| |||||||||||
|
オンライン自動翻訳利用法
Phryneはカタカナでどう書くの?
by Akira Kato
August 29, 2003
こんな感じの女性でした。。。!?
実は、この右に掲げた写真に写っている石像のアフロディーテは、ギリシアを代表する彫刻家の一人であるプラクシテレスがPhryne をモデルにして作ったものだといわれています。この像はローマ時代になってから複製されたもののようです。 このアフロディーテ像がなぜ有名になったかというと、古代ギリシャで初めて裸の女性を石に刻んだということが理由のようです。 ところで、私はいつも不思議に想うのですが、どうして笑顔の石像を作らなかったのでしょう?今でも笑顔の石像というのは、 めったにお目にかかりません。私たちが笑顔にお目にかかるのは、ルネッサンスまで待たなければなりません。 あの有名なモナリザの微笑が笑顔といえば言えるぐらいでしょう。 というようなわけで、右の石像の顔を笑わせたら、きっと上の女性のような顔になるだろうと想ってこのページに載せました。 いずれにしてもPhryneをどう読むのかが、このページでの話題です。私は辞書の発音記号などから、もう長いこと「フライン」と読み慣わしていました。 しかし、「フライン」を Google.com のサーチボックスに入れて検索すると、次に示すように、いくつか引っかかっても、この女性を説明しているページに引っかかりません。 「フライン」だけを入れて検索すると関係ないものがたくさん引っかかってしまうので「娼婦」とあわせて検索してみました。 しかし、それらしいページには出くわしませんでした。最初に掲載されたページの「フライン」はフラインガーの一部です。 2番目に引っかかったページの中の「フライン」は村の名前です。 上の表示をクリックすると、Google.comサイトへ飛んで、実際にこれと同じ検索をして結果を表示します。 興味のある人はほかのページを見ることもできます。新しいウィンドーが開きますので、このページに戻るには、そのウィンドーを閉じてください。 「遊女」と合わせて検索しても、このページで問題のしている「フライン」を載せているページに出くわしません。 「ヘタイラ(高級娼婦)」と合わせて検索して見ると全く引っかかりませんでした。
仕方なく「プラクシテレス」で検索してみました。 間違いなく引っかかるように「モデル」と合わせてサーチボックスに入れると、上に示すように15ヒットがありました。 この中から3番目のページに中に、目指す Phryne のカタカナ読みを見つけることができました。それを下に抜粋します。 彼は着衣と裸の二体のアフロディテ像を制作したが、選択権のあったコス市は着衣のほうを選び、 クニドス市は後に高く評価されることになる裸の像を得た。遊女のプリュネとの逸話がいくつか伝わり、 傑作の一つであるエロス像は彼女の手に渡っている。また彼女自身の像だけでなく、 アフロディテ像においても彼の制作のモデルになったといわれる。 なんと Phryne を「プリュネ」と読んでいたのです。これをサーチボックスに入れて検索すると、次に示すように、9ヒットがありました。 しかし、よく見ると関係ない「プリュネ」も混じっています。私にはこの「プ」というのが気にかかるのです。 「プ」よりも「フ」と書いたほうが元々の読み方に忠実ではないかと思えるわけです。それで「フリュネ」として検索してみました。次に示すのがその結果です。 13ヒットです。「フリュネ」のほうがヒットの数が多いのです。予想したとおりでした。いろいろ調べてみたら、「フリュネー」と読んでいるサイトにも出くわしました。 それを入れて検索すると、次の結果を得ました。 10ヒットです。「プリュネ」よりも一つ多いわけです。上の表示の中に出てくるジャン=レオン・ジェローム(Jean-Leon Gerome; 1824-1904)というフランス人の画家が書いた “Phryne before the Areopagus (法廷のフリュネ)” という題名の絵は知る人ぞ知る有名な絵です。 この絵は彼女の有名なエピソードに基づいて描かれたものですが、詳しいことはこのページ (フリュネの罪) を見てください。 「プリュネー」という読み方を採用しているサイトもあるのではないかと思い検索してみると次の結果を得ました。 たったの一つだけです。よく調べてみましたが、ここで問題にしているPhryneのことを説明しているページなのかどうか、 よく分かりませんでした。
それで、どれを採るのですか? 結局、私がどれを採用したかというと、もうすでに上の絵のところに書いたとおり、「フリュネ」です。ヒットが一番多かったというのがその理由です。
| ||||||||||