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結婚行進曲
2009年11月23日

日付: Sat, 1 Aug 2009 15:34:13 +0900 (JST)
(バンクーバー時間:7月31日 金曜日 午後11時34分)
差出人: "domini@yahoo.co.jp"
宛先: "green@infoseek.jp"

件名:バカな日々を送ってましたよ。

\(*^_^*)/

やっと 昨日で長男坊の夏季セミナーも一段落
次男坊も課外授業も、いったん休憩で 残りは8月末に。
それで、 夏休みがやってきました。

明日から 軽井沢にいってきますが・・
すぐ戻る。
先生が時々 来る。

元気ですから、朝ゆっくり 起きてます。
以前は眠れず、5時か6時に目がさえて しまって、

昼間は 早く夜になって 酒を飲んで眠りたい  と思い。
夜は早くから 目がさめて眠れず、
朝になって起きてしまいたい と思い。
バカな日々を送ってましたよ。

(室生)犀星に グチでもたれてきます。

さゆりより

Subj:小百合さんと二人で

また、あのせせらぎのそばを

歩きたいで~♪~す。

\(*^_^*)/ キャハハハ。。。

Date: 01/08/2009 11:50:49 AM
Pacific Daylight Saving Time
(日本時間:8月2日 日曜日 午前3時50分)
From: green@infoseek.jp
To: domini@yahoo.co.jp
CC: barclay1720@aol.com

やっと 昨日で長男坊の夏季セミナーも一段落
次男坊も課外授業も、いったん休憩で 残りは8月末に。
それで、 夏休みがやってきました。

軽井沢に行っているものと思っていたけれど、
子供のために頑張っていたんだね!?
それでこそ子供が懐かしく思い出す“まぶたの母”ですよう。

\(^o^)/ キャハハハ。。。

小百合さんが、こうして返信を書く気分になったのだから、以前から比べれば、心配事も少なくなったのでしょうね。

明日から 軽井沢にいってきますが・・
すぐ戻る。

そうです。そうですよう。。。
小百合さんも癒されないと精神的にまいってしまうもんねぇ~。
何もかも忘れて、小百合さんの“聖地”で思う存分森林浴をしてきてね。
体も心も充電してきてね。

先生が時々 来る。

うjん、うん、うん。。。
母親がどういう精神状態なのか?
それを見れば、先生は子供の状態までが分かるものですよう。
母親がしっかりしているのを見れば、先生も安心するのです。

そう言えば思い出しましたよう。
僕の弟が小学生のとき、隣の“ちいこちゃん”が同じクラスだったのですよう。
菊ちゃんと喧嘩した“おきよさん”の次女ですよう。

『菊ちゃんを旅する(2008年4月26日)』
  (菊ちゃんとおきよさんの面白い話)

確か、弟が小学校4年生か5年生でしたね。
クラス担任が五月女(そうとめ)先生でした。
この先生は僕の親父の従弟です。

家庭訪問のときに、隣まで来たのに僕のお袋に会いに来なかったので
お袋はつい最近の思い出話でも、その事を良く思っていませんでしたよう。
やはり、会いに来るべきだったとお袋は言うのです。

もちろん、親戚だから、五月女(そうとめ)先生は僕のお袋のことを良く知っていました。
小学生時代も中学生時代も、僕の弟は模範的な生徒だったから、とりわけ、お袋と話をする必要がなかったのです。

その当時、五月女(そうとめ)先生は独身だったので、お袋と二人で話をすることがなんとなく気恥ずかしい気持ちだったのかもしれません。

でも、お袋が先日、火傷して入院している時に
お見舞いの品が届いたそうですよう。
20年以上経っているのに、お袋の事を忘れていないのですよね。

五月女(そうとめ)先生は、立派な先生でした。
校長先生を最後に退職して悠々自適な生活を送っています。
僕は直接、五月女(そうとめ)先生の教えは受けなかった。

親父も五月女(そうとめ)先生も教科の中では音楽が専門だったから、五月女先生が合奏部を作った時にコントラバスをやらないかという話が出て、それで、僕は合奏部に入ってベースをやり始めたのです。

NHKコンクールで関東甲信越地方で3位に入ったことがありました。
そのときの演奏がレコードで残っていますよう。

「ハンガリア舞曲第5番」と「美しく青きドナウ」
なつかしい。

ハンガリーの首都・ブダペストを流れる

美しく青きドナウ川

『暑中お見舞い(2009年8月9日)』

「ハンガリア舞曲第5番」と「美しき青きドナウ」のこと…

元気ですから、朝ゆっくり 起きてます。
以前は眠れず、
5時か6時に目がさえて しまって、

小百合さんは意外に繊細なところがあるのですね?

ヽ(´ー`)ノ うしししし。。。

『仙台辛味噌ラーメン(2009年2月24日)』

でも、そう言う繊細な心があったからこそバンクーバーまで「仙台辛味噌ラーメン」を送ってくれたのでしょうね!?
小百合さんの繊細さとやさしさを僕は愛していますからね。

\(@_@)/ キャハハハ。。。

昼間は 早く夜になって
酒を飲んで眠りたい と思い。
夜は早くから 目がさめて眠れず、
朝になって起きてしまいたい と思い。
バカな日々を送ってましたよ。

犀星に グチでもたれてきます。

はい、はい、はい。。。
犀星に たくさんグチをたれてきてね。
そうすれば、小百合さんの気持ちもさっぱりするでしょう!

そう言えば、あの犀星の文学碑ね。
あの場所は夏ならば、めちゃ涼しいだろうね。
あの文学碑は記事でも、ずいぶんと取り上げたけれど、
僕にとっても懐かしい場所になりました。

そうだよね。
あの文学碑は夏には軽井沢で最も素晴らしいスポットだと僕は信じますよう。
それこそ森林浴には絶好の場所ですよう。

あのせせらぎは、「アカシヤの小径」、「恋人たちの小径」のそばを流れてゆくのですからね。
うん、うん、うん。。。小百合さんと二人でまた、あのせせらぎのそばを歩きたいですね。

\(*^_^*) /キャハハハ。。。

は~♪~い。
そう言う訳で、小百合さんも文学碑を僕の分まで眺めてきてね。
癒されて、身も心も充電して、元気にたくましく生き抜いてね。

(\__/)
(+'.'+)
(")_(")

じゃあねぇ~


『暑中お見舞い (2009年8月9日)』より

『名物先生 (2009年11月19日)』にも掲載

デンマンさん。。。先日(11月19日)の記事の中で持ち出してきた小百合さんのメールをまた持ち出してきたのでござ~♪~ますわね?

あれっ。。。卑弥子さんは良~く覚えていますねぇ~?

だってぇ、まだ4日前のことでござ~♪~ますわ。ちょっとばかり、くどいと思いませんか?

あのねぇ~。。。毎日毎日記事を書いていると今日は何について書こうか?。。。迷うことがあるのですよう。

でも、もう5年も毎日書いているのでしょう。。。迷うことなんて無いでしょうに。。。

もちろん、1年分ぐらいの話題に事欠かないのですよう。。。

だったら、話題に迷うことは無いではござ~♪~ませんか?

でもねぇ、今日はちょっとした勘違いから「人気のある脳の話」を書くつもりでいたんですよう。

それは、どのようなお話なのでござ~♪~ますか?

「4億円の収入を仕事が忙しくて、うっかり申告していませんでした」と言った脳科学者の茂木健一郎さんの話の続きですよう。

『専門馬鹿の世界(2009年11月18日)』

11月18日の続きのお話でござ~♪~ますか?

そうなのですよう。でも、11月24日に書く話を23日の今日、書くものと思い込んでいた。

つまり、デンマンさんのファイルを見たら「人気のある脳の話」は24日に書く事になっていたのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。。。たいてい寝る前に翌日書くタイトルを確かめて眠るのですよう。

つまり、夕べは「人気のある脳の話」というタイトルを考えながらデンマンさんは眠ったのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。。。そうすると、書く内容がいろいろと思い浮かんできて翌日起きてからパソコンに向かうと、川の流れのように、どんどんと書けるものなのですよう。

。。。んで、ファイルを確かめてみたら23日に書くタイトルは空白になっていたのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。。。つまり、パソコンに向かっても、今日(23日)、これから書く内容がオツムの中では真っ白だったというわけです。

それで、どうなさったのですか?

だから、何を書こうか?。。。そう思いながら予備軍のタイトルを見渡したのですよう。その時に、なぜか僕のオツムに次のイメージが思い浮かんできたのですよう。

ハンガリーの首都・ブダペストを流れる

美しく青きドナウ川

あらっ。。。ドナウ川の流れでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。なぜドナウ川なのか?僕には、その理由が全く思い浮かばなかったけれど、上の画像は11月19日の「名物先生」の記事の中で使っていた。

それで、また小百合さんのメールを持ち出してきたのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。

でも、どうして「結婚行進曲」というタイトルにしたのでござ~♪~ますか?

ドナウ川となれば、僕のオツムの中では、すぐに「ハンガリア舞曲第5番」と「美しき青きドナウ」なのですよう。。。そうだ。。。音楽の事を書こうと思っていたのだ。。。僕は思い出したのですよう。

何をでござ~♪~ますか。。。?

日本帰省中の10月18日の日曜日に、僕はNHKの教育テレビで午後9時の「N響アワー」を観たのですよう。

クラシックでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。。。僕はクラシックの曲など自分から進んで聴くこともコンサートに行ったことも無い。

それなのに、どうして「N響アワー」を観たのでござ~♪~ますか?

音楽と語りが織りなす“夏の夜の夢”

メンデルスゾーン生誕200年

メルクル指揮 語り:中井貴恵

テレビ番組表を見たら、このような文面が目に飛び込んできた。

10月なのに“夏の夜の夢”でござ~♪~ますか?

いいではありませんか!?僕だって小百合さんからの夏のメールを取り上げたのだから。。。「音楽と語りが織りなす。。。」というのがいいではありませんか!。。。音楽だけではつまらない。。。考えてみたら、クラシックの演奏中に「語り」があるなんて、僕はこれまでに聞いたことも見たことも無い。これは、絶対に見なければ一生の損だ!と思って僕は何が何でも見ようと決めたのですよう。

デンマンさんはメンデルスゾーンのファンなのでござ~♪~ますか?

いや。。。ファンになるほどハマリ込むようなクラシックの作曲家なんて僕には居ませんよう。

でも、メンデルスゾーンは好きなのですか?

いや。。。別に好きだと言う訳でもない。でも、有名な作曲家の一人だというぐらいの知識はありますよう。しかし、メンデルスゾーンが作った曲を言いなさいと言われても、すぐには曲が思い浮かばない。

つまり、音楽の勉強はあまりしなかったのでござ~♪~ますね?

いや。。。結構勉強しましたよう。音楽の成績はいつでも「5」でしたからね。それに、行田中学の時の町田先生という地理と社会科の先生が、どう言う訳か音楽教育に熱心だった。僕が合唱部に入ったのも、この先生が「入りなさい」と言ったので、しぶしぶ入ったのですよう。

じゃあ、メンデルスゾーンの曲も何度か聴いたのですわね?

町田先生は音楽も担当していたから、音楽の授業で聴かされた覚えがありますよう。でもねぇ~、メンデルスゾーンの曲は僕の記憶に残らなかった。

どの曲がデンマンさんの記憶に残ったのでござ~♪~ますか?

「悲愴」ですよう。

「悲愴」 交響曲第6番 (チャイコフスキー)

ピョートル・チャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調作品74は、チャイコフスキーが作曲した6番目の番号付き交響曲であり、最後の交響曲。
『悲愴(ひそう)』という副題で知られる。

チャイコフスキー最後の大作であり、その終楽章を始め彼が切り開いた独自の境地が示され、19世紀後半の代表的交響曲のひとつとして高く評価される。

副題については、弟のモデストが初演の翌日に自身が「悲劇的」という表題を提案したが、作曲者はこれを否定し、次に弟が口にした「悲愴」という言葉に同意したと伝えているが、これはモデストの創作である。
実際は自筆譜、楽譜の出版をしていたピョートル・ユルゲンソン宛のチャイコフスキーの手紙などで、少なくとも曲が完成した9月には、作曲者自身がこの題名を命名していたことが分かっている。
また、初演のプログラムに副題は掲載されていないが、チャイコフスキーがユルゲンソンに初演の2日後に送った手紙で「Simphonie Pathétique」という副題をつけて出版することを指示している。

チャイコフスキーは26歳から52歳までの間に12回のうつ病期を経験したという。
悲愴作曲時には過去を思い浮かべたのか、それとも当時もうつ病を患っていたのか、うつ的な精神状態を曲に反映させているのではないかと言う説がある。
ドイツの精神科医ミューレンダールは、精神病院の入院患者に対して各種の音楽を聞かせるという実験を行なったが、悲愴を流した場合、特に内因性うつ病患者の症状が悪化し、患者によっては自殺しようとすらしたとのことである

チャイコフスキー自身は最終楽章にゆっくりとした楽章を置くなどの独創性を自ら讃え、初演後は周りの人々に「この曲は、私の全ての作品の中で最高の出来栄えだ」と語るほどの自信作だった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

デンマンさんは、この曲が好きなのでござ~♪~ますか?

好きじゃないのですよう。でもねぇ~、「悲愴を流した場合、特に内因性うつ病患者の症状が悪化し、患者によっては自殺しようとすらしたとのことである」と書いてあるように、この曲は感受性の強い少年の心に「悲愴とは何か?」を音楽で教えてくれました。好悪を超えた衝撃的な響きとして僕の心を痺(しび)れさせたのですよう。

デンマンさんも自殺したいような気分になったのでござ~♪~ますか?

いや。。。僕はこれまでの人生で自殺しようと思ったことは一度も無いけれど、「悲愴」を聴いた時に自殺者の心理が理解できたような気がしましたよう。とにかく、不思議な衝撃的な曲でした。好きな曲じゃないけれど、忘れることができない曲です。

。。。んで、メンデルスゾーンで、思い出でもあるのでござ~♪~ますか?

いや。。。直接、メンデルスゾーンの曲の思い出なんて全く無いのですよう。でもねぇ、数ヶ月前に僕はたまたま太田将宏老人が書いた音楽の本を読んでいた。その中で次のように書かれた部分が僕の注目を集めたのですよう。

9.1 Felix Mendelssohn-Bartholdy

(1809-1847)

ひとつだけ良いことがLPにあった。あの F.Mendelssohn の “Violinekonzert in e-moll” (Opus 64) を、切れめなしに聴くことができるようになった事である。
なにせ、この作品は、古今東西音楽史上最高の名曲である
私が、まだ、紅顔の美少年の頃、この曲を J.Heifetz の奏く SP で聴いて魅せられて、感動して、感激して、先生についてヴァイオリンを習い始めるに至った程である。
やはり、この曲は、全三楽章切れめなしの方が良い。

 (中略)

私は、今ここでは、SP の方が良かった、と性急に結論づけるつもりは無い。
私の年齢の故であるのかもしれないからである。
この協奏曲を聴いているときでも、かつては、ここのところを、こう感じた、あそこの passage には、陶酔する想いだった、というような聴き方しかできなくなってきた。
べつに、もう飽きた、というのでもなく、あたかも展翅版に載せられた蝶を見るように、音の流れの曲線を眺めているだけなのだ。
それはそれで美しいのではあるが、私自身は、とり残されている。
いや、それだけではないだろう。
それだったなら、今なお、レコードの方に原因がある、とも言えるではないか。
私は、蝶の屍骸を見ながら感慨にふける様なことをしているのかも知れない。
Warner の LP時代の録音を CD化しようとした際には、昔の、既に引退していた技術者を呼び寄せた、と聞いた。
良い傾向である。

 (中略)

学生時代の私が、僕は、Mendelssohn のヴァイオリン協奏曲が好きなんだ、と二年年上の美しい人に言ったら、あれは誰だって好きよ、と、半ば予想していた返事が返ってきたことがあった。
今も、私は、好きであることには変わりがない。
そして、それが「誰でも」である間だけ、この作品は名曲であろう。
その後も、しばらくは、音楽は残る。余韻のように。

古典と言えども永遠ではない、という言葉は、私があの、ただただ長たらしい R.Rolland の小説“Jean Christoff”(草子地: 「新時代の英雄主義」、と誰かが書いていた。今日では、誰も読まないであろう。)の中で、唯一共感した文であった。
そういえば、今、L.v.Beethoven の “Romanzen” (Opus 40, Opus 50) がはやらない、と誰かが言っていた。
何かに憧れる時代ではないのであろう。

蛇足(コーダ):

古い話ではあるが、Sonyは、CD の売り出し中に、市場に出回っている LP までを回収した、と聞いた。
我々に選択肢を残さない為であったのであろう。
私は、それ以来、一切、Sonyの製品は買わないことにしている。
Sonyにとっては、そんあことは、痛くも痒くもないことであろうが、いや、その痛痒を感じない企業の体質そのものが問題であろう。

9.2 Felix Mendelssohn-Bartholdy

まだ幼かった長女と連れだって歩いていたおり、あのひと美人だね、と向こうに見える女性のことを言ったら、パパ!パパはカヴァアを見て本を買うのか、という返事がかえってきたことがあった。

私が S.Mildonianの演奏による F.A.Boieldieu の“Concerto pour Harpe et Orchestre en ut majeur”を求めたのは、ただ、ハーピストの顔がジャケットに美しく映えていたからではない。

 (中略)

たまたま見つけた LP の片面に、この曲が入っていて、Mildonian といえば、C.A.Debussy の Sonata を M.Larrieu 等と共に魅力的な演奏をしていたのを憶えていたからである。

Boieldieu、といえば、私は、“バグダッドの太守”の序曲を思い出す。
昔、何故か、私のヴァイオリンの先生が、この曲の第一ヴァイオリンの楽譜を私に与えて、自身は第二ヴァイオリンのパートを奏かれたことがあった。
この曲では、第二ヴァイオリンの方が難しいんだよ、と楽しそうに言っていたのを覚えている。

 (中略)

ところで、この作品の第三楽章のロンド主題は、短調であるが、短調が始めから終わりまでを支配しているわけではないので、さほどには気にならない。
そればかりか、その主題が長調に変換されて出て来るときの軽やかな愛らしさは、花びらが微風にゆれているかのような風情である。

それがもっと徹底的になされている作品が他にある。
F.Mendelssohn の“Symphonie in A-dur” (Opus 90) である。
短調の交響曲で終楽章が長調になっている作品は捜すまでもなく幾らでもある。
その反面、長調の交響曲で終楽章が短調の支配にある作品は珍しいのではないか。
それだけではなく、第一楽章の motiv が次々に短調に変換されて出現する、その手際に驚かされるのである。
第四楽章は、まさに第一楽章の裏返しなのだ。
第一楽章が、イタリアの陽光の輝かしさ、眩しさであったとしたならば、第四楽章は、夜の感興、旅情であろう。
この目まぐるしい Finaleは、Salterello:Presto である。
Salterello とは、当時のナポリの少女たちの舞曲だったそうな。

蛇足(コーダ):

 (中略)

近頃、私の思うのに、academisme に堕ちていない作品とは、それが何であれ、何かしら提供者の創造した、例外的な、未だかつて世に存在していなかった要素があるのではないか、ということである。
その例外を聴きとることが、聴き手の役目であろう。
そんなことは、誰からも要請、委託されたわけではないが、私は、これは、音楽に限ったことではない、と思っている。


135-138ページ
『前奏曲集 (私はアマチュアである)』 作品 1の2
著者: 太田将宏
初版: 1989年7月 改定: 2006年5月

注: メンデルスゾーンの写真はデンマンが加えました。
更に、改行を加え読み易くしました。あしからず。

太田さんがメンデルスゾーンの作曲した中では上のヴァイオリン協奏曲が古今東西、音楽史上最高の名曲である、と書いていたので、もしかして、その曲かなと思ったのだけれど、残念ながらヴァイオリン協奏曲ではなかった。

その事を言うために、デンマンさんはこれほど長く引用したのでござ~♪~ますか?

いや。。。上のページを読んでいた時にねぇ、太田さんの長女の“かえでちゃん”のことが書いてあったのでなんだか懐かしくなったのですよう。

デンマンさんは個人的に“かえでちゃん”を知っているのでござ~♪~ますか?

知っているのですよう。僕がトロントに住んでいた頃、まだ子供だった“かえでちゃん”に会っているのですよう。今では“かえでちゃん”も、妹の“佳代ちゃん”も小児科の女医さんになってトロント市だったか、ハミルトン市だったか? Children's Hospital で働いている、という事を太田さんの手紙で読んだことがありました。

女医さんになってからの“かえでちゃん”にはお会いしていないのでござ~♪~ますか?

会ってないのですよう。機会があれば、ぜひ会ってみたいですね。

。。。んで、音楽と「語り」が織りなす“夏の夜の夢”は、いかがだったのでござ~♪~ますか?

興味深かったですよう。音楽の合間に「語り」担当の中井貴恵さんが次のような物語を語って聞かせるのですよう。

夏の夜の夢

『夏の夜の夢』(原題:A Midsummer Night's Dream)は、ウィリアム・シェイクスピアによって1590年代中頃に書かれた喜劇形式の戯曲。
全5幕からなり、アテネ近郊の森に脚を踏み入れた貴族や職人、森に住む妖精たちが登場する。
幾度か映画化もされている。
他にも後世に作られた同名の作品が複数ある。
坪内逍遥訳をはじめ古い翻訳では『真夏の夜の夢』(まなつのよのゆめ)と訳されることが多かった。

アセンズ(アテネ)の街と近郊の森が舞台となる。
2組の貴族の男女:ハーミア、ライサンダー、ヘレナ、ディミートリアス、織工のボトム、妖精の王オーベロン、女王タイターニア、パックが主な登場人物である。
人間の男女は結婚に関する問題を抱えており、妖精の王と女王は養子を巡りけんかをしている。
しかし、オーベロンの画策やパックの活躍によって最終的には円満な結末を迎える。

あらすじ (ネタバレ注意

アセンズ公シーシアス(テセウス)とアマゾン国のヒッポリタとの結婚式が間近に迫っており、その御前から舞台は始まる。
貴族の若者ハーミアとライサンダーは恋仲であるが、ハーミアの父イージアスはディミートリアスという若者とハーミアを結婚させようとする。
ハーミアは聞き入れないため、イージアスは「父の言いつけに背く娘は死刑とする」という古い法律に則って、シーシアスに娘ハーミアを死刑にすることを願い出る。
シーシアスは悩むものの、自らの結婚式までの4日を猶予としてハーミアへ与え、ディミートリアスと結婚するか死刑かを選ばせる。
ライサンダーとハーミアは夜に抜け出して森で会うことにする。
ハーミアはこのことを友人ヘレナに打ち明ける。
ディミートリアスを愛しているヘレナは二人の後を追う。
ハーミアを思うディミートリアスもまた森に行くと考えたからだ。

シーシアスとヒッポリタの結婚式で芝居をするために、6人の職人が一人の家に集まっている。
役割を決め、練習のために次の夜、森で集まることにする。
かくして、10人の人間が、夏至の夜に妖精の集う森へ出かけていくことになる。

森では妖精王オーベロンと女王タイターニアが「とりかえ子」を巡って喧嘩をし、仲違いしていた。
機嫌を損ねたオーベロンはパックを使って、タイターニアのまぶたに花の汁から作った媚薬をぬらせることにする。
この媚薬はオーベロンの魔力によって作られた強力なもので、目を覚まして最初に見たものに恋してしまう作用がある。
パックが森で眠っていたライサンダーたちにもこの媚薬を塗ってしまうことで、ライサンダーとディミートリアスがヘレナを愛するようになり、4人の関係があべこべになってしまう。
また、パックは森に来ていた職人のボトムの頭をロバに変えてしまう。
目を覚ましたタイターニアはこの奇妙な者に惚れてしまう。

とりかえ子の問題が解決するとオーベロンはタイターニアが気の毒になり、ボトムの頭からロバの頭をとりさり、タイターニアにかかった魔法を解いて二人は和解する。
また、ライサンダーにかかった魔法も解かれ、ハーミアとの関係も元通りになる。
一方、ディミートリアスはヘレナに求愛し、ハーミアの父イージアスに頼んで娘の死刑を取りやめるよう説得することにする。
これで2組の男女、妖精の王と女王は円満な関係に落ち着き、6人の職人たちもシーシアスとヒッポリタの結婚式で無事に劇を行うことになった。

物語の背景

ヨーロッパでは夏至の日、妖精の力が強まり、祝祭が催されるという言い伝えがある。
劇中でも小妖精のパックや妖精王オーベロンなどが登場する。
特にトリックスター的な働きをするパックは人々に強い印象を与え、いたずら好きな小妖精のイメージとして根付いている。
Puck はもとはプーカ Puka などとして知られていた妖精のことである。

『夏の夜の夢』の執筆時期と最初の上演がいつだったのか正確な日付は不明であるが、1594年から1596年の間であったと考えられている。
1596年2月のトーマス・バークレイ卿とエリザベス・キャレイの結婚式で上演するために書かれたとする説もある。
『真夏の夜の夢』の構想の元となった作品は不明であるが、個々の登場人物や出来事は、ギリシャ神話や古代ローマの詩人オウィディウスによる『変身物語』、アウグスティヌスの『黄金のロバ』といった古典的な文学から流用されている。

日本語訳タイトル

古くから、『真夏の夜の夢』という題が用いられてきた(坪内逍遥、三神勲など)。
これは原題の midsummer nightを直訳し「真夏の夜」としたものであるが、正しくは6月下旬の夏至 midsummer day の夜のことであり、日本でいう「真夏」つまり夏のさかりの夜ではない。
そのため、『夏の夜の夢』という題が現在では一般的になっている(福田恆存、小田島雄志、松岡和子ら)。
もっとも、1949年刊行の岩波文庫版(土居光知訳)などでもすでに『夏の夜の夢』が用いられている。

しかし『真夏の夜の夢』という題も古くから親しまれてきたため、1999年公開のアメリカ映画の邦題に用いられた他、今日でもメンデルスゾーン作曲の序曲・劇音楽などでしばしばこの表記が用いられる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

シェイクスピアの喜劇でござ~♪~ますか?

もともとはギリシャ神話の中にあるエピソードですよう。

それがデンマンさんには面白かったのでござ~♪~ますか?

いや。。。僕はギリシャ神話のエピソードが出てくるとは夢にも思っていなかったのですよう。

それで思いがけなく楽しかったのでござ~♪~ますか?

いや。。。楽しかったと言うよりも懐かしかったのです。

なぜ。。。?

実は、僕は“Erotica Odyssey”という英語の小説を書いたことがあるのですよう。

『英語の本 (Erotica Odyssey)』

『Erotica Odyssey (日本語解説)』

ヤ~らしい本でござ~♪~ますか?

いや。。。決して卑弥子さんが考えるようなヤ~らしい本ではありません。つまり、ポルノではありません。この上の説明にも出てくるアセンズ公シーシアス(テセウス)も登場する冒険・エロチカ物語ですよう。

どきどきワクワクするお話なのでござ~♪~ますか?

ここで書くと長くなるから書かないけれど、興味もある人は上の「日本語解説」を読んでみてください。

分かりましたわ。後で読ませていただきますわ。。。んで、結婚行進曲はどうなったのでござ~♪~ますか?

中井貴恵さんが語る結婚式のところで、あの有名な結婚行進曲が演奏されたのですよう。

洋装の結婚式で、よく聞く、あの「結婚行進曲」でござ~♪~ますか?

そうなのですよう。まさか、上のような話の中で、あの有名な結婚行進曲を聞くとは思いませんでしたよう。あの曲をメンデルスゾーンが作曲したとは、うかつにも僕は知りませんでした。。。目からウロコでしたよう。

【卑弥子の独り言】

ですってぇ~。。。
あたくしも、あの有名な「結婚行進曲」がメンデルスゾーンによって作曲されたものだとは知りませんでしたわ。
近いうちに、あたくしもあの曲を聴きながら素晴らしい殿方と結婚したいと考えているのでござ~♪~ます。
おほほほほほ。。。

とにかく、興味深いお話がまだ続きますわ。
あなたもどうか、また、あさって読みに戻ってきてくださいましね。
では、またぁ~。。。

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

「目からウロコ」

よく耳にしますよね。

何かがきっかけとなって、

急に視野が開けて、

物事の実態が見えてくるという意味です。

本をただせば、キリストの奇跡によって

盲目の男の目が見えるようになったという

新約聖書のエピソードから生まれた語句です。

本来、「目からウロコ」とは、

誤りを悟り、迷いから覚めるという

意味だったそうです。

でも、現在では何かがきっかけとなって

急に視野が開けて、

物事の実態が見えてくるという意味で

使われています。

ところで、卑弥子さんが面白い記事をまとめました。

時間があったらぜひ読んでみてくださいね。

■ 『笑って幸せな気分になれるサイト』

では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。


 





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