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オンライン自動翻訳利用法
遺徳をどう訳すか?
Systran と AMiKAi の どちらを選ぶ? by Akira Kato
September 5, 2003
「遺徳」が Systran系の自動翻訳サイトでは“posthumous influence”と訳されます。
【原文】 1884年(明治17年)足羽山三段広場頂上に建立された天皇の石像(このページのトップに掲載されている写真)は、 笏谷石採掘にたずさわる人々により、天皇の遺徳を讚えるために造られたものです。像は笏谷石製で、 治水伝説にゆかりの九頭竜川河口を向いて建てられています。 【訳文】 1884 years (1884) the stone image of the emperor who is erected in the Asuwa mountain three step open space top (the photograph which is published to the top of this page), being something which was made in order 讚 to obtain the posthumous influence of the emperor with the people who participate to scepter valley stone mining, it does. The image is built with the scepter valley stone make, the ゆ temporary nine head dragon river estuaries facing to flood control legend.
Translated by AltaVista (Babel Fish Translation)
http://world.altavista.com/. “Is the Japanese imperial genealogy unbroken?
(Mysteries of Emperor Keitai)” より抜粋。
「英和」及び「和英」自動(機械)翻訳には大きく分けてSystran と AMiKAi の2つの系統があります。 SYSTRAN AltaVista BabelFish Excite Translation @Nifty Global Gate
WorldLingo LinguaWeb Lycos Translation OCN Translation Sister Cities
International Bowne Global Solutions iTranslator T-Sail Arcnet Translation zip-translator
AMiKAi系では「遺徳」は、 上の表示はこのページにフィットするように変えてあります。 Nifty翻訳サイトで「遺徳」を訳すと “virtue of the deceased” という結果を得ることができます。 ところで「遺徳」とは、どういう意味があるのでしょうか?
ノートパッドを使ってこのページを書き始める時に、上に示すように「いとく」と書き込むと、日本語IME(Input Method Editor) が関連字句の入ったポップアップ・ウィンドーを自動的に開きます。それぞれの字句の意味を読んだ上で、 この中から最もふさわしい文字を選ぶことができるわけです。 この日本語IMEについて知りたい場合には、このページ (IMEって何?) を読んでください。新しいウィンドーが開きます。 「遺徳」とは、上の説明にあるように、「故人が残した徳」ということです。 「デイリーコンサイス国語辞典」 で「遺徳」を調べてみると、次のような結果を得ます。 いとく [遺徳] Goo辞典で調べてみると、次のような結果が得られます。 上の表示はこのページにフィットするように変えてあります。 和英辞典も付いているので、ついでのことにボタンをクリックすると次のような結果をだしました。 上の表示はこのページにフィットするように変えてあります。 残念ながら、ふさわしい英単語を見つけてくれません。
結局、どう英訳するのですか? “Posthumous influence” は「死後に残る影響」といったような意味になりますから、「徳」が含まれていません。 “Posthumous”を英辞郎 on the Webでを調べてみると次のような結果が得られます。 上の表示はこのページにフィットするように変えてあります。 “Influence”を英辞郎 on the Web でを調べてみると次のような結果が得られます。 上の表示はこのページにフィットするように変えてあります。 やはり、“Influence”には「徳」というような意味はありません。従って、“Posthumous influence” は「死後に残る影響」という意味になり、これでは正確な訳とは言えません。 “The Emperor’s virtue of the deceased”というのは、言おうとしていることは分かりますが、 これをそのまま文章中に使うのは正しくありません。この“the deceased” は誰のことなのか?という問題が残ってしまいます。 “The virtue of the deceased emperor” としなければならないでしょう。 「遺徳を讚える(称える;たたえる)」とは「遺徳を顕彰する」ことですから、次のNifty翻訳で訳されたように“honor”を使うのが適当だと思われます。 上の表示はこのページにフィットするように変えてあります。 従って、「天皇の遺徳を讚えるために造られたものです」という日本文の英訳は “It was erected to honor the virtue of the deceased emperor.” となるでしょう。
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