私が学生時代に使っていた小型のコンサイス英和辞典を開いてslangを
索いてみると次のように出ています。
slang
n. 俗語;(ある社会の)通語;隠語;あいことば
【例】school slang 学生語
vt.&vi. ののしる;俗語を用いる。
私が今使っている英英辞典(The Random House College Dictionary;published in 1975)には次のように出ています。
slang1
- n. very informal usage in vocabulary and idiom that is characteristically more metaphorical,
playful, elliptical, vivid, and ephemeral than ordinary language.
- n. (in English and some other languages) speech and writing
characterized by the use of vulgar and socially taboo vocabulary and idiomatic expressions.
- n. jargon
- n. argot; cant
- vi. to use slang or abusive language.
- vt. to assail with abusive language
slang2
v. Chiefly Dialect past tense of
sling
要するに、もともとスラングというのは、辞書にはあまり載せたくないような言葉か、あるいは、最近よく使われだした言葉で、
辞書を作成する時には、まだ使われていなかったような言葉、比較的新しい言葉ということができます。
そういうわけで、辞書に載っているということは、ある意味ではslangではなくなって、
広く社会に受け入れられるようになったといえるでしょう。
ここに紹介するスラングは、少なくとも私が普段使っている、上で紹介した
英英辞典に載っていないものばかりです。1975年当時、まだ使われていなかったか、その当時の社会道徳に反するもので、
載せることができなかったという言葉です。
「どうして、そんな古い辞書を使っているの?」
やっぱり、愛着を感じるせいでしょうか。しかし、ここでは、あえて、古い辞書を使いました。30年という間に英語も、日本語と同様、めまぐるしく変化をとげたということを感じ取るためです。
言葉も、人間と同じく、生きている、成長していると
スラングを通してつくづく感じ取ることができます。