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オンライン自動翻訳利用法
AtlasをAMiKAiとSystranで
どう訳すか? by Akira Kato
October 17, 2003
【原文】 Perseus was the son of Zeus and Danae. With the help of Athena, he beheaded Medusa and brought the head to Polydectes. On his journey he had adventures with the Stygian nymphs, the Graeae, and Atlas. He also rescued Andromeda and became father of Perses. 【訳文 Systranによる】 Perseus はZeus 及びDanae の息子だった。Athena の助けによって、彼はクラゲを斬首し、Polydectes に頭部を持って来た。 彼の旅行で彼はStygian ニンフ、Graeae 、および地図書との冒険を有した。彼はまたAndromeda を救助し、Perses の父になった。
Translated by AltaVista 【訳文 AMiKAiによる】 ペルセウスはゼウスとダナエーの息子でした。アテーナーの支援によって、彼はメドゥーサの首を切り、Polydectesに頭を連れて来ました。彼の旅行においては、 彼が、真っ暗闇のニンフ、グライアイおよびアトラスと冒険を行っていま?オた。さらに、彼はアンドロメダを救出し、ペルスの父親になりました。
Translated by @nifty翻訳 “Medusa” より抜粋。 全文をどのように機械翻訳したかを見るには次のリンクをクリックしてください。(新しいウィンドーが開きます。) 上の訳文を見てすぐ気づくことは、AMiKAiの方が多くの英語の単語を日本語に訳していることです。Systranが訳したのを見ると、 そのまま英語の単語を何も手を加えずに表示しているのが目立ちます。 先ず上のことから言えることは、AMiKAiの辞書の方が語彙が豊富なようです。 文脈から考えれば、この場合の“Atlas”は「地図書」ではなく、「アトラス」が正解です。AMiKAiの方が正しく翻訳しているのですが、 果たして文脈まで考えて訳しているのでしょうか? Systranでは、“Atlas” という単語に出くわすと、文脈も何も考慮せずに「地図書」と訳しているようです。 AMiKAi が文脈を考えて訳しているのか、ここで調べてみようと思います。 次の英文を入れて訳してみました。 An atlas is a collection of maps in book form. 次のような結果を得ました。 上の表示はこのページにフィットするように変えてあります。 “Atlas” を「地図書」あるいは「地図のコレクション」という代わりに、ただ「地図」と訳していますが、少なくとも 文脈にふさわしい訳にはなっています。しかし、だからといって、文脈を考慮しているとは限りません。ただ単に、冠詞が付いているかどうかをチェックして、 付いていたら「地図」、付いていなかったなら「アトラス」と訳すだけかもしれません。 それを調べてみるために、上の文の冠詞をはずして入れてみました。
Atlas is one of Titans. 上のような結果を得ました。私の予想に反して冠詞が付いていなくても、「地図」と訳しました。しかし、文脈を考慮して訳していないことは確かです。 もし文脈を考えに入れて訳したのであれば、当然、最初の文は、次のように訳さなければならないはずです。 アトラスはティーターンのうちの一人です。 しかし、文脈を考慮していないならば、初めに示した例文のように、どのようにな方法で正しい訳を表示することが出来たのでしょうか? ウェブページを訳す場合と、テキストを訳す場合とでは、翻訳するアルゴリズム(処理方法)が違うのではないだろうか? というわけで、次のような文章を入れて調べてみました。 どうやら文脈を考えて、翻訳しようとしているようです。しかし残念ながら、上の訳文から分かるように、 その方法がまだ不完全なようです。2番目と3番目の文は、うまく訳していますが、それ以外の文は間違っています。 文脈を考慮して翻訳することは、非常に難しいだろうと思います。しかし、自動翻訳に携わっている研究者やプログラマーの人たちには、ぜひ、 もっと頑張って今のものよりも、もっと良い翻訳のアルゴリズムを考えて欲しいものです。
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