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なぜペスト?
2008年8月13日

アルベール・カミュの『ペスト』を

読もうと思っている人は

ネタバレに注意!

指きり    

 

離れない

夕べかわした

指きりは

見えぬ絆と

ひそかに祈る    

by めれんげ

2008.07.25 Friday 17:27


『即興の詩 指きり』より

デンマンさんは、めれんげさんと「指きり」したので『ペスト』を最後まで読んだのですか?

その通りですよう。めれんげさんと感想を語り合う事がなかったら、最後まで読む気にはならなかったでしょうね?

それ程つまらなかったのですか?

いや。。。決してつまらないと言うほどではなかったですよう。

でも、つまらなそうな事を言っていますよね。うふふふふ。。。

あのねぇ。。。アルベール・カミュが『ペスト』を書いたのは1947年ですよう。まだテレビが今のように家庭に入り込んでいなかった。つまり、競争相手がなかったようなものですよう。今どき、あのようなペースののろい、アクションの少ない小説を書いていたら、読者は本など放り投げて、テレビを見てしまいますよう。

それで、デンマンさんもテレビを見てしまったのですか?

だから、僕はテレビを持ってないのですよう。

マジで。。。?

大真面目ですよう。僕はもう20年近くテレビを買ったことがないのですよう。海外でテレビを持ったことがない。

今どき、デンマンさんのような人も珍しいですわね?うふふふふ。。。

とにかく、めれんげさんに感想を書くつもりがなかったら、3分の1読んだところで僕は投げ出していたはずですよう。あまりにも退屈なので、『ペスト』を読み終えるまでに他の本を8冊読んでしまいましたよう。

デンマンさんにとって『ペスト』って、それ程つまらなかったのですか?

いや。。。、すでに言ったように、最後まで読めば、読んで無駄になる本ではないのですよう。でもねぇ、現在書かれている本と比較すれば、一気に読ませるだけの魅力がないのですよう。だから、最後まで読むまでに、僕は8冊の本を読み終えていたのですよう。うしししし。。。

つまり、もっと一気に読ませるような面白い本がたくさんある。。。デンマンさんは、そうおっしゃりたいのですか?

その通りですよう。やはり時代の影響ってありますよね。現在、カミュが生きていて『ペスト』を書くとしたら、もっとペースを早くして、アクションをもっとたくさん盛り込むだろうと思いますよう。とにかく、『ペスト』より面白い本がたくさんありますよう。

要するに、現在同じ内容で出版されたら、読者に受けないと。。。?

多分、受けないでしょうね。。。カミュはノーベル賞ももらえないでしょうね。僕はそう思いますよう。

つまり、あの時代に『ペスト』を書いたからノーベル賞がもらえたと。。。?

もちろんですよう。カミュの経歴を読むと、実にその事がよく分かりますよう。

アルベール・カミュ (Albert Camus)

1913年11月7日 アルジェリアに生まれる。
1960年1月4日 自動車事故によって死亡。
フランスの小説家、劇作家。

フランス系アルジェリア人の子としてモンドヴィ(Mondovi 現ドレアン, Dorean)で生まれる。
1914年9月、幼くしてマルヌ会戦(第1次世界大戦)で父 ルシアン(Lucien)を失う。
聴覚障害を持つスペイン系の母と、アルジェのベルクール地区で幼少期を送る。
17歳の時に結核にかかるが一命をとりとめ、アルジェ大学を卒業。
21歳の時アルジェ地区の共産党に入党し、アラビア人達に共産党の宣伝活動をするがその翌年離党する。

1940年にパリの雑誌社『パリ・ソワール』の編集部員となるがドイツ軍がパリを制圧すると9月にアルジェリアに帰国する。
1942年にカミュは再びフランスの地を踏み非合法誌『コンパ紙』を発行するなどレジスタンス活動に参加する。
第二次世界大戦終結後はアメリカに渡りニューヨークで学生達を前に講演し熱烈な歓迎を受ける。

『異邦人』や『シーシュポスの神話』、『ペスト』などの著作で、人間存在の不条理さに光を当て、1957年にはノーベル文学賞を受賞した。
受賞の理由は次のようなものだった。

この時代における人類の道義心に関する問題点を、明確な視点から誠実に照らし出した、彼の重要な文学的創作活動に対して

"for his important literary production, which with clear-sighted earnestness illuminates the problems of the human conscience in our times."  

哲学者、文学者ジャン=ポール・サルトルと共同で文学活動を行ったが、1951年に刊行した評論『反抗的人間』における共産主義批判を契機として雑誌『現代』においてサルトルらと論争になったことで決裂した。
かつて実存主義者とみなされることが多かったが、実際には実存主義提唱者サルトルなどと文学的内容は異なっており、本人も実存主義者とみなされることを強く否定していた。
1960年、自動車事故死。
遺作は『最初の人間』。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

つまり、カミュがレジスタンス運動に参加した。その事がノーベル賞受賞と関係しているとデンマンさんは見るのですか?

当然ですよう。はっきり言って『異邦人』と『ペスト』を読んでも、たいした作品とは思えなかった。僕はあまり感動しなかった。でも、カミュの経歴を読み、作品が生み出された時代背景を考えるとき、改めて読み返すと、作品が言おうとしていることが見えてくる。当時、ノーベル賞の選考委員もその事を考慮してノーベル賞を与えていますよう。

なぜ、デンマンさんは、そのように断定なさるのですか?

だって、次のようにノーベル賞選考委員が決定理由を述べている。

...illuminates the problems of the human conscience in our times.

人類の道義心に関する問題点を明確にしている。

僕自身も改めて読んでみて、そう思いましたよう。

そう言えばデンマンさんは、めれんげさんの『即興の詩』サイトに、そのようなコメントを書いていましたよね。

カミュの「ペスト」

めれちゃん!『ペスト』を

ついに読み終えましたよう!

。。。てか、やっと読み終わりました!

バンザ~♪~イ !

\(^o^)/キャハハハ。。。

やっぱり、現代の他の読み物に比べると、

ペースが遅くて、一気に読ませるだけの

魅力に乏しいよね。

『ペスト』を読み終えるまでに

他の本(評論、エッセー、ノンフィクション)を

8冊読みましたよう!

でも、『ペスト』を読み終えた読後感は

良かったですよう。

書評では、かなりネガティブな事が

書いてあるのが多かった。

例えば。。。、

運命に身を任せてじっと耐えている。

カミュは、『ペスト』で、そのような事を言ってない!

むしろ、全く逆だよね。

理不尽な事に対して、

例えば、ナチズムだとか、ファッショだとか。。。

そういうものに対して、あくなき戦いを挑め!

カミュのスタンスは、地味に書いているけれど、

正に、挑戦者、反抗者のそれですよ!

勇ましい事は言わなくても、

心の底には、例え報われなくても、

断固として理不尽なものに対して立ち向かう。

そういう、雑草のような、

しぶとい意思を僕は感じましたね。

でも、現在の目から見れば、

『ペスト』は、小説としてイマイチだと思いますよう。

1) テンポがのろい!

2) 読者を釘付けにするアクションが少ない!
   だから、一気に読めない!

3) ナレーターなど登場させる必要は全くない。
   舞台裏をどうして書く必要があるのか?

271ぺーじになって、ナレーターは

Dr. Rieux です、とカミュは書いている。

そんな事は分かりきっているじゃないか!

アホかいなぁ~! (爆笑)

僕は、すっかり呆れてしまいましたよう!

でも、やっぱり、ノーベル賞作家だから、

くだらない事は書いてないよね。

うしししし。。。

もう、事件はないだろうと思ったら、

最後になって、コタールが拳銃をぶっ放して

つかまってしまうんだよね。

笑ってしまいましたよう!(苦笑)

コタールが何かやるだろう!

とは思っていたけれど、

まさか、最後の最後で拳銃をぶっ放すとは

思いませんでした。

でも、『異邦人』の中でムルソーが

“太陽がぎらぎら照り付けるから”、

と言って、拳銃をぶっ放したのと、

なんとなく似ているよね。(爆笑)

それでも、『ペスト』を読んで、

時間を無駄にしたとは思いませんでした。

めれちゃんが、どうして『ペスト』に惹かれるのか?

分かったような気がしました。

めれちゃんは愛の短歌、恋の短歌を

書いていることが多いけれど、

意外に、めれちゃんには“社会派”の

部分があるんだよね。

それを感じましたよ。

でも、涙を流さずには居られないという所に、

なぜ、猫を三匹飼っているのか?

その理由が分かったような気がします。

長女猫タンタン

次女猫ねね

三女猫 にこちゃん

めれちゃんには“情にもろい”ところもあるんだよね。

とにかく、時間をかけて読んだだけの

収穫がありましたよう。

次は、めれちゃんがメチャ面白かったと言う

レイモン・ラディゲ(Raymond Radiguet)の

「肉体の悪魔」を読むつもりですよう。

この本を読めば、めれちゃんの“愛と性”に

もっと肉迫できるような気がして

今からワクワクしていますよう!

\(@_@)/ うしししし。。。

by デンマン

2008/08/09 8:28 AM


『即興の詩 指きり』のコメント欄より

書評ではかなりネガティブな事が書いてあるとデンマンさんはおっしゃっていますけれが、どのような事が書いてあったのですか?

『ウィキペディア』には、次のように書いてありましたよう。

『ペスト』 (フランス語:La Peste)

アルベール・カミュが書いたフランスの小説。
出版は1947年。
ペストに襲われたアルジェリアのオラン市を舞台に、苦境の中、団結する民衆たちを描き、無慈悲な運命と人間との関係性が問題提起される。
医者、市民、よそ者、逃亡者と、登場人物たちはさまざまだが、全員が民衆を襲うペストの脅威に、助けあいながら立ち向かう。

よく言われるのは、この作品は第二次世界大戦時のナチズムに対するフランス・レジスタンス運動のメタファーではないかということだ。
さらに、実存主義文学の古典とも言われるが、カミュはこのレッテルを嫌っていた。
語り口は、個々のセンテンスが複数の意味を内包し、その一つが現象的な意識および人間の条件の寓意である点で、カフカの小説、とくに『審判』に通じるものがあると言われている。

カミュのアプローチは非情で、語り手である主人公は、自分たちは結局何もコントロールできない、人生の不条理は避けられないという考えを力説する。
カミュは不条理に対する人々のさまざまな反応を例示し、いかに世界が不条理に満ちているかを表している。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

人生の不条理は避けられない。結局何もコントロールできない。そういう諦めがネガティブだ、とデンマンさんはおっしゃるのですか?

そうですよう。僕が読んだ限りでは、主人公でもあり語り手でもある Dr. Rieux は、そのような事を言っているようには思えなかった。

つまり、リウー医師の心には不屈の精神が宿っている、とデンマンさんには見えたのですか?

そうですよう。その通りですよう。その精神こそノーベル賞選考委員の心を動かしたのだと僕には思えるのですよう。

『ペスト』 登場人物

語り手:その正体は最後になって明かされる。

ベルナール・リウー (Bernard Rieux): 医師。実質的な主人公。
ジャン・タルー (Jean Tarrou): よそ者。
ジョセフ・グラン (Joseph Grand): 作家志望の役人。
コタール (Cottard): 絶望に駆られた男。
カステル (Castel): 医師。
パヌルー (Paneloux): 神父。
オトン氏 (Monsieur Othon): 予審判事。
レイモン・ランベール (Raymond Rambert): 新聞記者。

あらすじ

はじまりは、リウーが階段でつまづいた一匹の死んだ鼠だった。
やがて、死者が出はじめ、リウーは死因がペストであることに気付く。
新聞やラジオがそれを報じ、町はパニックになる。
最初は楽観的だった市当局も、死者の数は増える一方で、その対応に追われるようになる。
コタールは自殺しようとする。でも、未遂に終わる。

やがて町は外部と完全に遮断される。
脱出不可能の状況で、市民の精神状態も困憊してゆく。

助けられて以来、コタールは死ぬのを諦めて生きようとする。
新聞記者のランベールが妻の待つパリに脱出したいと言うので、コタールが密輸業者を紹介する。
しかし、コタールは逃亡者として町を出る気はなかった。

パヌルー神父は、ペストの発生は人々の罪のせいで悔い改めよと説教する。
一方、リウー、タルー、グランは必死に患者の治療を続ける。

ランベールは脱出計画をリウー、タルーに打ち明けるが、彼らは町を離れる気はない。やらねばならない仕事が残っているからだ。
ランベールは、リウーの妻も町の外にいて、しかも病気療養中だということを聞かされる。
ランベールは考えを改め、リウーたちに手伝いを申し出る。

オトン氏の息子、ジャック少年が苦しみながら死んだ。
それも罪のせいだと言うパヌルーに、リウーは抗議する。
確かに罪なき者はこの世にはいないのかも知れない。パヌルーもまたペストで死んでしまうのだから。

やがてペストは突然潮が退いたように終息する。
人々は元の生活に戻ってゆく。
ランベールは妻と再会する。
しかし、コタールは狂ったかのように家の窓から外を通りかかる人に発砲する。
でも、結局、警察に逮捕される。

ペストは終焉したと思われたのに、タルーは病気で死んでしまう。
そして、リウーは療養中の妻が死んだことを知らされるのだった。

【レンゲの独り言】

『ペスト』の背景にナチスドイツの魔の手が伸びていたなんてちょっと意外でしたわ。
アルベール・カミュがレジスタンス運動に加わっていた事も初耳でした。
ペストを“ナチズムの浸透”として考えるのは面白い発想だと思います。

あたしも、レジスタンス運動を考えながら、もう一度読み直してみようと思います。
あなたも、まだ読んでなかったら、この機会に読んでみたらいかがですか?

とにかく、面白い話がまだ続きます。
どうか、また、あさって読みに戻ってきてくださいね。
では、また。。。

メチャ面白い、

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こんにちはジューンです。

アルベール・カミュの作品では

なんと言っても『異邦人』が有名ですよね。

わたしも読んだことがありますわ。

でも、それ程感動しませんでした。

やはり、時代背景を考えないと

イマイチ、作品の良さが

伝わらないのかもしれません。

ナチズムの時代背景が

もろに作品に影響しているもの。。。?

そう考えて、まず第一に挙げられるのは

『アンネの日記』ではないでしょうか?

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ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。


 





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