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詩とエッチ
by デンマン & レンゲ
2008年1月18
後朝(きぬぎぬ)の文
斎宮(いつきのみや)は親元から、 朝には狩の支度を手伝って 業平は初めて彼女の姿を 業平は正使なので、 神に仕える女の身の上を思えば ふと外に目をやると、 それは、長いようで短い、
斎宮は後ろ髪を引かれる 翌朝、業平の女に対する思いは
君やこし
我や行きけむ おもほえず 夢か現(うつつ)か 寝てかさめてか
【現代語訳】
あなたが来たのか 業平は女の心の迷いを 業平はさっそく
かきくらす
心の闇に まどひにき 夢うつつとは こよひ定めよ
【現代語訳】
心乱れて私も 業平は、このように そこへ、狩の使(業平)が 翌朝になれば業平は 夜もしらじら明けそめた頃、
かち人の
渡れど濡れぬ えにしあれば
【現代語訳】
渡っても濡れもしない 男は、続き(下の句)を
また逢坂の
関は越えなん
【現代語訳】
でも、いつか必ずや そのような思いを伝え、 デンマンさん。。。、ずいぶんと古い歌を持ち出してきたのですわね? 確かに古い話には違いないけれど、在原業平(ありわらのなりひら)と斎宮(いつきのみや)の歌のやり取りを読んでレンゲさんがメチャ感動したと言ったのを僕ははっきりと覚えていますよ。 もう、1年ほど前の事ですわ。 でもねぇ、上の話もそうだけれど、レンゲさんがメチャ感動した事が、僕には印象的に思い出の中に残っているのですよ。 あたしは、それ程感動したと言いました? 言いましたよ。レンゲさんは、斎宮(いつきのみや)の秘められた熱い情熱が感じられて“ジーンと来ましたわぁ”と、言いましたよゥ。 そうでしたかしら?。。。でも、デンマンさんに言われて、上の歌をもう一度読み返しましたわ。 それで。。。どうでした? ええ。。。確かに、そう言ったと思いますわ。 それで。。。どういうところに感動したのですか? あたしは、久しぶりに平安時代の女性の心の内を覗いたように思いましたわ。斎宮(いつきのみや)の秘められた熱い恋に感動したのだと思います。 やっぱり、斎宮の心の内に込められた切ない気持ちが分かりましたか? 分かりますわぁ~。斎宮が書いた次の上の句(かみのく)からは、情熱的な女が心の内に秘めた熱いものがじんわりと滲み出て来るようですわ。。。 かち人の 渡れど濡れぬ えにしあれば
【現代語訳】
渡っても濡れもしない この句のどこにレンゲさんは、それ程の感銘を受けるのですか? “渡れど濡れぬ”ですわぁ~。。。 ほおゥ。。。ここのどこに。。。? デンマンさん。。。そのような事、あたしが説明しなくても、お分かりになるでしょう? いや。。。なんと言うかぁ。。。はっきりと分からないからレンゲさんに尋ねているのですよ。 だから。。。、だから、斎宮は、もっと濡れたかったのですわぁ。。。でも。。。、でも、濡れたい、濡れたいと思っているのに、思うように濡れない。。。ああぁ~。。。切ない女の胸の内が手に取るように分かりますわあぁ~~ なんだか。。。実感がこもっていますねぇ~? デンマンさんにも、このような切ない女の気持ちがお分かりになりますかぁ~? うん、うん、。。。なんとなく分かりますよ。。。でも。。。でも。。。 でも、なんですのォ~。。。?はっきりとおっしゃってくださいなぁ。 レンゲさんは、あのォ~。。。ちょっとばかりねぇ、あなたは濡れる事にこだわっているのではないですか? だって。。。、だって、斎宮は“渡れど濡れぬ”と、はっきりと書いていますわ。 そうですよ。確かにそのように書いてありますよ。でもねぇ~、斎宮は“浅い江のようなご縁”を強調するために“渡れど濡れぬ”と書いたと思いますよ。つまり、瀬を渡った。でも、思ったより浅くて服が濡れなかったと。。。つまり、浅瀬だった。それで浅い縁と結びつけた。 でも。。。、でも、それでは片手落ちだと思いますわぁ。 そうですかねぇ~? だって、そうでしょう?デンマンさんは“浅い縁”を強調するためだとおっしゃいますが、あたしはそうではないと思います。 どういうことですか? 斎宮は身も心も、もっと濡れたかったのですわ。もっともっと濡れて業平さんと深い絆を感じたかった。その強い思いがあるからこそ、愛し合った夜のことを“渡れど濡れぬ”と書いたのですわ。つまり、“あなたとお逢いしたけれども、身も心も充分に濡れたわけではありませんでしたわ”。。。このように言いたかったのですわ。 つまり。。。つまり。。。レンゲさんは、この“濡れる”を肉体的な意味で文字通りに“濡れる”と。。。? そうですわぁ~。そのように解釈して初めて斎宮の切ない女の胸の内が伝わってくるのですわぁ~。。。つまり、斎宮は業平さんに抱かれてもっと濡れたかったのですわ。業平さんに抱かれて女の悦びを感じることができたというのに、まだ斎宮の心は満ち足りてはいなかった。長居はできないので斎宮は帰らねばならなかった。でも、本当はもっと濡れて深い官能の歓びに浸りたいと思っていた。その満ち足りない思いを業平さんに伝え、もう一度逢って思いを遂げたい、と上の句(かみのく)に願いを託したのですわぁ~。 ほおォ~。。。なるほど。。。そのようにも解釈する事が出来ますよね。 あたしは、そのようにしか解釈できないと思いますわ。業平さんは女の気持ちが分かっていたのですわ。 分かっていたのですか? そうですわ。斎宮の歌の中に込められた切ない女心を理解していたのですわ。だから、下の句(しものく)で “いつかあなたの思いをかなえてあげますよ” と書いているのですわ。 しかし。。。 しかし、何ですの? 当時、斎宮は16才か17才ですよ。いろいろな書物に当たってみても、まだ20才にはなっていなかった。つまり、まだ初々しい乙女だった。恋愛経験が豊富だというわけではない。そういう女性が、レンゲさんの言うように深い官能の歓びを知っているとは思えない。
でも、業平さんは女性経験豊かな男性ですわ。斎宮のお兄さんと19才年が離れていると言う事は、斎宮とは20歳以上の年の開きがある。充分に女性の扱いを心得ている。しかも、お兄さんから業平さんの事は何度も聞かされている。上のエピソードを読んでも、斎宮が業平さんに対して好意を持っている事が実に良く分かりますわ。だから、心のこもったおもてなしをしたのですわ。ただ単に親元から言われただけではなしに、斎宮(いつきのみや)自身が業平さんに心を惹かれていたことが歌のやり取りを通しても実に良く分かりますわ。 つまり、女の扱いに慣れている在原業平に抱かれて、斎宮は女性として花開いたと言うのですか? そうですわぁ~。 ゥ~ん。。。レンゲさんらしい解釈の仕方ですよねぇ~。。。 どうして、そのような事をおっしゃるのですか? だから、清水君とレンゲさんは、毎日、毎晩、ベッドで愛し合っている。清水君は特に不満だと言っている訳ではない。でも、レンゲさんは不満なんですよねぇ~。ふと一人になって自分を見つめるとき、レンゲさんは心の奥に虚しいモノを感じてしまう。。。つまり、レンゲさんが斎宮の歌を上のように解釈したのは、まさにレンゲさんの気持ち、そのものなんですよねぇ~?。。。レンゲさんは清水君に抱かれて、もっと濡れたいのですよ。清水君に抱かれて女の悦びを感じたいというのに、レンゲさんの心は満ち足りてはいない。その気持ちがなかなか清水君に伝わらない。でも、本当はもっと濡れて深い官能の歓びに浸りたいと思っている。。。そうでしょう? つまり。。。つまり。。。あたしにこの事を言わせたいためにデンマンさんは上のお話を持ち出してきたのですかア? 違いますよう。 いいえ。。。絶対にそうですねん。。。デンマンさんは、あたしをエロい女に。。。エロい女にしたいんやわあああぁ~ んもお~~ やだなあああぁ~。。。それはレンゲさんの誤解ですよ。 誤解ではありしませんわア。。。第一、またヤ~らしいタイトルをつけましたやんかあああぁ~ “詩とエッチ”だなんてぇ~ んもお~~ ちょっと、レンゲさん。。。気持ちを静めてくださいよゥ。 デンマンさんは。。。、デンマンさんは、このような手の込んだ事までして、あたしをエロい女にしたいのですかア? それは誤解ですよゥ。 いいえ、そうですねん。デンマンさんは。。。、デンマンさんは、あたしがエロい女だと思い込んでいますねん。 あのねぇ~。。。そう言うレンゲさんこそ、思い込みが激しいのですよゥ。僕は全く違う意図で上の平安時代の話を持ち出したのですよう。 どういう。。。どういう意図ですのォ~? レンゲさんは僕の質問に次のように答えたのですよ。
レンゲさんへの質問
2007-04-22 17:10
質問115:
愛の営み(愛する人とのセックス)に 夢中になれないセックスと、
質問118:
清水君に求める愛と坂田さんに求める愛は、どういうものですか?
うーーーん??
質問119:
清水君から愛される愛と坂田さんから愛される愛は、どういうものを期待しますか? むむむむむむ…。
質問122:
レンゲさんは性的欲求不満からヒステリーを起こした事がありますか? ないですね。
質問124:
最近のレンゲさんは寂しくなってセックスしたい、なんて思うことはないですか? さすがに学習しましたよ!
質問126:
レンゲさんは、愛する人と一生一緒に
わたしには、誰かの人生に責任を持つほどの力がないと思うのです。
質問129:
現在のレンゲさんに欠落しているものとは。。。? 欠落しているものがわからない。
質問130:
その欠落部分はセックスのない愛で 完璧にno!ですぅ。
質問133:
その欠落部分は輝かしいキャリアウーマンになる事で埋め合わせる事が出来ますか? できないと思います。 デンマンさんは、また、このQ&Aを持ち出すのですかア? レンゲさんは、イヤなのですか? だってぇ、誤解されますわア。 その誤解をとくためにも僕は敢(あ)えて、このQ&Aを持ち出したのですよ。 誤解を解くために。。。? そうですよ。レンゲさんは、上の答えの中で次のように明言しているのですよ。 セックスとは、愛する人との
大切なコミュニケーション しかもレンゲさんは次のようにも書いていた。
詩は人生における唯一の命題 2007-MAR-05 23:18
詩をほめていただけることが、 詩はわたしにとって、 わたしの作品を見て、 批評、感想など、たとえそれが これからも、わたしの詩を分かってくださる方のために レンゲ “詩は人生における唯一の命題”と言えるレンゲさんの知性に、僕は「ほォ~~!」と思ったものですよ。オツムの足りないエロい女は、そのような事を言いたくても言えませんよゥ。 そうでしょうか? あのねぇ~。。。僕は足掛け5年にわたって、この「レンゲ物語」を書いているのですよ。もし、レンゲさんがオツムの足りないエロいだけの女だとしたら、僕は今日まで「レンゲ物語」を書き続けることができなかったでしょうね。 デンマンさんはマジでそう思うのですか? もちろんですよう。レンゲさんをエロい女と決め付ける事は、レンゲさんを5年間も相手にしている僕自身を下らないシモい男にしてしまう事ですよ。僕だってシモい事が嫌いなわけじゃない。うへへへへ。。。でもねぇ。。。僕は、単なるシモいだけの男だとは思っていませんよ。 。。。で、デンマンさんは、ご自分のことをどのような男だと思って居るのですか? だから、レンゲさんが“詩は人生における唯一の命題”と言うのならば、僕は“詩を人生における唯一の命題として生きる女を理解できる男”だと自負しているのですよ。レンゲさんだって分かっているはずですよ。だから次のように書いたのですよ。
詩を読んでもらえる幸せ
2004-8-16 19:46
ご苦労様、 あたしの精神年齢は でも、妄想にふける わたしの詩・・・ デンマンさんが感想を デンマンさんは少々わたしのことを、 わたしがデンマンさんの それにしても、 質問の方もできるだけ早く、 by レンゲ 分かりましたわ。デンマンさんがあたしの詩を批評してくださって、あたしは本当にうれしかったのですわ。でも、在原業平と斎宮のお話を持ち出してきて、デンマンさんは何がおっしゃりたいのですか? だから、平安時代の“文化人”にとって和歌とエッチはワンセットになっていたのですよ。つまり、レンゲさんの言葉を借りるならば、次のように言えるのですよ。 和歌とセックスは、
愛する人との大切なコミュニケーション どうですか、レンゲさん。。。?このように言うことができると思いませんか?上の在原業平と斎宮のエピソードをじっくりと読んでみてくださいよ。この二人のエピソードから和歌と、その裏で繰り広げられている秘め事(エッチ)を取り除いてしまったら、上のエピソードは全く“抜け殻(ぬけがら)”だけになってしまって、面白くも何ともなくなってしまうのですよ。 ええ。。。分かりますわ。。。でも。。。でも。。。その事とあたしと洋ちゃんの愛情問題がどのように関係しているのですか? レンゲさんにとって詩は大切なものなんですよね。詩はレンゲさんにとって夢とロマンに近いものですよ。言わば“生きがい”と言えるかもしれません。そのレンゲさんが坂田さんと愛し合った後で次のような詩を書いたのですよ。
身も心も一つになって
2007-04-10 20:34
わたしは目をつむったけれど
二人の唇が重なり 背筋を走る快感にやがて耐え切れず 無意識に腰が揺れる 「もう… 駄目…」
身体の中が溶けてしまいそう わたしはからっぽになった頭の奥で考える 自分の身体の中からは 「ああぁ~…」
ああぁ~ ああぁ~ あなた、愛しい人 by レンゲ 分かるでしょう?レンゲさんと坂田さんがなぜ満ち足りて心の奥でイケるのか? なんとなく。。。 やだなあああぁ~。。。なんとなくじゃないでしょう?~。。。レンゲさんは、こんな。。。こんな。。。メチャすっご~♪~い情熱的な詩まで書いているのですよゥ。レンゲさんは、この気持ちで坂田さんに接してきた。坂田さんも「詩とセックスのコミュニケーション」に充分に応じてくれた。つまり、レンゲさんにとって詩とエッチは次のように言うことができるのですよ。 詩とセックスは、
愛する人との大切なコミュニケーション 要するに、レンゲさんは清水君とベッドで満ち足りて愛し合いたいと思っているのですよ。でもねぇ、イマイチ親密感が持てない。。。と言うより共有できない。。。そうでしょう? なぜですの。。。? なぜなら、レンゲさんは“詩とセックスは、愛する人との大切なコミュニケーション”だと信じている。でも、清水君が、そう思っていないからですよ。ほとんどの男は、セックスが大切なコミュニケーションだなんて思っていませんよ。セックスとは快楽を求める事だと思っているはずですよ。 デンマンさんも、そう思っているのですか。。。? 快楽だけとは言いたくないけれど。。。快楽のないセックスは、砂糖とクリープの入らないコーヒーのようなものですよ。まろみ、まろやかさがなくて、苦(にが)いだけが舌に残り、イマイチ味気(あじけ)なくって。。。結局つまらないだけですよ。うへへへへ。。。 つまり、洋ちゃんは、あたしと味気ないエッチをしているとおっしゃるのですか? 清水君は満ち足りているのですよ。でもねぇ、レンゲさんが満ち足りていない。なぜなら、清水君は詩などに見向きもしない。在原業平と斎宮のように詩的なコミュニケーションが全くない。それでレンゲさんは心の奥に虚しさを感じてしまう。
【レンゲの独り言】
そうですよね。 せっかく心を込めて作った料理に、ウンともスンとも言わずに それでも満足できる女性が居るかもしれません。 とにかく、またあさって、あなたも読みに戻ってきてくださいね。
メチャ面白い、
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ベッドの中で愛し合うって。。。
時々、この人の求めているモノと
私の求めているモノが違うのではないかしら。。。?
ふと。。。そんな気になったことってありませんか?
男の求めているモノと
女の求めているモノ。。。
レンゲさんはベッドで愛し合う事を
大切なコミュニケーションと言ってますよね。
私は、そのコミュニケーションの意味が
分かっているつもりです。
でも、男性で、そのように考えている人が居るでしょうか?
デンマンさんが言おうとしていることは、
その事ではないのかしら?
ところで、デンマンさんがレンゲさんの記事を集めて
一つにまとめました。
もし、レンゲさんの記事をまとめて読みたいならば、
次のリンクをクリックしてくださいね。
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。
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