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性と愛の至福
2006年6月12日

至福の悦び

2006/06/10

あなたとわたしが結ばれるには
このベッドは小さすぎる

甘い蓮華の花が咲く
広くて果てしないお花畑が
あなたとわたしが愛し合うベッド

ぬけるように青い空が
あなたとわたしが愛し合うベッドの天蓋
天までとどく白い大きな4つのポストが
青空を支えるようにそびえている

蓮華の花びらが敷き詰められた
肌ざわりのいいシーツと
柔らかなダウンがいっぱい詰まっている
大きなまくら

朝から晩まで
あたなとわたしはベッドの中にいて
いっぱいキスして過ごす
ふたりはずっとわらっている
わたしはしあわせすぎて
時々泣いたりする

あなたはわたしの涙を
優しい唇で拭ってくれる
あなた...
いとしい人...

今のわたしの涙は嬉し涙
しあわせなメロディーが
この胸の中にとまらなくて
あなたの胸へと伝わってゆく

そしてわたしは
あなたのくちびるが
わたしのくちびるに
かさなる瞬間まで
じっと見つめている

まぶたをとじて
じっくりと味わう

わたしの愛を
あなたのくちびるに差しだす
あなたは舌でからめとる

わたしの愛が
甘く透きとおって
あなたの舌のうえで
ゆっくりととけてゆく

あなたの愛は
キラキラ光って
あなたのくちびると
同じ味がする

わたしは全ての感覚で
あなたを愛しているから
わたしの全てが
あなたを恋しく思う
あなた...
いとしい人...

もうすぐわたしは生まれかわる
この手で殻を破り
あなたの女になって...

あなたの愛がこの身体に
一直線の光となって
さし込んで来るまで
わたしはもがき続ける

あなただけの女に生まれるために
わたしは苦悩する
そして強くなる
次の殻を破るための
力を手に入れる
何度も何度も
わたしは生まれかわる
あなたのために
あなた...
いとしい人...

あなたの全てがいとおしい
あなたのまぶたをくちびるで愛撫する
くちびるから全身にしびれるような
熱い波がひろがってゆく
狂おしいまでに
わたしはあなたの腕に抱きしめられて身悶える

あなたがわたしをつつむやすらぎの光
おだやかな時がいつまでも流れてゆく
あなたにやっと出会い
そして愛し合う
こんなに強く抱きしめた腕
ふたりは確かに結ばれて
身も心もとけあう
あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・

あなただけが与えてくれるこの至福
あなただけが教えてくれるこの悦び
あなただけが癒してくれるこの寂しさ
あなただけが満たしてくれるこの虚しさ
あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・

初めての出会いから
分かっていた
夕べのしじまの中で
あなたと交わした愛が
とこしえに続くことを

愛している
今朝はすべてが澄み切って
誰にもじゃまはできない

あなたとわたしは確かに結ばれて
身も心もとけあう
あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・

by レンゲ


『至福の悦び』より
デンマン注: 良心的でないプロバイダー(wing2.jp)によって削除されました。

レンゲさん。。。、なんだか。。。すっご~♪~い詩を作ってしまいましたねぇ~♪~

うふふふふ。。。。

レンゲさんがこれまでに作った詩の中では一番長いんじゃないですかぁ?

たぶん。。。

それにしても、こんなすごい詩をレンゲさんが書こうとは思ってもみませんでしたよ。。。なんだか。。。これって、もう。。。叙事詩ですよねぇ~。

デンマンさんはオーバーですわぁ~

それで、この上の詩の中の“あなた”って、一体誰ですかぁ~?

デンマンさん。。。、(殺すような目つきでデンマンを睨んでいます)。。。そういう質問ってないでしょう。。。? 結局あたしを、またコケにするのですかぁ~?。。。あたし。。。、あたし。。。、デンマンさんがマジであたしの作った詩をほめてくださったのだとばかり思っていましたわ。

もちろん、すばらしい詩だと思いますよ。

でも、あたしがイイ気持ちでいるのに、あたしの気持ちを傷つけるような事をわざとおっしゃるのですわねぇ~~いけすかないわぁ~ふんとにィ、んも~~

。。。いや。。。何と言うかぁ、冗談ですよ。。。冗談ですよ。

いいえ、冗談ではありませんわ。。。いつものようにあたしを突き放す頃になると、デンマンさんは冷たくなるのですわ。

ちょっと言葉の使い方が厳しくなっていませんか?僕はレンゲさんを突き放そうとしているのではありませんよ。

いいえ、デンマンさんは、いつだって、あたしを送り出す頃には冷たくなるんです。

だってね、いつまでも夢を見ているわけにはゆきませんよ。

。。。夢。。。? 夢だったとおっしゃるのですかぁ~?

そういうつもりで言った訳では。。。

では、どのようなつもりで。。。?

だから、遠足はもう終わりになりますからね、レンゲさんは帰りの準備をしなければならないんですよ。帰りの飛行機が飛び立つまであと3時間しかないんですよ。そろそろ出かける用意をしないとね。。。

今日じゃありません。。。明日ですわ。

またそうやって駄々をこねるのですかぁ~? 2泊3日の休暇なんですよ。でしょう? きのうの夜がレンゲさんがバンクーバーに着いてから2度目の夜なんですよ。。。それで、こうして朝を迎えた。だから、レンゲさんは今から帰る用意をしなければならないんですよ。

明日ですってばあああ~。。。

この航空券を見てくださいよ。これを。。。! ほらぁ~~、バンクーバー発11日の午後零時50分。。。ちゃんと書いあるでしょう?今日は11日ですよ。今9時半をちょっとすぎたところですよ。朝食はエアポートで食べましょうね。シャワーを浴びるなら、今すぐに。。。

デンマンさん、あたし明日に延期してもらいますわ。

ダメですよ。

でも、デンマンさんは夕べ、ベッドの中でおっしゃいましたわ。また明日話しようねって。。。

だから、今話をしているでしょう。

そうじゃなくて、デンマンさんは今晩という意味で言ったのですわ。

それはレンゲさんが勝手にそう解釈したまでですよ。僕が言ったのは“明日の晩”じゃなくて“明日の朝”という意味ですよ。

そういう意味だったら、あたしはデンマンさんに、もう少しお話しを聞いてもらいました。デンマンさんは、あたしをせかせていたんです。あたしはまだ話を聴いてもらいたかったのに、デンマンさんは、また明日の晩にしようねって。。。そう言ってあたしの口をふさいでしまったんです。。。それで、あたしもその気になって。。。それで、デンマンさんはあたしを眠らせてしまったんです。。。でしょう?

あの時すでに真夜中を過ぎていたんですよ。話を続けていたら、今日の出発の時間に差しさわりが出てくるから、僕は切り上げたんですよ。

とにかく、あたし電話して明日に延ばしてもらいますわ。

ダメですよ。僕は夕べ直美に約束したんですから。。。そう言えば。。。、直美から電話がかかってきた時にレンゲさんはバスルームに逃げ込んだんですよね。直美と話をしたくなかったからでしょう?。。。つまり、あの時すでに、もう一晩泊まるつもりだったんですね?。。。そうでしょう?

だって、おしっこが今にも。。。あたしは別に奥様とお話しをするのを避けたわけではありませんでしたわ。

でも、レンゲさんは、そのあと出てこないで、そのまま風呂に入ってしまいましたよね。それも長風呂ですよ。。。2時間。。。

とにかくあたし、どうしてもデンマンさんに聞いて欲しいお話があるんです。

分かりました。車の中で聴きますよ。そろそろ出かけましょう。

3時間以上かかるお話ですわ。

じゃあ、車の中と待合の時間で2時間にちじめて話せば充分に間に合いますよ。レンゲさん、もう出ましょう。

あたし、これからシャワーを浴びて。。。それで、お化粧して。。。それで。。。

ダメですよ。レンゲさんの話を聴いていたらキリがないんだから。。。

デンマンさんは、どうして。。。、どうして、そんな風に冷たくなれるのですか?ベッドの中ではとっても優しかったのに。。。

僕はレンゲさんをお客さんとして充分にもてなしましたよ。だから、レンゲさんも主人の言う事に素直に従って欲しいのですよ。お願いしますよ。

イヤだと言ったら。。。?

僕は心を鬼にしてレンゲさんをエアポートに連れて行くまでですよ。

デンマンさんは、そんな。。。そんな、つれないことをしませんよね。。。? でしょう?

レンゲさん。。。、また、そういう甘えるような目つきで僕を見ないでくださいよね。。。もともと、2泊3日でバンクーバーにやってくる事が常識はずれなんですよ。。。でも、そのことはやって来る前にレンゲさんにだって充分に分かっていたはずですよ。。。ですよね?

ええ。。。反省していますわ。

じゃあ、出かけましょう。。。

あたし、デンマンさんにぜひ聞いて欲しいお話がまだあるんですのォ~。

だから、車の中で。。。

車の中ではできませんわ。

レンゲさんは、最後の最後まで僕をテコズラせるのですかぁ?

だって。。。あたしデンマンさんにぜひ聞いて欲しいんですものォ~。

ゥゥゥゥ。。。。そういう話なら、どうして。。。どうして、もっと前に話さなかったのですか?話す機会なら、いくらでもあったでしょう?

でも。。。、でも。。。お話にも順序というものがあるでしょう?

レンゲさんの場合には、どうでも良い話が長いんですよ。それほど大切な話なら、どうして夕べそう言わなかったのですか?

だって。。。デンマンさんがせかせたから。。。

せかせたからって、それほど重要な話なら、今のように僕に絡(から)んででも言えた筈でしょう。。。? レンゲさん、あなたわねぇ、こうして駄々をこねて、もう一日引き延ばしたいだけなんですよ。。。さあ。。。行きましょう。

でも、。。。ちょっと。。。あのォ。。。あたし、おしっこ。。。

ダメですよ。今、トイレに入ったら、2時間出てこないかもしれないんだから。。。さあ。。。出かけましょう。

。。。ちょっと。。。デンマンさん、。。。そんなに強く引っ張らないでくださいな。。。あたし、まだお化粧していないんですねん。。。

そのままで充分に見られますよ。

だって。。。女のたしなみですから。。。

こうして駄々をこねる事の方が、女のたしなみとしてなっていないでしょう? 

デンマンさんは。。。、デンマンさんは、最後の最後にあたしの気持ちを落ち込ませるような事をおっしゃるのですかぁ~? バンクーバーで楽しい思い出をいっぱい作ってねって。。。そう言ってくれたのはデンマンさんでした。。。

それはそうだけれど。。。、こうして帰るときになって、僕をテコズラせる。。。いつもの事だけれど、いい加減にしてくださいよォ~。

でも、あたし。。。あたし。。。デンマンさんに本当に聞いて欲しいお話があるんですの。。。

【ここだけの話ですけれどね、こういうやり取りが、このあと2時間続くんですよ。。。つまり、ここに書くだけの値打ちのないやり取りですよ。ここまで読んで来て、あなただって、もう、うんざりして読むのがイヤになってしまったでしょう?僕だって、こういう下らないやり取りは書きたくないんですよ。でも、僕がどれ程うんざりしているかを、あなたにも分かってもらうために、僕は下らない内容を書いてきたんですよ。もう書きたくありません。あなたにとっても、僕にとっても時間の無駄ですからね。とにかく、こういうどうでもよい会話が2時間続いたんですよ。2時間ですよ。飛行機の出発時刻を気にしながら、僕はハラハラ。。。イライラしているんですよ。僕は、本当にうんざりしてしまいましたよ。でもね、シャクに障るのは、演技だと分かっているのに、レンゲさんがトコトン演技に徹していていて“可愛い女”を演じているんですよ。レンゲさんが、もしですよ、むさくるしい男なら、ここで僕は暴力に訴えてでも、強引にエアポートに連れてゆき、飛行機に乗せてしまうんですけれどね、レンゲさんは、それをさせない演技をしているんですよね。それが見え見えなのに“可愛い女”を演じきっているんですよ。「それほどまでして、もう一日、この僕と一緒に居たいの。。。?」 僕がこう思って、レンゲさんの演技に参ってしまうことを知っていたんでしょうね。“女の武器”ですよね。とにかく、クラブ・オアシスの30人近いホステスさんの中でナンバーワンになった人ですからね、男心をくすぐって意のままにさせる術を知り抜いているから、僕のように酒が飲めずクラブでの女遊びに精通していない男なんて“赤子の手をひねる”ようなものだったでしょうね。分かっているのに、レンゲさんにきつい事が言えない。やっぱり、愛している男の弱みなんでしょうね。そういう事までを充分に計算し尽くしているレンゲさんの頭の良さをしみじみと感じましたよ。それだけに、僕は自分自身の甘さまでが分かって、馬鹿馬鹿しくなったような次第です。結局、出発を翌日に延ばす事になったんですよ。んも~~ レンゲさんに対する“甘さ”に我ながら腹が立ちましたよ。でもね、“可愛い女”をマジに演じているレンゲさんを見ていると、怒るに怒れなくなりますよ。この“女の武器”こそ、阿部定事件で吉蔵さんが死に追いやられた武器だったんですよね。吉蔵さんは分かっていた。分かっていながら、この女の武器によって殺されてしまった。もちろん僕はレンゲさんの女の武器によって殺されるのはイヤですからね。このことも含めてレンゲさんにはっきりと釘を刺しておきましたよ。】

デンマンさんは、本当にあたしが阿部定さんのような女だと思っているのですか?

レンゲさんも定さんも境界性人格障害を患っていますよ。こうして衝動的に事を進めるところなど、まさに定さんのようですよ。

<< 境界性人格障害の判断基準 >>

■ 対人関係が不安定だ。
  理想化とこき下ろしの
  両極端を揺れ動く。

■ 衝動性が強い。
  浪費、薬物乱用、過食、無謀運転、
  見境なしのセックスなどに陥る。
  衝動的に不倫に走ったりする。

■ 感情が不安定だ。
  強い不快、イライラ、
  不安などに悩まされる。

■ 自分ではコントロールできない
  不適切なほどの強い怒りが起こる。

■ 自殺の振る舞いや
  自傷行為などを繰り返す。

■ 自分自身に対するイメージが不安定。
  自己同一性の顕著な混乱が見られる。

■ 慢性的な空虚感、退屈さがある。

■ 見捨てられる不安とそれを
  避けようとする行為を繰り返す。

■ 妄想観念や解離性障害
  (記憶喪失や現実感の喪失など)がある。

上の9つの項目のうち、5つ以上当てはまると境界性人格障害と診断される可能性が高い。

僕は、まさかレンゲさんの可愛い女の演技にほだされて、こうしてもう一日出発を延期する事になろうなんて思ってもみなかったですよ。あの事件のとき、吉蔵さんだって、まさか喉を絞められて殺されるとは思っても居なかったでしょう。でも,そのときの定さんがあまりにも可愛いくて、ついつい定さんの言いなりになってしまった。その結果が情痴による死だった。

『自伝・阿部定の生涯 その5』

あたしが可愛い女になりきってデンマンさんの心を翻(ひるがえ)させたとおっしゃるのですか?

そうですよ。僕は定さんと吉蔵さんのように情痴にのめり込む事はないと思うけれど、定さんだって吉蔵さんだって、あの破局が訪れるとは考えても居なかったでしょう。普通の女性のように常識があれば、定さんはあのような事件を起こすことはなかったんですよ。それなのに、なぜ起こしてしまったのか。。。?衝動性としか言いようがないですよ。つまり、定さんも境界性人格障害に陥(おちい)っていたんですよ。だから衝動的に首を絞めて、普通の女性なら怖くなって止めるのに、そのまま締めてしまった。それも、憎くて殺したわけではない。好きなあまり、吉蔵さんを独占したいあまりに殺してしまった。

デンマンさんは、同じような衝動性をあたしの中にも見るのですか?

そうですよ。今回の事だって、僕は、ついさっきまでレンゲさんを引き止めようなんて思わなかった、何がなんでもレンゲさんを飛行機に乗せるつもりでいましたよ。でもね、吉蔵さんは「もうその程度で止めてくれよ」と言えなくさせる“可愛い女”を定さんに見ていた。定さんも、そういう可愛い女を演じきっていた。今だって、レンゲさんは必死になって可愛い女を演じきって僕の気持ちを変えさせたんですよ。。。分かりますか?吉蔵さんの場合には“死”という犠牲があった。僕の場合には“今日”という一日が犠牲になるだけです。でもね、この“今日”がいつ“死”に替わるかもしれない。だから、僕とレンゲさんは一緒に暮らすべきではないんですよ。分かりますか?

でも、去年の夏、あたしとデンマンさんはここで2ヶ月間一緒に生活しました。

でも、それは初めから予定していたことではないんですよ。それも、言ってみればレンゲさんの衝動性のために、そのようになっただけの事ですよ。ホテル住まいが経済的にも精神的にもできないというので転がり込んできたんですよ。

結局デンマンさんは、あたしを愛してはいないのですわ。

愛しています。でも、レンゲさんが期待しているような愛ではありませんよ。何度も言っているように、愛はレンゲさんが考えている愛だけではありませんよ。さまざまな愛がありますよ。

分かっていますわ。でも、心の恋人だからといって一緒に暮らしてはゆけないということはありませんわ。

僕は結婚しているんですよ。直美という妻が居るんですよ。だから、レンゲさんは清水君ともう一度やり直すべきですよ。

でも、あたしには洋ちゃんとやってゆく自信がないんです。

どうしてですか?

洋ちゃんはあたしが詩を書いても、今だに見向きもしないんです。

清水君だけではないですよ。詩に関心がない男の方が多いですよ。

でもデンマンさんはあたしが書いた詩をほめてくれますわ。

たまたま、レンゲさんが書く詩に僕は興味を持っただけですよ。僕だって、はっきり言って、詩なんかあまり関心がないですよ。どうでもいいものですよ。

つまり、あたしの書く詩もどうでもよいと言うことですか?

だから、レンゲさんは僕の心の恋人だから、僕にとってレンゲさんの書く詩は意味があるんですよ。レンゲさんと同じくらい愛(いと)しいものですよ。

デンマンさんは、口ではあたしの事を“愛(いと)しい”と言ったり“愛している”と言ったり。。。女心をくすぐるくせに、こういう時になると、とても冷たくします。夕べだって、おとといだって、ベッドの中ではあれほど優しかったのに。。。

それは、レンゲさんをお客さんとしてもてなしているからですよ。

今でも、あたしはデンマンさんのお客さんでしょう?

でも、言わなければならないことは言いますよ。とにかくね、今度の清水君の事は浮気なんだから、レンゲさんは、もっと冷静になって清水君とやり直すことを考えるべきですよ。衝動的にバンクーバーへやってきて、衝動的に僕と一緒に暮らすなんて、どう考えても、いつものレンゲさんらしくないですよ。

あたしは、去年から考えていました。衝動的に言い出したのではありません。

それならば、やって来る前に直美と相談すべきですよ。バンクーバーで暮らすと言う事は店長の仕事を止めねばならないでしょう?

だから、デンマンさんと相談して、OKしたら奥様に話すつもりでした。

あのね、レンゲさん。。。普通の女性はそのようには考えないよ。

そうなんですか?

だってね、今、レンゲさんがやろうとしていることは、おおっぴらに不倫をしようとしているようなものですよ。

あたしには、そのようなつもりはありませんけれど。。。

でもね、妻子のある男の元に転がり込んで一緒に暮らすと言う事は、不倫になりますよ。

でも、デンマンさんは、別居して独身生活ですわ。

しかし、僕は離婚しているわけではないんですよ。さっきだって、レンゲさんが1日帰りを延ばすと直美に言ったら、キレはしなかったたけれど、気分を害していましたよ。。。レンゲさんが自分で話すべきでしたよ。それが筋ですよ。レンゲさんにだって後ろめたさがあるから、直美と話ができない。レンゲさんも女なんだから、少しは直美の気持ちを考えてあげるべきですよ。

奥様には本当に申し訳ないと思っています。でも、あたしはこうするより他になかったんです。

直美もレンゲさんの気持ちは分かっているつもりですよ。レンゲさんが休みをほとんど取らずに働きずくめで、清水君が浮気した事にもちょっとばかり責任を感じているようなことを言っていたからね。でもね、直美にだって気持ちの上で限界がありますよ。正直言って、いつ爆発するかと思って、僕は内心ひやひやしながら見守っているんですよ。

奥様もヒスを起こす事ってあるのですか?

それは女だからね。。。、この頃ではめったに爆発する事はなくなったけれど、レンゲさんのことでは、かなり自分を抑えているからね。レンゲさんが直美の立場になって考えてみれば分かりますよ。レンゲさんほど独占欲の強い女なら、自分の夫の元へ若くてピチピチした魅力的な女など遊びにやる事などできませんよ。

分かっています。だから、あたしは奥様には頭が上がらないんです。

直美にも女の誇りや意地がありますからね。“内の人と不倫しないでね”とは直美には言えませんよ。どうせ言うなら、“そんなに内の人が良いと思うなら、そうぞ。あなたのご自由に。。。、でも、あの人はあなたが思うほどの人物ではないのよ。あなたにも、きっと分かるときが来るわ。。。” おそらく直美が言うとすれば、そのような事をレンゲさんに言うでしょうね。

だったら、どうしてはっきりと奥様はあたしにおっしゃらないのですか?

だから、女の誇りと意地があるからですよ。これまで本音と建前を使い分けて、女手一つでビジネスをここまで立ち上げてきた。恋愛経験もないわけではない。若い男から今だにナンパされるらしい。あれで、けっこう男にモテるんですよ。だから、男と女の駆け引きも充分に知っている。ビジネスでも、男のことでも、けっこう経験をつんでいる。女の自信のようなものをしっかりと持っている。僕は、そう見ていますよ。だから、レンゲさんに、“お願いだから、内の人を奪わないでね”とは死んでも言わない人ですよ。

もし、あたしがデンマンさんを奪ってしまったら。。。?

僕のことを下らない男だと再認識するでしょうね。死んでもレンゲさんに夫を返して欲しいなんて言わない人ですよ。精神的にも経済的にも一人でやってゆける女ですからね。

だったら、あたしがデンマンさんと不倫する事など心配する必要はないでしょう?

心配になるのが夫婦というものですよ。僕と直美は結婚しているんですよ。これまで家庭を築いて来た。運命共同体のような意識がどこかにありますよ。お互いに信頼している。その信頼があるから、レンゲさんを笑って送り出すことができる。でも、人間は完璧ではありませんからね。僕が完璧でない事も、直美は充分に知り尽くしている。僕もかつて不倫した事がある。直美はそのことで苦い思いをした。でも、いまさら、若い女房に戻ってヒステリーを起こして、レンゲさんに噛み付いたところで、良い方向に向かうわけでもない。なるようにしかならない、という諦観もある。それが理解できる程度の人生経験を持っている。だから、レンゲさんに対してとやかく言わないんですよ。なるようにしかならないのだから、みっともない事はしたくない。今の直美の気持ちは一言で言えばそういうことですよ。

あたしは、結局、奥様の目にはつまらない女として映っているのですわ。

そうやって、また、レンゲさんは、自分自身を必要以上に価値のない女だと思い込もうとする。悪いクセですよ。レンゲさんがつまらない女なら、直美は成田まで送らなかっただろうし、2泊3日の休暇もあげなかったですよ。。。いや、初めから店長などにしなかったでしょうね。

分かりましたわ。奥様の気持ちも考えますわ。でも、奥様は“久しぶりでしょうから、充分に甘えてきてね”、とおっしゃってくれました。

レンゲさん、充分すぎるくらいに甘えたでしょう?それ以上甘えたら、阿部定事件になってしまいますよ。レンゲさんだって僕を殺そうとは思っていないでしょう?

分かりませんわ。もしかすると。。。もしかして。。。

そういう怖いことは言いっこなしにしましょうね。

【デンマンの独り言】

ここだけの話しですけれどねぇ~、もう1日恐怖の日を耐えねばなりませんよ。
何とかレンゲさんが異常な事を言い出さないようにと神に祈っていますよ。
僕は無神論者ですけれど、こういう時には神頼みがしたくなりますよね。うへへへ。。。

とにかく、レンゲさんの話はますます面白くなりますからね。
これまでの話を読みたい人はリンクを貼っておきましたから、ぜひ読んでくださいね。

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

Art is long, life is short.

「芸術は長く、人生は短い」と訳されています。

人生は短いけれど、芸術は長く、後世まで残る。

上のような意味に考えている人が多いですよね。

でも、本当の意味は違うのですって。

「あまりにも学ばなければならないことが多すぎる。

でも、学ぶための時間が少なすぎる」

これが元々の意味だそうです。

ギリシアの外科医であるヒポクラテスが言ったそうです。

つまり、ここで言う “Art” というのは、

美術のような芸術をさすのではなく、

「医療のための技術」だそうです。

ヒポクラテスは、日々の医療活動の中で、

「学ばなければならない技術は、

あまりにも多い。しかしそのための時間はあまりにも少ない」

と嘆いたのです。

ヒポクラテスの言葉が英訳されて

Art is long, life is short.

…のようになったそうです。

Chaucerは、つぎのように訳しています。

The life is short, the craft so long to learn.

「学ばなければならない技術は多く、そのための時間は短い」

Sir. John Davies は次のように訳しています。

Skills come so slow, as life so fast doth fly,

We learn so little and forget so much.

「人生はあまりにも早く過ぎ去り、技術が身につくのは、遅い。

私たちはほとんど学ばず、多くのものを忘れる」

いづれにしても人生は短いのです。

あなたも短い人生を最大限に活用して

生きがいのある人生にしてくださいね。

ところで、愛とロマンに満ちたレンゲさんのお話を

をまとめて『レンゲ物語』を作りました。

もし、レンゲさんの記事をまとめて読みたいならば、

次のリンクをクリックしてくださいね。

■ 『愛とロマンのレンゲ物語』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。


 





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