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「かどや」の
スリル
2009年5月27日

Subj:目下、ヴィクトリアデー・ホリデーで

ロングウィークエンドの

真っ最中で~♪~す。

きゃはははは。。。

来週の天気の良い日に

銀行へ行ってきますね。

Date: 17/05/2009 11:39:38 AM
Pacific Daylight Time
(日本時間:5月18日 月曜日 午前3時39分)
From: green@infoseek.jp
To: domini@yahoo.co.jp
CC: barclay1720@aol.com

小百合さん元気ですか?
夕べは5月21日の『小百合物語』を書きましたよう。
題して『ヴィクトリア女王と源氏物語』で~♪~す。
小百合さんのために書きましたよう。

\(*^_^*)/ キャハハハ。。。

現在バンクーバーは17日の午前11時ですよう。
気温が20度です。
うっすらと雲がかかっているけれど、
いい天気です。
ルンルン気分ですよう。

“デンマンさんは いじわる星人でやんなった”

小百合さんまでが めれんげさんのようにキレてしまったのかな?

/( ̄Д ̄;)\ うん、うん、うん。。。

小百合さんが目覚めてメールをチェックするまでには
『小百合物語』サイトにアップロードします。
じっくりと読んでみてね。

■ 『ヴィクトリア女王と源氏物語』
   (2009年5月21日)

“やさしい星人”になるために、一生懸命に書きました。

\(^_^)/ うしししし。。。

そのうち、小百合さんが泣いて笑って喜んでしまうような
『「かどや」のスリル』を書きますね。
小百合さんにもまだ話してない、とっても面白い話です。

昨日は午前10時半頃、トーストとヴィエンナコーヒーで
ブランチを取って、これからメールをチェックしようと思ったら
停電ですよう。

1時間何もできなかった。
停電すると、もう何もできないんだよね。
僕は腕時計も目覚まし時計も持たない主義だから、
停電すると時間が分からない!
CNNニュースかパソコンの画面で時間を知るのです。
停電したらラジオは聞けない、パソコンは使えない。
コーヒーでも飲もうと思ったらレンジでお湯を沸かすこともできない。

それで、仕方ないから江戸川乱歩全集(第25巻)を読み始めたのですよう。
不思議なもので、ブログの記事になるような話題が6つも見つかりました。
その一つが『「かどや」のスリル』ですよう。

できるだけ早いうちに書きますね。
小百合さんがゼリーフライを食べると思い出すような面白い話になりますよう!

\(^Д^)/ ギャハハハハ。。。

3時間ぐらい停電が続いてもよかったのだけれど、
1時間ほどでラジオが話し始めました。
Industrial accident が原因で停電したって。。。
詳しいことは何も言わなかったけれど、
クレーンか作業員が高圧電線に触れたのでしょうね。

ロングウィークエンドだけれど、僕は記事を書くことに没頭しますよう。
ヴィクトリアデーを迎えると夏が来ることを知るとバンクーバーの人は言うのだけれど、
実際、この頃からイングリッシュベイを歩くと、
日光浴をするビキニの女性が増えるのですよう。
目の保養になります。

\(@_@)/ キャハハハ。。。

かつて安子さんとヴィクトリアデーにヴィクトリアまで言ったけれど、
バンクーバー島への海峡をフェリーで渡るのに
ツワッサンでもホースシューベイでも、この週末には1時間から2時間ぐらい待たされます。
小百合さんも経験あるでしょう?

この時のエピソードをまたいつか書きますね。

確かにヴィクトリアデーを境に夏らしくなります。
バンクーバーには梅雨が無いからね。

それで、熱いラーメンを食べると、汗がタラタラ出てくるので
札幌ラーメンを焼きそばにして食べることが多いのですよう。
昨日の夕飯はインスタントの札幌ラーメンで焼きそばライスでした。

ハムとオレンジの皮と玉ねぎとブロッコリを具にして焼きそばを作り、
それをカレーを食べるように、ライスの上に乗せて出来上がりです。

♪┌(・。・)┘♪ キャハハハ。。。

では、小百合さんもルンルン気分で梅雨の前に十分に羽を伸ばしてね。
じゃあね。

(\__/)
(+'.'+)
(")_(")

デンマンさん。。。「かどや」のスリルって、ゼリーフライのことでござ~♪~ますか?

いや。。。違うのですよう。まったく食べ物とは関係ない話です。つまり、食べ物は出てくるけれど、食べる話ではないのですよう。

分かりましたわ。さっそく、その面白いお話を聞かせてくださいましなァ~。

その前に乱歩先生が書いたものを読んで欲しいのですよう。

また、余計な事を書いて回りくどいお話にするのでござ~♪~ますか?

あのねぇ~、モノには順序というものがあるのですよう。その順序を無視して、この話しを始めると、面白くも何とも無いのですよう。

つまり、あまり面白いお話ではないのでござ~♪~ますわね?

いや。。。めちゃ面白いのですよう。でもねぇ、前置きを話さない限り、その面白さは半減してしまうのですよう。

つまり、どうしても乱歩先生のお話を引用しなければならないのですか?

そうですよう。卑弥子さんは乱歩先生の話が嫌いなのですか?

いいえ、嫌いではござ~♪~ませんけれど、回りくどいお話が長くなると、今日中に終わらないでしょう?また、お預けになるのかと思うと、聞く方だってウンザリするものでござ~♪~ますわア。

いや。。。決してお預けにするような事はしません。絶対に今日中に話を終わらせますよう。

分かりましたわ。では、乱歩先生のお話を引用してくださいな。でも、なるべく手短にお願いしますわ。

じゃあ、読んでみてください。

スリルの説

江戸川乱歩(左)と三島由紀夫

私が探偵小説に溺れ始めた頃の気持ちを振り返ってみると、理知文学としての、謎々としての、手品文学としての魅力にひきつけられたのは勿論であったが、そういう論理的な魅力に並行して、ある場合にはそういうものよりもいっそう深く、探偵小説ないし犯罪文学に含まれているスリルの魅力に心酔していたことが分かるのである。
これは私一人のことではないと思う。
理知文学を愛する心とスリルを愛する心とは、別物であって別物でないような気がする。
エドガア・ポオがこのことを身をもって示している。
創始者である彼の探偵小説への愛情がいかに深かったかは云うまでもないが、彼はそれ以上にスリルへの心酔者であった。
そして前人未踏のスリルの創造者であった。

 (中略)

殺人(ないし犯罪)は探偵小説の必然の条件ではない。
しかし現実には、スリルはどんな探偵小説にも例外なく取り入れられている一つの重大な要素であることを疑うことはできないのである。

では、スリルとは何であるか、と開き直られると誰しも曖昧にしか答えられないであろう。
スリルという言葉は古来詩人、文学者によってしばしば用いられているが、各人各様の用法であって、必ずしも一定した意味を与えられていない。
殊(こと)に後になってできたスリラアという言葉は英語字典にもちゃんと書いてある通り単なる俗語に過ぎないので、文学辞書など探してもそんな項目はありはしない。
しかし、それだからと言って余り独合点(ひとりがてん)であってはいけないと考え、この一文を書く前に、私はショーター・オクスフォード、ウェブスター、センチュリイなどの大型字典を引いてみたのだが、スリルという他動詞には次のような意味があることが分かった。

1) 錐(キリ)のような鋭いもので突き通すこと、
2) 物を震えさせること、
3) 突き通すような感動を与えること、身震いしたり、ドキドキしたり身内がうずくような喜び恐れ悲しみなどの激情を与えること、
4) 槍(ヤリ)などを投げること、

…と言うのである。。。つまり、その元をただせば、鋭器で突き通す、震動させるという具体的な動作であったのが3のような抽象的な感情を表す言葉に転用されてきたものであろう。
これを一口に言えばスリルとは快(プレジュア)苦(ペイン)ともに鋭く急激な感動を与えることと解してよいのだと思う。

そういう鋭い感動には、しかし、無限の段階がある。
どういうものがスリルになるかは、それを受け入れる人の情操なり知識なりの程度によって変わってくるのである。
それゆえ、スリルの段階とはそれを受け入れる人の頭脳の段階だと考えて差し支えない。
何十万という読者を持つ娯楽雑誌の歓迎するスリルは、もっと狭い範囲の知識階級の読者には通用しない。
そういう狭い読者が何十万という読者の愛するスリルの読物をいわゆるスリラアとして嘲笑するのであるが、しかしその知識階級の愛するスリルもまた、今一段高い標準からはやっぱり軽蔑されていることを悟らなければならぬ。
そこには上には上があるのである。

これを具体的に云うと、快感の方のスリルでは例えば軍国的な激情である。
停車場に凱旋軍隊を出迎えて、ひらめく小学生の国旗を軍楽の響きも勇ましく、隊伍堂々と行進する兵隊さんを眺めては、ゾーッと総毛立つ快感に涙ぐむことがある。
水戸黄門や乃木将軍の浪花節で、憐れな善人が助けられ、憎い悪人が「ヘヘエ」と平伏する所なども、何かゾクゾクと鋭く心を打つものがある


pp.75-80 「スリルの説」より
『江戸川乱歩全集 第25巻 鬼の言葉』
監修: 新保博久・山前譲
2005年2月20日 初版1刷発行
発行所: 株式会社 光文社

この上の赤字の部分が重要なのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。。。乱歩先生の上の小文に水戸黄門が出てきたので、急に「かどや」で感じたスリルが、ありありと僕のオツムのスクリーンに甦(よみがえ)ってきたのですよう。もし、本を読まなかったら、僕の記憶は片隅の方に押しやられて、いずれ消えてゆく運命にあったかもしれません。

でも、どうして「かどや」なのでござ~♪~ますか?

あのねぇ~、僕は去年(2008年)の11月23日に小百合さんの“山の家”に行ったのですよう。素晴らしい露天風呂に入って命の洗濯をして、翌日、帰りがけに東行田駅で降りて「かどや」に行ったのです。

どうして「かどや」に行ったのでござ~♪~ますか? 

これまでにも「かどや」のことでは、小百合さんもメールの中で何度か書いたし、僕も記事の中で何度も書いているのですよう。ちょっと読んでみてください。

美味しかったです

投稿日時: 2007-11-29 10:13AM

デンマンさんが帰国する前日(2007年11月10日)、お会いしましたが
忙しかったのですね。
あれから デンマンさんにいただいたフライマップを見て
お薦めの「かどや」に寄りました。

夕方だったので お酒をのんでいる人がいて二人。
でも私はきどってないので、その方達と話しながら、
やきそば、ゼリーフライ、それに、とってもでかい行田のフライを食べました。
あの日もずっと移動でお腹が空いて速く食べたくて 食べたくて。。。

2人のおじさんは 私が地元の人でないと分かると、すぐ館林と当てました。
学校も。
正田美智子さんの話や花山のことや分福茶釜のことも飛び出しました。
私はあんな20分位の時間を一生忘れない思い出にしてしまいました。

いつも病院通いです。
移動してばかりいます。
最近の私には楽しいことさえ無く、おいしい物さえ食べてなく
ただ息してました。

美味しかったです。
特にゼリーフライ(2枚)
なんなんなん?
と思うぐらい不思議なものでした。
コロッケでもなく もちでもなく、
パン粉がついてないのでパクパクと食べられました。

ゼリーといっていいかもしれない。
熱いくず粉のソース味のゼリーでした。
原料は葛ではないだろうけど感触が私には葛に似ていた。

カラシ付けて食べるお肉のシュウマイでなく、
葛のような色が透明で玉ねぎ味のソースを付けて食べるシュウマイを
デンマンさんは知ってますか?
おまえ 何でできてるの?といつも不思議です。

お肉のシュウマイは3個でご馳走様だけど
あれは6個ぐらい 食べられます。
スーパーボウルのように透明で、子供のおもちゃのような、
食堂の入り口に飾ってある食べられないサンプル商品のように
かじったら、口のなか ろうそくの味になってしまいそう。

カナダには無いと思う。
あのシュウマイの次に不思議な食べ物でした。
。。。というか 物体でした。
行田のフライも大きくて色からして物体でした。

焼きそばは鉄板の味がして
自分が作る物とは違い、屋台の味です。
お腹きつくなって、あの日実家に泊まったのでご飯も作る気もなく
「かどや」で夕飯を済ませました。

こんな コメントでデンマンさん がっかり?
おいしい アツアツの物体でした。

by 小百合

『いきいきのびのび(2008年11月12日)』より

これを読むと「かどや」の店の雰囲気がなんとなく分かるでしょう?どうですか?

そうですわね。飾らなくて気軽に入れそうなお店のように見えますわ。

小百合さんも気に入ったようなのですよう。僕は2007年の秋には、時間がなくて「かどや」には一度も行かなかったのですよう。

。。。んで、デンマンさんは、いつ「かどや」に行ったのでござ~♪~ますか?

2008年の秋ですよう。小百合さんが次のようなメールを寄越したのですよう。

日付: Mon, 10 Nov 2008 10:17:26 +0900 (JST)
差出人: "domini@yahoo.co.jp"
件名: ブログに出さなくてもいいよ。
宛先: "デンマン さん" green@infoseek.jp

おはよう ございます
11月9日は 寒い日曜日でしたね。

でも デンマンさんのお母さんは
少し忙しくなった日々を 楽しんでいるでしょうね。
(今朝は何を 食べさせて あげようかな?) なんてね。

朝方 冷えたね~、
毛糸のニット帽を かぶって 寝るんだけど どっかいってしまい
寝ぼけまなこで またかぶって 一晩に何度も かぶり直して。
頭に湯たんぽ しよう。

10日(月曜)はミルミルでしょう? 行田に行こうかな?
デンマンさんはパソコンやってれば! 私 本読んでるし、
でも ひどい 寒い雨だったら 行かない、 次の日にします。

10日 ミルミルで メール読んだら 返信ちょうだい。
このメールはブログに出さなくて イイよ。

もう ミルミルに着きましたか?
今日も寒いけど これから 母のとこに 行ってきます。
暖かい日 だったら 行田に行こうと思ったのですが・・

明日(11月11日)の火曜日、デンマンさんは 何か用事があるの?
天気よかったら 館林駅に来たら?
ケイタイに電話ちょうだい。

私が行田に行っても いいけど たまには こっちもイイよ。
ついでに かどやのゼリーフライ 買ってきてね!
私 イモフライ 買っていくよ。
じゃあね。

こんなの ブログだしたら ダメよ。

11月10日 10:16 AM


『心優しいハグ (2008年11月12日)』より

小百合さんが、めちゃゼリーフライが気に入っているようなので、「かどや」でゼリーフライを買って、それを手土産に館林に行くことにしたのですよう。

。。。んで、デンマンさんはゼリーフライで、小百合さんはイモフライでござ~♪~ますか?

ところが、10時ごろ実家を出て東行田駅に向かったのだけれど、どの店もほとんど閉まっているのですよう。

朝食を出す食堂でないのならば11時半頃からでしょう?

そうなのですよう。僕はバンクーバーの習慣が抜けきらないから、10時ごろには店が開くものと思い込んでいた。失敗でしたよう。

手ぶらで行くことになったのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。1時間半も待っているのは馬鹿らしいのでゼリーフライは諦めました。でも、帰りに僕は初めて「かどや」に立ち寄ったのです。

“寅さん”が出てきそうな雰囲気

館林駅で小百合さんと別れてから僕は羽生で秩父線に乗り換えて
東行田駅で降りて「かどや」に歩いていったのでした。
5分も歩けば「かどや」です。
開いていました。
午後4時半でした。
家族の土産にと、ゼリーフライ4つと焼きそば4人前を注文してから
お店をやっている60代のおばあちゃんとおじいちゃんに
営業時間を尋ねたのです。

小百合さんがかつて午後4時半ごろ「かどや」に行ったら閉まっていたと言ったのです。
それで、僕が確かめたのですよう。
そうしたら、営業時間は午前11時半から午後6時までと言う事でした。
定休日は日曜日。

バンクーバーでは午前10時になると、ほとんどのお店が開くのです。
そのつもりで僕は11月12日午前10時頃、実家を出て「かどや」を目指して歩いていったのです。
ところが、ほとんどの店が閉まっているのですよね。
もちろん「かどや」も閉まっていた。

そう言う訳で、小百合さんのためにゼリーフライのお土産を買って持ってゆこうと思ったけれど
それは、かなわなかったのです。

僕は何十年ぶりかで「かどや」のあたりを歩いたのですが、
子供のころの面影はまったくありませんでした。
下町の気取りのない店で“寅さん”が出てきそうな雰囲気です。

お店をやっているおばあちゃんもおじいちゃんも
“寅さん”の映画に出てきそうな好人物でした。

実家に持って帰ったら、「かどや」の“焼きそば”はメチャ受けた。
実にうまかった。

ゼリーフライは、僕が子供のころ食べた味と違うのですよう。
子供のころ“ゼニ(銭)フライ”と呼んでいたオリジナルのゼリーフライは“オカラ”をたくさん使っていた。
でも、「かどや」のゼリーフライは“オカラ”特有のパサパサ感が無くてモチモチしているのです。

“冷たくなったゼリーフライを食べたら草履(ぞうり)を食べたような気がした。”

小百合さんがそう言っていたので、じっくり味わいながら食べてみたのだけれど、
なるほどォ~。。。
実にうまい形容でした。

僕は食べてみて、すぐに納得できましたよう!
うしししし。。。

でも、焼きそばはマジで、うまかった。
“また買ってきてね。”
お袋は、絶賛していましたよう。


『愛しい人 (2008年11月14日)』より

。。。んで、どこに水戸黄門が出てくるのでござ~♪~ますか?

そう、せかさないでくださいよう。もうすぐ出てきますから。。。あのねぇ~、僕が小百合さんの“山の家”に行ったのが去年(2008年)の11月23日でした。露天風呂で命の洗濯をして24日にはルンルン気分で帰途に着いたのですよう。もちろん、「かどや」で焼きそばを買うのを楽しみにしていたのですう。

お母様も「かどや」の焼きそばがメチャ気に入ったのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。だから、安い手土産になる。僕も、もちろん食べたい。

それで。。。?

“山の家”の帰りに小百合さんが田沼駅まで送ってくれたのだけれど、雨が降っていた。東行田駅に着いたときにも小雨が降っていた。

ずぶ濡れになったのでござ~♪~ますか?

それ程降ってはいなかった。でも、僕は急ぎ足で「かどや」に行きましたよう。

それで。。。?

暖簾(のれん)を手で分けてドアを開けて入ったのですよう。

そうしたら。。。?

お客さんは誰も居ない。僕の手帳を今見たら、「かどや」に着いたのは午後4時30分から4時40分と書いてある。

時間が重要なのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。

なぜ。。。?

店のおばちゃんの娘さんと思(おぼ)しき女性がテレビの画面に引き込まれるようにして『水戸黄門』を見ている真っ最中だった。時間からして、番組が大詰めになっていたのですよう。確かに、ラストシーンが近づいていたのですう。

どうして分かるのでござ~♪~ますか?

番組の中では切り合いが始まっていた。チャンバラが激しくなって、悪人が10数人切られていたようです。“ア~!”とか“ギャ~!”とか言う声に混じって、刀がカチカチかち合う音が入り乱れている。エキサイティングな場面ですよう。僕も、その時間には『水戸黄門』が好きで、良く見ているから分かるのですよう。

あらっ。。。デンマンさんも『水戸黄門』のファンなのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。あの切り合いがクライマックスに差し掛かると、ご老公が言うのですよう。「格さん、もうこの辺でいいでしょう」。。。そうすると、格さんが言うのですよう。「おのおの方!しずまれい!。。。しずまれい!。。。ここにおられるお方をどなたと心得るゥ、(ここで、ジャ~♪~という音楽と共に格さんが徳川家の葵の御紋が入っている、ご老公の印籠〔いんろう〕を取り出す)。。。恐れ多くも、ここにおられるお方は副将軍である水戸光圀公であらせられるぞォ~!。。。おのおの方、頭(ず)が高い!ひかえろう!。。。ひかえろう!」 そうすると、悪人たちもビックリして刀を置いて「ハハぁ~~」と言って土下座するのですよう。その様子を見ていると、まるで自分が水戸黄門になって悪人や悪徳政治家を見下ろしているようで、気分がスッキリするのですよう。つまり、乱歩先生が言っているスリルを感じるのです。

それが、デンマンさんにも堪(こた)えられないのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。うしししし。。。で、その娘さんも、僕と同じようなスリルを感じているのが一目見ただけでも実によく分かったのですよう。

そういう様子がデンマンさんには真近に見えたのでござ~♪~ますか?

距離にすれば5メートルぐらいでしょうか?ドアを開けると真正面に障子を取り外して開け放たれた6畳の「畳の間」が見えるのですよう。そこにテレビが置いてあって、テレビの前に6人ぐらいが座れる和式のテーブルが置いてある。娘さんはそのテーブルに両肘を着いて心なしか横すわりになる格好でしたよう。体を60度ぐらいに前かがみにして、喰い入るように見ていたのですよう。

デンマンさんの視線に対して直角方向にテレビを見ていたのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。だから、崩して座っている娘さんの色っぽい腰の線、背筋が延びて前かがみにテレビの画面に夢中になって引き込まれている姿。その姿には、乱歩先生が書いているように、まさにスリルを感じてゾクゾクしながら画面に引き込まれている様子が実に良く見て取れた。

一瞬ではあったけれど、その娘さんがスリルでゾクゾクしながらテレビの画面に引き込まれるようにして見ている姿に、僕はこのような衝撃的な妖艶な姿態を感じ取って僕もゾクゾクしたのですよう。

デンマンさんも、その娘さんの姿態に妖艶なものを感じたのでござ~♪~ますか?

もちろん、むき出しの尻がチラチラしているわけではなかったのですよう。。。うしししし。。。でもねぇ~、なぜかしら、そのスリルを感じている娘さんの姿には、男の目を惹きつけてしまうような妖艶なものがにじみ出ていた。

つまり、女性がスリルを感じている姿というのは男の目には妖艶なものとして映るのでござ~♪~ますか?

僕も思い出してみて、あの時の感動は、まさに娘さんのスリルを感じている姿に妖艶なスリルを感じたのだと思いますよう。

。。。それで?

長々と説明したけれど、時間にしてみれば30秒ぐらいのことだったでしょう!お客さんが来たのだから、娘さんもシブシブ立ち上がって「畳の間」から降りてサンダルを穿いて僕に向かった。「何にいたしましょうか?」 テレビでは、まだチャンバラの真っ最中ですよう。あのご老公が登場して悪人が土下座するのは、まだこれからでした。僕も、ずいぶんと悪いタイミングの時にやって来たものだと、ちょっと申し訳ないような気がしてきたのですよう。でも、本当に驚いたのは、その娘さんの表情を見たときでした。

それで、どのような表情だったのでござ~♪~ますか?

娘さんだと思っていたら、なんと、その店のおばちゃんだったのですよう。

あのォ。。。あのォ~。。。60代のおばちゃんが娘さんに見えたのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。うへへへへ。。。36才から38才ぐらいの熟女に見えたのですよう。

マジで。。。?

もちろんですよう。。。それが分かった時には僕は2度ビックリでしたよう。スリルを感じている女性の姿は若返って、妖艶になると言う事を僕は生まれて初めて気づいたのですよう。もちろん、乱歩先生の上の小文を読まなかったら、僕は、その場面をこのような形で思い出すことはなかっただろうと思うのですよう。

つまり、デンマンさんが「心の旅」とおっしゃったのは、この事でござ~♪~ますか?

そうですよう。

Subj:このロングウィークエンドは

“心の旅”をして1年分の

楽しい追体験をしま~♪~す。

\(@_@)/ きゃはははは。。。

Date: 17/05/2009 10:42:02 PM
Pacific Daylight Time
(日本時間:5月18日 月曜日 午後2時42分)
From: green@infoseek.jp
To: domini@yahoo.co.jp
CC: barclay1720@aol.com

はい おはようございます
せっかくの連休 ブログにばかり 熱くならないで休んでください。
あっという間に休みが終ってしまいますよ。

小百合さんには、まだ経験が無いかもしれないけれど、
“心の旅”と言うものがあるのですよう。
つまり、夢とロマンの旅ですよう。

(中略)

“心の旅”は、現実の旅以上に、時には衝撃的な思い出や、見逃していた、ある人の言葉や仕草を“劇的な意味”と共に思い出させるものです。

どうしたら“心の旅”ができるの?

江戸川乱歩の全集、第25巻と第30巻を読むと、“心の旅”ができますよう。
この2日間で、僕は1年を生きたような気がするのです。
それ程、オツムの中で、現実世界では体験できない経験をしたのですよう。

つまり、20代30代の頃の経験を追体験したのです。
死にそこなった瞬間をまた劇的に思い出して、なぜ。。。?なぜなの。。。?どうして。。。?
そう考えながら、乱歩先生の本を読んだわけです。

この前のメールに次のように書きました。

(停電になって)仕方ないから江戸川乱歩全集(第25巻)を読み始めたのですよう。
不思議なもので、ブログの記事になるような話題が6つも見つかりました。
その一つが『「かどや」のスリル』ですよう。

2008年11月23日(日曜日)に小百合さんの山の家に行って
露天風呂に入って、翌日、帰りに東行田駅から「かどや」に寄ったのですよう。

もし、乱歩先生の全集、第25巻を読まなかったら、
この時の「かどや」での“スリル”に満ちた体験は、永遠に僕の記憶から流れ去ってしまったことでしょう!
でも、乱歩先生の本を読んだために、劇的なシーンを僕は追体験することができたのですよう。

は~♪~い!
詳しいことは『「かどや」のスリル』の記事の中で書きま~♪~す。
5月27日の『小百合物語』の記事として書きます。
楽しみにして待っててね。
小百合さんも「かどや」に行く楽しみが増えますよう!

♪┌(・。・)┘♪ キャハハハ。。。

乱歩先生の本を読んだために心の中で「かどや」に立ち寄った出来事を、改めてスリルを感じながら追体験したのですよう。

それで。。。現実では。。。?

焼きそばを4人前お願いしますね。「ハ~イ。承知しました」。。。おばちゃんは、いやな顔も見せずにキッチンに入ってゆきましたよう。

それで。。。?

テレビはつけっぱなしでしたよう。

。。。んで、デンマンさんは「畳の間」に上がり込んで、その続きを見始めたのでござ~♪~ますか?うふふふふふ。。。

まさかア~!。。。おばちゃんが気の毒になって、僕にはそのような事をする気が湧いてきませんでしたよう。

それで、ただじっとして焼きそばが4人前出来上がるのを待っていたのでござ~♪~ますか?

「毎日新聞」の夕刊があったので、それを読みながらテーブルに腰掛けて待っていたのですよう。

それで。。。?

出来上がって、おばちゃんがキッチンから出てきました。「おまちど~さまァ~」。。。そう言って焼きそばが入った袋を手渡してくれたので僕は2000円を手渡したのですよう。

。。。んで?

「あらっ。。。こんなにいただいてよろしいのですか?」。。。おばちゃんが、さも幸せそうに、そう言うのですよう。。。まるで20万円もらったようなうれしそうな表情を浮かべている。。。何を寝ぼけた事を言っているのだろうか? 僕は、そう思いましたよう!焼きそば1人前が330円だから、 330円 X 4人前 = 1320円。だから、僕は2000円を渡しておつりをもらいたかったのですよう。

それで。。。?

おばちゃんが夢見心地で、そのような戯(たわ)けた事を言うものだから、僕は袋の中身を確かめましたよう。そうしたら、2人前しかない! 「4人前頼んだのだけれどォ~。。。」 「あらっ。。。そうでしたのォ~?」 そう言って、またキッチンに入って行きましたよう。うへへへへ。。。

デンマンさんの注文が耳に入らなかったのでしょうか?

やっぱり、『水戸黄門』のことが頭から離れなかったのでしょうね。あれからどうなるのか?おばちゃんは気になって僕の注文を上の空(うわのそら)で聞き流していたのですよう。んも~~。。。

そうでござ~♪~ましょうねぇ~。。。デンマンさんが36才の熟女だと感じるほどに、おばちゃんは熱中してスリルを感じながら『水戸黄門』を見ていたのが、急に現実に引き戻されてしまったのですからね。。。デンマンさんの注文など、全く聞いていなかったのでしょうね。うふふふふ。。。

とにかくねぇ、半分滑稽に思いながらも、乱歩先生の本を読んだときに、この時の事が鮮明に思い出されてきたのですよう。

。。。んで、デンマンさんは、その時ムカついたのでござ~♪~ますか?

いや。。。ムカつきませんでしたよう。悪いタイミングの時にやってきたのだと思い、おばちゃんに気の毒な事をしてしまったと思いながら、僕はすまない気持ちで、あと2人前が出来上がるのをおとなしく待ちましたよう。

【卑弥子の独り言】

ですってぇ~。。。
う~♪~ん。。。
スリルを感じている時ってぇ、女性は若やいで妖艶になるものでござ~♪~ましょうか?
初めて聞きましたわ。

あなたが、もし女性ならば、デイトの際には、ぜひスリルを感じてくださいね。
そうすれば、好きな人の目に若やいで妖艶に映るかもしれませんわ。

とにかく、まだ面白い話が続きますわ。
どうか、あなたも、またあさって読みに戻ってきてくださいね。
では、またねぇ。。。

ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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■ 『カナダのバーナビーと軽井沢に

別荘を持つことを夢見る小百合さんの物語』

■ 『今すぐに役立つホットな情報』

■ 『 ○ 笑う者には福が来る ○ 』

■ 『漢字馬鹿の再来 (2009年2月13日)』

■ 『漢字馬鹿の悦楽 (2009年2月15日)』

■ 『漢字馬鹿の自己矛盾 (2009年2月17日)』

■ 『あなた、おかえり (2009年2月19日)』

■ 『脳内漢字馬鹿 (2009年2月21日)』

■ 『他人の不幸は蜜の味 (2009年2月23日)』

■ 『漢字馬鹿の恋 (2009年2月25日)』

■ 『馬鹿のモデル (2009年2月27日)』

■ 『漢字馬鹿さん元気?(2009年3月25日)』

こんにちは。ジューンです。

そう言えば、日本に似たようなことわざが

ありましたよね。

夜目、遠目、傘の内

『夜見るとき、遠くから見るとき、

傘に隠れた顔の一部をのぞいて見るときは、

はっきり見えないので

女性が実際より美しく見える』

ですってぇ~。

あなたが女性ならば、

日差しのきつい日には

日傘をさして出かけると

良いかも知れませんわ。

うふふふふ。。。

わたしも、そうしようと思います。

でも、このことわざには、男性がきれいな女性と

出会いたいという願望が込められていると思います。

デンマンさんの目に60代のおばちゃんが

36才の熟女に見えたのは、

おばちゃんがスリルを感じていたからだ、

と言う事ですが、デンマンさんにも

きれいな女性に出合いたいという願望が

あったのかもしれませんよね。

ところで、英語の面白いお話を集めました。

時間があったら覗いてみてくださいね。

■ 『あなたのための愉快で面白い英語』

卑弥子さんには、ちょっと信じがたいような

恋物語がありますわ。

関心があったらぜひ次のリンクをクリックして

じっくりと読んでみてくださいね。

■ 『平助さんが卑弥子さんに恋をしたのがウンのつき』
  (2005年5月3日)

では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。


 





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