の南にあるパールサの地に住んでいた。

紀元前550年ごろ、メディア王の臣下でペルシアを統治していたキュロス2世はメディア王家の内紛に乗じてこれに叛旗をひるがえし、 メディアとペルシアを併合してアケメネス朝ペルシアを建国する。

キュロス2世(在位BC559~530)はパサルガダエを首都にしたが、 第3代のダレイオス一世は即位した紀元前522年ごろ、パサルガダエから西南四十キロの荒涼とした丘陵地に新都建設を命じる。 建設事業はクセルクセス一世(在位BC486~465)、アルタクセルクセス二世(在位BC465~424)へと引き継がれ、 完成までに結局60年かかった。
これがペルセポリスである。

Stone Lion at Torfan (lion05.jpg--228x334)

トルファン(吐魯蕃)の獅子
清朝時代に作られたといわれている。
Lion stone carving at Torfan

Stone Lion at Forbidden City, Beijing (lion06.jpg--299x335)

北京・紫禁城の獅子
Lion stone carving at Forbidden City, Beijing

Stone Lion in Korea (lion07.jpg--300x388)

慶州(キョンジュ)掛陵(クエヌン)の狛犬
掛陵は8世紀末の元聖王の御陵で、
新羅統一時代の陵墓 制度が、
完備した時代の代表的な陵とされている。
Lion stone carving in Kyongju, Korea

Stone Lion in Kyoto (lion08.jpg--355x352)

八坂神社の獅子
Lion stone carving at Yasaka Shrine,
Kyoto, JAPAN

上の写真を見てすぐ分かることは、ペルセポリスのライオンがもっとも写実的で、製作者は明らかに、本物のライオンを見たことがあるということが分かります。 しかし、トルファンも含めて、それよりも以東のライオンは、全く想像上の生き物としか思われません。作者は、明らかに、本物のライオンを見たことがないのです。

獅子が古代韓国に伝わる頃には、獅子は獰猛な犬というイメージで受け入れられたようです。おそらく、 ペルシャ人がライオンをまだ一度も見たことのない中国人や韓国人に説明する時、獰猛な犬のようだ、と言ったのでしょう。 それが日本へ伝わると狛犬(こまいぬ)、つまり「高麗(こま)犬」になったのです。高麗とは日本書紀では高句麗のことです。

半島では663年に百済が滅び、668年に高句麗が滅んで新羅が朝鮮半島を統一します。その新羅も918年に滅んで、 高麗(こうらい)に取って代わられます。この王朝が1392年まで続きます。高麗の武将である李成桂が王位を譲り受けた形で、 翌年に新しい王朝を立てます。これが李氏朝鮮です。1896年に大韓帝国になり、1910年、日本に併合され、1945年に独立します。

日本人の間では、ライオンは「唐獅子」と共に「狛犬」という言葉になって、語り継がれたわけです。 ペルシャから飛鳥へやって来た石工が獅子像をたくさん作ったはずです。しかし、 写実的なライオン像は日本人の目には、むしろ想像上の生き物に見えたことでしょう。 時代が下るに従って、写実的なライオン像よりも「伝統的な」唐獅子や狛犬の方が主流になってゆき、 それが、現在私たちが目にする唐獅子や狛犬となって残っています。

写実的なライオン像は、人気がなくて、作り変えられたか、壊されたのでしょう。亀石のように大きなものを作っていれば、 壊されずに残っていたでしょうが、残念ながら巨大なものは作らなかったようです。

 

ペルシャの石工がやって来た
証拠でもあるの?

蘇我氏が飛鳥寺を建立するために、百済から招いた寺工、鑪盤(ろばん)博士、瓦博士、画工らはペルシア系の人々であったと言われています。 また、仏師の司馬達等(しばのたつと)親子はペルシャ人であったらしいのです。 ちなみに、司馬達等は鞍作止利(くらつくりのとり)のおじいさんです。

天平八年(736年)、遣唐使に従ってきた李密翳(りみつえい)もペルシャ人でした。天平勝宝六年(754年)、 鑑真和上に随行して来日した安如宝もペルシア人であったと伝えられています。このように古代日本には、ペルシア人は案外多く来訪して、 その文化を伝えていたようです。

「日本書紀」には、トカラ人饗応の記述がみられます。トカラについては、ペルシア、またタイ、ビルマ、メコン川流域など、いろいろな説があります。 まだ定説というものがありません。

斉明紀六年七月条に「覩貨羅人乾豆波斯達阿(とくわらのひとげんづはしだちあ)」とあって、「乾豆波斯達阿」という名前らしい表記があります。 「日本古典文学大系本」の頭注にしたがうと、固有名詞かどうかは疑問として、乾豆は賢豆などと同じくインド、波斯はペルシャをさし、 達阿はインドの人名の語尾らしいとあります。この表記からおおよそ推定するならば、 日本よりはるか西方の南アジアの一地域かと思われます。しかし、断定できる資料がありません。

もっともオーソドックスな解釈では西域の吐火羅(とから 覩貨邏)、つまり中央アジアのトハラ(現在のブハラ、Bukhara)であるとされています。

World Map (worldmp2.gif--471x266)

トハラ族(Tokhara、覩貨邏)は、古代中央アジアの遊牧民で「トカラ」族とも言われます。  サカ(インド=スキタイ)系と言われ、バクトリアへ移動後、大月氏に征服され、クシャーナ朝の中核となりました。

なお、現在のアフガニスタンの北部にある彼らが住んでいた土地は現在「トハラ」または「トゥハーリスターン」と呼ばれています。  その中心は古代にはバクトラ(現バルフ)、中世はクンドゥズに置かれ、東西交通の要地としてバクトリア王国、大月氏国、 クシャーナ朝などの政治・文化の中心でした。

シルクロードの彼方から文物のみか、ペルシア人も渡来したということで根強い支持があります。

しかし、日本書紀に従うと、 ペルシア人だけが船に乗って漂着したり、男だけが本国に一時帰るというのは、ちょっと不自然です。

さらに書紀には『百済』と『都貨羅(トカラ)』の皇子を人質にしたとあります。この場合、都貨羅を中央アジアのトハラと考えるには無理があります。

結論を先に言えば、私は「トカラ」が二つの地名をさしていると思います。一つは中央アジアのトハラ、もう一つは耽羅(トムラ又はタムラ)、 つまり継体紀に一度名前の出てくる済州島です。地理的位置と、百済との服従関係を考慮すると、初期の記述も十分に理解することができます。 従って、飛鳥にはペルシャからも済州島からも石工がやって来ていたと思います。

ただし、個々の石造物を見てゆくと、ペルシャの作風が見て取れるものがあり、ペルシャ人の石工の存在を無視することができません。 では、さらにいくつかの石造物を見てゆきたい思います。

 

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筆者紹介
Akira Kato (kato.jpg--180x135)
  • 日本とカナダの大学で教育を受ける。
  • 横浜にある大手の電器メーカーでコンピューターのソフトウエアの開発に従事する。
  • カナダのノースウエスト隼州政府・財務省に勤務する。
  • バンクーバーのランガラ・カレッジおよびサレーのクワンテレン・カレッジで講師を勤める。
  • ヨーロッパ、東南アジア、中国、北米を幅広く旅行する。
  • 現在、経営コンサルタント、フリーランス・ライターとして活躍している。



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