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お願い、
骨まで愛して
2006年10月15日

お願い、もう一度抱きしめて

2006/07/14

あなたとわたしは大きな広いベッドで
一日中愛しあった
甘い蓮華の花が咲く
広くて果てしないお花畑
それがあなたとわたしが愛しあったベッド

ぬけるように青い空が
あなたとわたしが愛しあうのを
微笑を浮かべて見つめていた
祝福するように
うらやましそうに
楽しそうに

蓮華の花びらが敷き詰められた
肌ざわりのいいシーツと
柔らかなダウンがいっぱい詰まっている
大きなまくら

朝から晩まで
あたなとわたしはベッドの中にいて
いっぱいキスして過ごした

ふたりはずっとわらっている
わたしはしあわせすぎて
時々泣いたりした

あなたはわたしの涙を
優しい唇で拭ってくれた
ああ、あなた...
いとしい人...

今のわたしの涙は嬉し涙
しあわせなメロディーが
この胸の中にとまらなくて
あなたの胸へと伝わってゆく

そしてわたしは
あなたのくちびるが
わたしのくちびるに
かさなる瞬間まで
じっと見つめていた
まぶたをとじて
じっくりと味わう

わたしの愛を
あなたのくちびるに差しだす
あなたは舌でからめとる
わたしの愛が
甘く透きとおって
あなたの舌のうえで
ゆっくりととけてゆく

あなたの愛は
甘露のようにわたしの心に広がってゆく
あなたのくちびると
同じ味がする

わたしは全ての感覚で
あなたを愛しているから
わたしの全てが
あなたを恋しく思う
ああ、あなた...
いとしい人...

わたしはあなたの腕の中で
生まれかわった
あなたはわたしの殻を破ってくれた
わたしはあなたの女になった...

あなたの愛がこの身体に
沁み透るように伝わってくる
その愛を全身に感じながら
わたしはもがき続けた

あなただけの女に生まれるために
わたしは苦悩する
そして強くなる
わたしは生まれかわった
あなたのために
ああ、あなた...
いとしい人...

あなたの全てがいとおしい
あなたのまぶたをくちびるで愛撫する
くちびるから全身にしびれるような
熱い波がひろがってゆく
狂おしいまでに
わたしはあなたの腕に抱きしめられて
身悶えた

わたしの思考を
空白にする甘美な衝撃
身を焼くようなあの歓喜
全身を打ち震わせるあの悦楽
女の芯をしびれさせる官能の疼き

あの悦びの瞬間を
わたしはあなたの愛の中で
あなたと溶けて一つになって
全身で感じていた

激しい歓喜の波が
押し寄せては引いてゆく
わたしはその悦びの波に
翻弄されながら
あなたの愛に耳を澄ませ
全身であなたの愛を感受して
あなたの腕に抱かれて
長い長い悦楽に酔いしれた

あなたがわたしをつつむやすらぎの光
おだやかな時がいつまでも流れてゆく
あなたにやっと出会い
そして愛し合う

あんなに強く抱きしめた腕
ふたりは確かに結ばれて
身も心もとけあった
ああ、あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・

あなただけが与えてくれた
あの至福
あなただけが教えてくれた
あの悦び
あなただけが癒してくれた
あの寂しさ
あなただけが満たしてくれた
あの虚しさ
ああ、あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・

初めての出会いから
分かっていた
あの夜のしじまの中で
あなたと交わした愛が
とこしえに続くことを

愛している
あの朝、すべてが澄み切って
誰にもじゃまはできなかった

あなたとわたしは確かに結ばれて
身も心もとけあった
ああ、あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・
お願い、もう一度抱きしめて

by レンゲ


『お願い、もう一度抱きしめて』より

デンマンさん。。。、あたしが今年の夏に書いた詩を、またこの記事に載せたのですわね?

そうですよ。この詩を読むたびに僕は驚くのですよ。

どうしてですの?

大体、これほど一生懸命に詩を書く人を僕は他に知りませんよ。

つまり、あたしの詩を読んで感心するというよりも、なんとなく呆れているような。。。

いや、呆れるとか驚くとか。。。そういう言葉では表現できないような。。。

あたしは、またデンマンさんにコケにされているような気がするのですけれど。。。

決して僕はレンゲさんを馬鹿にしていませんよ。レンゲさんが上の詩を書いて僕に“きっと読んでくださいね。あたし、デンマンさんのために書いたんですから。。。” そう言ってくれた。レンゲさんがどのような詩を書いたのだろうか?僕は心を弾ませて掲示板を見ましたよ。それで、レンゲさんの書いてくれた詩をワクワクしながら読みましたよ。

それで。。。?

正直言ってうれしかったですよ。この地球上に何十億という女性が居るんですよ。その何十億という女性の中で僕のことを星の王子様と想って詩を書いてくれる女性なんてレンゲさんだけしか居ませんよ。

。。。そう言ってもらえると、あたし、とってもうれしいですわ。

そこですよ。。。。そこですよォ~。

どこですの?

そうやってレンゲさんはとぼけている。僕はすでにレンゲさんには何度と無く言ったはずですよ。星の王子様と想うのはいいけれど、レンゲさんは、もう16才の乙女じゃないのだから現実と夢を混同して、いつまでも星の王子様に恋している場合じゃないと。。。

あたしは別に星の王子様に恋しているわけではありませんわ。

だったら、現実に戻って覚めた目で坂田さんのこと、そして清水君と仲直りする事を冷静に考えたらどうですか?

あたしは現実をしっかりと見つめているつもりですわ。

見つめていないでしょう?レンゲさんは恋愛を至上だと考えている。つまり、恋愛至上主義ですよ。レンゲさんのオツムの中には理想的な“愛の形”がある。その形を詩にして描いて見せたのが上の詩ですよ。その詩の中の“あなた”は僕であって僕じゃない。

あたしはデンマンさんのことを想いながら書いたのですわ。

確かにそのつもりで書いたのかも知れませんよ。でもね、“女の操”を信じている女性ならば、7月に書いた詩の中の“あなた”と現在愛し合っている“あなた”は同一人物ですよ。

同じですわ。デンマンさんはデンマンさんですわ。

もちろん、僕は変わっていませんよ。でもね、レンゲさんは、7月に僕の事を想って上の詩を書いたと言った。その時から3ヶ月経った現在、上の詩の中の“あなた”は間違いなく坂田さんになっている。違いますか?

でも、間違いなくあたしはデンマンさんのことを想いながら上の詩を書いたのですわ。

レンゲさんだけが、そのように思い込んでいる。僕がすでに言ったように、レンゲさんは僕と言う形を思い浮かべてはいたけれど、詩の中の実体はレンゲさんが理想としている“星の王子様”なんですよ。だから、詩を書いてからわずか3ヶ月しか経っていないのに、その中の星の王子様は“僕の形”から“坂田さんの形”にすっかり移行してしまっている。しかも、詩に書いたように、レンゲさんは坂田さんに抱かれて詩の中の“愛”を実現させている。

わたしの思考を
空白にする甘美な衝撃
身を焼くようなあの歓喜
全身を打ち震わせるあの悦楽
女の芯をしびれさせる官能の疼き

あの悦びの瞬間を
わたしはあなたの愛の中で
あなたと溶けて一つになって
全身で感じていた

正にレンゲさんは今年の7月に、このような愛を期待していたのかもしれない。でも、残念ながらレンゲさんの思い通りには行かなかった。でも、熱いレンゲさんの愛欲は胸の内だけに押しとどめることが出来なかった。行き場のない熱い思いが詩と言う形で噴出してしまった。それが上の詩ですよ。違いますか?

いつものように、それはデンマンさんの理屈ですわ。そうやって辻褄を合わせるために理屈をこねくり回しているのですわ。

でも、実際、そのようになってしまったでしょう?レンゲさんは詩で書いたような“愛”を求めている。詩の中で書いた“愛”こそ、レンゲさんが至上と信じている恋愛なんですよ。つまり、レンゲさんのオツムの中に理想とする恋愛がある。ちょうど上の詩の中で書いたような。。。もし、“女の操”を信じている女性ならば、至上の恋愛が独立してあるのではなく、デンマンこそ“意中の人”だと思うから、坂田さんが現れたとしても坂田さんは上の詩の中の“星の王子様”にはなれない。“意中の人”は、そのようにコロコロと変わらないものですよ。しかし、レンゲさんのオツムの中には至上の“愛”があって、その愛にふさわしい人をレンゲさんが求めている。要するにデンマンである必要はない。僕が恋愛至上主義と言うはそのような意味ですよ。

あたしが今年の夏デンマンさんよって満たされなかったものを坂田さんによって満たしているとおっしゃるのですか?

そうですよ。レンゲさんは、そのようにして坂田さんの腕に抱かれて女の芯をしびれさせる官能の疼きに酔い痴(し)れたのですよ。。。どうですか?

あたしは。。。あたしは。。。

坂田さんに抱かれてあの悦びの瞬間を一つに溶け合って全身で感じたんでしょう?

デンマンさんは。。。デンマンさんは。。。そうやって、またあたしをヤ~らしい。。。ヤ~らしい事に夢中になる女にしてしまうのですかぁ~?

僕は“ヤ~らしい”なんて言ってませんよ。

デンマンさんは口には出さないだけで、心の中ではあたしがヤ~らしい女だと思っているのですわぁ。

ほらぁ~~。。。またそうやってレンゲさんは思い込んでしまう。。。思い込みでないのなら、根拠のない女の直感ですよ。

デンマンさんは、あたしが誰にでも抱かれる女だと思っているのですわ。

違いますよ。僕はタダ、レンゲさんの“意中の人”が変わりやすいと言っているだけですよ。

変わっていませんわ。

毎日のように愛し合っていた清水君から、今は坂田さんになってしまっているでしょう?

それは。。。それは。。。

なんですか?

以前デンマンさんは“継続は愛の源泉”だとおっしゃいました。

うん。。。確かにそのような事を言いましたよ。それがどうかしましたか。。。?

だからあたしは坂田さんと。。。

つまり、なんですか。。。坂田さんはレンゲさんが初めて抱かれた懐かしい人だから、ふるさとに戻るようなつもりで愛を燃え上がらせたと言うのですか?

それは。。。あのォ。。。(レンゲさん、急に無言)。。。

“継続は愛の源泉”というのは、5年、8年、10年、15年。。。というように大切に二人の関係を守ってゆく。愛を育ててゆく。そうやって心と体で触れ合いながら関係を継続してゆく事で、幸せで満ち足りた愛が熟成されてゆく。僕は、そのような意味で言ったんですよ。

だから、“継続は愛の源泉”ならば、あたしは坂田さんとの愛に、もっとこだわるべきではないのかと。。。

それがレンゲさんの誤解なんですよ。確かに、“継続は愛の源泉”ですよ。しかし、現在のレンゲさんは、坂田さんとの愛を長い時間をかけて育(はぐく)んでゆくと言うよりも、昔のことを思い出しながら燃え上がらせているだけでしょう?

んも~~。。。デンマンさんは、すぐにそうやってヤ~らしく考えるのですわぁ~。あたしが坂田さんと会えばエッチだけに夢中になると思っているのですわ。

僕は言ってませんよ。レンゲさんが自分でそうやって認めているんですよ。

認めているわけではありませんわぁ~。

でも、レンゲさんは僕に言いましたよ。毎晩のように坂田さんと愛し合っていると。。。

でも。。。それは。。。それは。。。エッチに夢中になっているという意味ではありませんわ。

でもね、レンゲさんは至上と思い込んでいる“愛”の中で自分を見失っていますよ。つまり、レンゲさんは“恋愛至上主義”にとらわれている。レンゲさんにとっての“恋愛”とは、すべての“愛”に勝(まさ)る至上のモノと言う考え方がある。だから、“心の恋人”の僕に向かって書いたつもりの詩であるにもかかわらず、身も心も一つになってイキたいと言う強い願望がある。そのことが次の箇所にありありと滲(にじ)み出ていますよ。

あなたの全てがいとおしい
あなたのまぶたをくちびるで愛撫する
くちびるから全身にしびれるような
熱い波がひろがってゆく
狂おしいまでに
わたしはあなたの腕に抱きしめられて身悶えた

わたしの思考を空白にする甘美な衝撃
身を焼くようなあの歓喜
全身を打ち震わせるあの悦楽
女の芯をしびれさせる官能の疼き

あの悦びの瞬間を
わたしはあなたの愛の中で
あなたと溶けて一つになって
全身で感じていた

激しい歓喜の波が
押し寄せては引いてゆく
わたしはその悦びの波に翻弄されながら
あなたの愛に耳を澄ませ
全身であなたの愛を感受して
あなたの腕に抱かれて
長い長い悦楽に酔いしれた

レンゲさんは、この部分で“心の恋人”を求めていると言うよりも“肉の恋人”を求めている!身も心も一つになってイキたいという体の歓びを知っている熟女の赤裸々な心の叫びをむき出しにしていますよ。

女が“肉の歓び”を求めることはいけないことですか?

いけないことではありませんよ。レンゲさんのように、ここまで赤裸々になって詩の中で叫ぶことができる。そのことはすばらしことですよ。だからこそ、僕はレンゲさんの詩にいつも心を打たれるんですよ。レンゲさんは、いつも僕に生々しい女の心の内を覗かせてくれる。しかし、その“肉の歓び”を衝動的に心の恋人に求めてしまう。現在のレンゲさんは、その歓びを坂田さんの腕に抱かれて酔い痴れている。それは坂田さんではなく清水君に向けられるべきものですよ。だから、僕は何度も清水君とレンゲさんが仲直りするようにと言っているんですよ。

でも。。。でも。。。

でも、何ですか?

洋ちゃんは、デンマンさんのようにあたしの心の叫びを受け取ってくれないんです。あたしが詩を書いたとて見向きもしないんです。

坂田さんだって見向きもしないでしょう?

でも、坂田さんは洋ちゃんのように“下つき”だなんて言わないし、あたしの事をとっても優しくしてくれます。

分かりますよ。分かりますよゥ~~。だから僕は言っているんですよ。レンゲさんは至上と信じている“愛”の中で坂田さんに抱かれて酔い痴れていると。。。つまり、いつもの冷静で思慮と分別のあるレンゲさんがすっかり影を潜めてしまっているんですよ。

あたしが幸せな気分で居るのに、デンマンさんは、どうしてそのような、つれない事をおっしゃるのですか?あたしは坂田さんに抱かれて快楽に酔い痴れているわけではありませんわ。

酔い痴れてもかまいませんよ。それがレンゲさんにとっての癒しとなっているのなら。。。でもね、レンゲさんから思慮と分別がなくなっている。それが問題ですよ。

どんな問題があるとおっしゃるのですか?

坂田さんは定職につこうともしていない。相変わらず競輪競馬にハマッテいる。レンゲさんと週末に過ごすホテル代だって、すべてレンゲさんが出しているんじゃないですか。。。借金を返したのもレンゲさんの金。ホテル代もレンゲさんの金。坂田さんは仕事もしないで相変わらず競輪競馬、最近は競艇にまで行っている。レンゲさんだって知っているでしょう?

ええ。。。

レンゲさんと坂田さんはハネムーンでルンルン気分のカップルのようなものですよ。坂田さんは宝くじに当たったような思いでしょうね。レンゲさんは、坂田さんにまったり愛されてすっかり“鴨ネギ”にされてしまっている感じですよ。悪く考えれば、坂田さんはレンゲさんの“ヒモ”になって、遊んで暮らそうと思っているのかもしれませんよ。つまり、僕の目には前向きで建設的な恋愛とは言いがたい。だから、心配しているんですよ。。。

あたしは坂田さんのことを本当に愛しています。

分かりますよ。分かります。。。でも、“恋は盲目”とも言うでしょう?何度も言うようにレンゲさんは恋愛至上主義なんですよ。至上の愛のためならば何でもしかねない。思慮分別も忘れてしまう。レンゲさんが坂田さんの借金や遊びのためにお金を用立てているのは、いつもの冷静なレンゲさんらしくないですよ。

あたしが坂田さんとの愛に目がくらんでいるとおっしゃるのですか?

そのように見えますよ。僕はすでに言った事だけれど、“愛”を心で感じる人とオツムで感じる人が居ますよ。レンゲさんは心で感じようとしています。だから情に流されやすくなっている。オツムで愛を感じる人はもう少し冷静になれる。だから、坂田さんに頼まれたといっても、借金や遊びのためにお金を無闇に用立てたりしない。

あたしは目がくらんで愚かな事をしているとおっしゃるのですか?

そうですよ。。。ところでね、どうして僕がこのような記事を書く気になったと思いますか?

どうしてですか?

たまたま昨日(10月14日)、太田さんから7月16日に書いた記事(『お願い、死ぬほど愛して』)にコメントをもらったんですよ。

3ヶ月も前の記事にですか?

そうですよ。最近、太田さんが書いた本の事でメールの交換をした時に『音楽のことなら何でも書いて掲示板』が話題に上った。僕はみゆきちゃんが立ち上げたスレッド(『芸術至上主義についてあなたはどう思いますか?』)に7月16日に書いた記事を投稿したのですよ。その記事を太田さんが読んだというわけです。

太田さんがどうしてコメントを書いてくださったのですか?

その記事の中で僕は次のような太田さんの作品の一部を引用したんですよ。

音楽は、けっして、世界共通の言語などではない。
異なる時代にも亘る言語ですらなかった。
それでは、ヨーロッパ音楽の伝統とは、
そもそも、いったい何であったのだろうか。

小澤征爾が言っていたことであるが、彼が若い頃、
東洋人がヨーロッパの音楽をする意味、
可能性について問われたとき
(そういうことを聞く田舎者が
 世界のどこにもいるものである。)、
音楽は、世界の共通の言語であるからと、
(当たり障り無く)返事をしていたところが、近頃では、
何か自分が壮大な実験をしているのではないか、と思うようになってきたそうである。

壮大な実験、これは、彼だけのことではないであろう。
ようやく我々が西洋音楽を扱うことに関して
欧米(を超える)水準に達した今日の、この倦怠は何であろう。
かといっても、我々が邦楽に戻るなどとは、
一般的にいって、非現実的であり、できない相談である。
バスク語を話せ、と言われた方が、まだしも抵抗が少ないのではないか。

(中略)

いつだったか、小澤征爾と H.V.Karajanの指揮する M.Ravel の
“Bolero” を聞き比べたことがあった。
小澤の演奏は、英語で言う too square であったが、
Karajanのそれは、なんとも sexyで妖艶ですらあった。
フランス人でもないのに。
やはり、小澤のような指揮者でさえ日本人では及びがたいところが今なおある。

(中略)

わたしは、何々至上主義、といったものが嫌いである。
例えば、恋愛至上主義。
大体、恋愛感情などというものは、
ある年頃の男女が肉体に触発された心理現象にすぎないのではないか。
そもそも、成熟した夫婦が、夫婦であるのにもかかわらずに仲が良い、
などというのは、どこか異常ではないか。
長い間、生活を共にしていて、まだ互いにsexualityを感じたとしたならば、
それは近親相姦に近くはないか。

J.S.Bach は、前妻、後妻と共に仲が良かった様子であるので、
私はここを書いていて、少し、困っているが。

芸術至上主義も同じ。
人生は芸術を演出する時空ではない。


pages 5 & 6 間奏曲集 (主題なき変奏) その2
著者: 太田将宏 初版: 1994年1月 改定: 2006年6月


この太田さんの事については次のスレッドに書いてありますので
関心のある人は読んでみてください。

■ 『“たかが音楽、されど音楽、それ以上でも以下でもない。” 太田さんの本を読んで。。。』

『第3部楽しみにして待っています』

つまりね、太田さんが言おうとしていることは、芸術は芸術としてのみ命を持っているモノだということだと思いますよ。それを人生と同一視しようとすると問題がある。なぜなら、人生と芸術は本質的には人間が生み出すものという意味で同じようなものであるかもしれないけれど、現実には別物だと言うことでしょう。要するに芸術を至上と考えるのは行き過ぎではないのか?僕はそのように読み取ったのですよ。恋愛も至上と考えることは行き過ぎだと言いたいために、僕は引用したわけです。

それに対して太田さんがコメントを書いてくださったと言う訳ですか?

レンゲさんとの対話の中で僕は次のように書いていた。その事に対するコメントですよ。

恋愛至上主義のレンゲさん

レンゲさんが書いた上の詩だって、愛の詩として鑑賞するから興味深いわけですよ。それを、いくら仲の良い夫婦だからといって、15年連れ添って、しかもレンゲさんが書いたような詩を妻が夫に向かって書くことは、まず考えられないだろうし、そういう夫婦が目の前でいちゃついているのを見たら、白けるというか、興ざめするというか。。。

でも、そういう御夫婦がいたとしたら、あたしはうらやましいですわ。

だから、レンゲさんのように考える人も居るわけですよ。そういう考え方が悪いと言っているわけじゃない。しかし、太田さんのように芸術至上主義、恋愛至上主義が嫌いで、受け付けたくない人も実際居るわけですよ。

デンマンさんは?

僕も、恋愛が至上だとは考えていませんよ。恋愛至上主義を実践している50才の夫婦が、目の前でいちゃついて、ベタベタ、ネチネチ抱き合ってキスしているのを見たら、白けますよ。

洋ちゃんがあたしの詩に興味を示さないのは恋愛を至上とは考えていないからだとおっしゃるのですか?

当然ですよ。レンゲさんだって、その程度のことは理解しているでしょう?清水君は“愛”を心で感じるタイプというよりも、太田さんのようにオツムで理解するタイプですよ。

デンマンさんもあたしの詩をオツムで理解しているのですか?

どちらかといえば、僕も“愛”をオツムで理解するタイプですよ。でも、レンゲさんの生い立ちや、レンゲさんの人格障害を理解しているから、僕にはレンゲさんの詩は特別ですよ。つまり、レンゲさんをもっと知りたいから、僕にとってレンゲさんの詩は、レンゲさんと同じぐらいに愛(いと)しいものですよ。でも、残念ながら清水君には、レンゲさんの詩がそのようなものとして感じ取れない。そういうわけで、レンゲさんは清水君とは“水と油”で心が通わないものだと思い込んでしまう。そういう時に“下つき”と言われたりするから、ますますレンゲさんは清水君との心理的な距離を感じてしまう。それが“見捨てられ感”と結びついてレンゲさんは清水君から離れてしまった。僕は、そのように見ているんですよ。

だから、あたしはデンマンさんとならうまく行くんです。

それは、僕がレンゲさんと心の恋人としてうまくやろうとしているからですよ。

あたしだって、そう思ってデンマンさんとうまくやろうとしています。

でもね、レンゲさんは恋愛至上主義なんですよ。詩に書いてあることをそのまま現実化させようとする。僕が鼻の下を伸ばしてぇへらぇへら笑いながらレンゲさんを抱いたら、そのまま不倫になってしまう。


『お願い、死ぬほど愛して』より

これに対して太田さんが次のようなコメントを書いてくれたんです。

恋愛、は否定しなくとも、

それを至上とするのは、

傍から見ていると、醜悪

Name: 太田将宏
Date: 2006/10/14 00:15

私は、“芸術”と人生は、緊張関係にあるのが、それぞれのあるべき姿であろう、と思っているだけです。
私の拙文でそれが伝わらなかったとしたならば、その責は、私にあります。
しかし、ただ頭で考えた結果ではない、ということは、文章全体で明らかではないでしょうか。

恋愛についても、すべて人の思いは、相対的であって、
何らの客観性のないのは、何のことはない、本能至上主義ではないですか。

恋愛、は否定しなくとも、それを至上とするのは、傍から見ていると、醜悪ではないですか。
これは、知的怠慢だ、と私は思います。

私も、H.v. Karajanの指揮、演奏する M. Ravelの“Borero”に
Erosを感じる感性は持っている上で書いているつもりですが。


『ん? 芸術至上主義? 恋愛至上主義?。。。』より

僕はさっそく次のような返信を書きました。

レンゲさんの悲劇とは、

正に、レンゲさんが

変わらないところにある

Name: デンマン
Date: 2006/10/14 06:28

太田さん、コメントありがとう。
この記事に太田さんからコメントがもらえてうれしいですよ。
期待していませんでした。

> 私は、“芸術”と人生は、緊張関係にあるのが、
> それぞれのあるべき姿であろう、と思っているだけです。
> 私の拙文でそれが伝わらなかったとしたならば、
> その責は、私にあります。
> しかし、ただ頭で考えた結果ではない、
> ということは、文章全体で明らかではないでしょうか。

もちろん、僕は理解しているつもりですよ。(笑)

> 私も、H.v. Karajanの指揮、演奏するM. Ravelの
> “Borero”にErosを感じる感性は持っている上で
> 書いているつもりですが。

僕も太田さんの“感性”を“感じ”ていますよ。

> 恋愛についても、すべて人の思いは、相対的であって、
> 何らの客観性のないのは、何のことはない、
> 本能至上主義ではないですか。恋愛、は否定しなくとも、
> それを至上とするのは、傍から見ていると、
> 醜悪ではないですか。

その通りです。同感ですよ!

> これは、知的怠慢だ、と私は思います。

僕もそう思います。
実に同感です。

僕が“心で理解するタイプ”と“オツムで理解するタイプ”と言った事は。。。

> 恋愛についても、すべて人の思いは、相対的であって、

太田さんがこのように書いているように、結局、恋愛についてばかりではなく、思想だとか、人生観、。。。そう言ったもろもろの思考自体が、結局、突き詰めてしまえば“相対的”である、と言う事ではないでしょうか?

> しかし、ただ頭で考えた結果ではない、
> ということは、文章全体で明らかではないでしょうか。

その通りです。

ただし、僕の“オツム”で上の記事を書いたときに、太田さんが書いた上の文章の部分から、“相対的”に“オツムで理解するタイプ”と感じ取ったわけです。

太田さんの文章の受け止め方も、人によってまちまち、つまり相対的であり、他の人と比較した時に、太田さんが“心で理解するタイプ”なのか?それとも“オツムで理解するタイプ”なのか?

このことも極めて相対的な判断です。
当然のことながら、その受け止め方の違いで“誤解”が生じる事がある。

そして、その誤解は、このような形でコミュニケーションをとる事によって、より深い理解に到達する。僕は、そのように思っています。

誤解は人の世の常。
それをコミュニケーションんによって解決できないときに、
戦争が起こってしまう。

ちょっとこれは飛躍しすぎました。(爆笑)

> ただ頭で考えた結果ではない、

分かっています。

> “Borero”にErosを感じる感性は持っている上で
> 書いているつもりですが。

分かっているつもりですよ。(微笑)

とにかく太田さん、コメントありがとうございました。

ところで、夕べ間奏曲集のAribert Reimann を読みました。

34ページに次のように書いてありました。

"King Lear" の悲劇は、Lear一族の絶滅にあるのではない。
それは、人間とは、Learとは限らずに、変わらないものである、
という処にある。

この部分を読んでかなり考えさせられたのです。

なぜなら、レンゲさんのこれまでの恋愛の破綻を考える時に、
レンゲさんの悲劇とは、正に、レンゲさんが変わらないところにあるように思えたからです。

いずれにしても、間奏曲集を興味深く読ませてもらっていますよ。
日本から戻ったら、太田さんの作品を読んだ感想を元に記事を書きたいと思っています。

では。。。

また、気が向いたらコメントを書いてください。
ありがとうございました。


『太田さん、コメントありがとう』より

僕は愛を“オツムで理解するタイプ”が劣っていると書いたつもりではないんですよ。むしろ、冷静さを失わない点でオツムで愛を理解する事も必要だと思っている。レンゲさんが余りにも“心で感じ取る”ために、情に流されて無闇にお金を用立ててしまう。それはレンゲさんがオツムで理解するというよりも、心で理解するタイプだからだと僕は思ったわけですよ。

分かりましたわ。でも、読み捨て出来ない事をデンマンさんは返信で書いていますわ。

どこですか?

レンゲさんのこれまでの恋愛の破綻を考える時に、
レンゲさんの悲劇とは、正に、レンゲさんが変わらないところにあるように思えたからです。

あたしは変わろうとしていますわ。少なくとも失敗を繰り返さないようにしていますわ。デンマンさんは、あたしと坂田さんの関係を良くは思ってくださらないけれど、あたしは坂田さんと不倫しているわけではありません。

分かっています。

だったら、どうして。。。?

先がないことに変わりがないでしょう?

つまり、あたしと坂田さんは将来の事も考えずに、刹那(せつな)の快楽をむさぼっているだけだとおっしゃるのですか?  

レンゲさんは分かっているのですね?

あたしは。。。あたしは。。。デンマンさんのヤ~らしい心を読んだだけですわ。。。あたしは。。。あたしは坂田さんとの将来の事も考えているつもりです。んも~~

【デンマンの独り言】

ここだけの話しですけれどね、僕はレンゲさんと清水君がヨリを戻してくれることを願っているんですよ。
できれば結婚してほしいと思っています。
坂田さんが悪い人だとは思わないけれど、レンゲさんと落ち着いて生活できるタイプだとも思いませんよ。
落ち着けるタイプならば、離婚などせずに、一家の主として家庭に収まっているはずです。
ところが、レンゲさんと会っていない時には、相変わらず競輪競馬に夢中になっています。。。

とにかくね、レンゲさんの話の続きは、ますます複雑になってゆきますよ。
どうか期待して待っていてくださいね。
もっとレンゲさんのことが知りたいのなら、下にリンクを貼っておきましたからぜひ読んでくださいね。

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

あなたはスパムコメントを

たくさんもらっていますか?

デンマンさんは、信じられないほどの

スパムコメントをもらっています。

一つの記事に1万3千件のコメントですって。。。

デンマンさんの記事を見ると、

確かにおびただしい数のスパムコメントが

付いているのですわよう。

それにしても、ヴァイアグラ馬鹿さんは、

よく、それだけのスパムコメントを

飛ばすと思いますわ。

もちろん、手書きで書いているわけではありません。

巡回ツールを使って、ほぼ自動的にスパムコメントを

発信しているのです。

1万件もコメントが付くと

そのページを開くのに、かなり重くなります。

“重い”という実感がありますわ。

あなたも時間があったら覗いてみてください。

『やっぱり不倫はいけませんか?(その1)』
   (2005年8月14日)

確かに“重い”感じがしました。

でも、数えてみたら 1万3千件もありませんでしたわ。

千件ほどでした。

あとのコメントは、どうなってしまったのでしょうか?

すぐ上の記事を全ページ読むには、

次のリンクをクリックして最新版を見てくださいね。

■ 『やっぱり不倫はいけませんか?』
  (2005年8月14日 更新版)
 

ところで、英語の面白いお話を集めました。

時間があったら、ぜひ覗いてください。

■ 『あなたのための 楽しい英語』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。


 





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