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本音と大長寺
by デンマン & 卑弥子
2008年1月9
菊ちゃんと小百合さんが仲良く写っていますけれど、菊ちゃんは白無垢の衣装を着ることもなくあの世の人になってしまったのでござ~♪~ますか?
そうなんですよ。可哀想だけれど。。。奇病にかかってねぇ、40代で亡くなってしまったのですよ。
菊ちゃんは白無垢の花嫁さんを見るのが何よりの楽しみだったのですよ。卑弥子さんだって憧れのようなものがあるでしょう? そうでござ~♪~ますわ。でも、あたくしは十二単で不自由な思いをしていますから、白無垢は白無垢でもウェディングドレスの方がよろしいおすゥ。 ほおォ~、珍しく京都弁がでましたねぇ~ それで、菊ちゃんはどのような奇病だったのでござ~♪~ますか? 腎臓が急に悪くなったようですよ。僕も良くは分からないのだけれど、体に害を及ぼすアンモニアを腎臓が人体には無害の尿素にするようです。ところが菊ちゃんの腎臓はアンモニアを無害な尿素に変える機能が急に失われてしまった。それで人体に害を及ぼすアンモニアが体中に回ってしまって菊ちゃんの命を奪ってしまったのですよ。まだ治療方法がなくて奇病の一つになっているそうです。 まだ40代の若さで亡くなってしまったのでござ~♪~ますか? そうなんですよ。“馬鹿の一つ覚え”という言葉があるけれど、この菊ちゃんは同じ事を切りもなく話すのですよゥ。
お嫁さんが上の写真に写っている毘沙門堂に“お宮参り”にやって来てから1週間ばかりは、その話を飽きること無く繰り返すのですよ。“いーやんがちれいなおべべを着てきたにィ~”。。。で始まって、お宮参りの様子を何べんも何べんも話すのですよ。もちろん僕だけに話すのではなく、顔見知りの人には誰にでも話すのですよ。僕はお袋から「7才のバカ」 じゃなく、「7才の女性」として付き合うのですよ、と言われているから、よほどの事が無い限り、適当に相槌を打って、うん、うん、うん。。。そうだったねぇ~。。。と聞き役になるのですよ。 子供の頃からデンマンさんは話を聞くのが好きだったのでござ~♪~ますわね? 聞き上手になったのは菊ちゃんと付き合うことが多かったからでしょうね。うしししし。。。でもねぇ、他の子供は正直ですよゥ。きりもなく同じ事を繰り返すから。。。“バカァ~!同じ事を何度も何度も言うなア!あっちへ行ってろォ~!” たいていの子供や中学生ぐらいまでは、このように怒鳴りつけますよ。大人は無視して歩き去りますよ。そうすると最後には僕のところにやってくるのですよ。 デンマンさんは、菊ちゃんの話を聞いてあげるのですか? もちろん、内心では“んも~~ またかよウ!?”。。。と思いますよゥ。でもねぇ、菊ちゃんが怒鳴り散らされたのを知っていますからねぇ~、なんとなく可哀想じゃないですかァ~。。。だから、半分上の空(うわのそら)で相槌打ってやるのですよ。 つまり、そう言う訳で菊ちゃんに好かれるようになった訳でござ~♪~ますわね? 多分、そうだと思うのですよ。まともに相手になってあげるのはお袋を除くと僕ぐらいでしたからね。。。 納得しましたわ。それで菊ちゃんはデンマンさんのお嫁さんになりたかったのですわね? おそらくそうでしょう。。。 でも、小百合さんのお話にどうして菊ちゃんのことを持ち出したのでござ~♪~ますか? 実は、大仏の前で小百合さんと会った時に白い椅子に座りながら、この話をしようと思ったのですよ。 。。。んで、お話になったのでござ~♪~ますか? いや、途中で気が変わりましたよ。 どうしてでござ~♪~ますか? 毘沙門堂は日光に移築されて影も形も残っていないのですよ。今では、そのあたりは更地(さらち)になって駐車場になっていますよ。 それで、どうしたのでござ~♪~ますか? 上の毘沙門堂の写真をよく見てください。 上の写真がどうだとおっしゃるのですか? よく見ると毘沙門堂の向かって左側に小さなお堂があって、その中に石像が見えるでしょう? ええ、ええ。。。見えますわ。。。 これはお地蔵さんなんですよ。“塩なめ地蔵”と言うのですよ。このお地蔵さんが白い椅子のすぐそばに移されたのですよ。だからねぇ、僕はそこへ小百合さんを連れて行って、“僕が小学生の頃は、このお地蔵さんがアソコにあったのですよ。” そう言って毘沙門堂がある辺りを指差したものですよ。 それで。。。? なんだか菊ちゃんの姿が思い出されてきましてねぇ~。。。それ以上話すのがつらくなって、話題を変えましたよ。 小百合さんはデンマンさんのその時の微妙な気持ちが分かったでしょうか? 菊ちゃんの事は一言も話しませんでしたからねぇ、小百合さんは何も分からなかったでしょうね。僕は、ただ、全く関係ない話を長々と続けましたから。。。 いつものようにでござ~♪~ますか。。。? そうですよ。。。。でもね、おそらく、この記事を小百合さんが読めば、“塩なめ地蔵”の事をなつかしく思い出すと思うのですよ。 つまり、そのためにこの記事を書いたのですか? うへへへへ。。。そうなんですよゥ。 それでデンマンさんは一昨日(1月7日)に、この事で記事をお書きになりましたが小百合さんにも知らせたのでござ~♪~ますか? 知らせたのですよ。僕は次のようなメールを書いたのですよ。
Subj: お正月のお疲れ様ご挨拶と
『小百合物語』 バンクーバーのデンマンですよ。 ヽ(´ー`)ノ
Date: 07/01/2008 12:28:33 AM Pacific Standard Time お正月は主婦は大変でしたでしょう!? これで3が日も過ぎて、 僕は、すでに気楽な気分でブログの記事を書き始めています。 題して『毘沙門堂と菊ちゃん』 この話は小百合さんと大仏の前で会った時に 毘沙門堂もかなり以前に日光に移築されて そう言う訳で、今日の物語のようになりました。 小百合さんも正月疲れが残っているでしょう? そのつもりで時間がある時に、次のリンクをクリックして では、小百合さんからの“不満たらたら論”を待っていますよ。 \(^-^)/キャハハハ。。。
軽井沢の夢とロマンに向けて鈍行列車に乗ったつもりで、 じゃあね。 by デンマン このようなメールまで出して小百合さんに読んでくれるようにとデンマンさんは催促なさるのでござ~♪~ますか? ん?。。。催促?。。。やだなあああぁ~。。。僕は小百合さんがお正月でいろいろと雑用が重なって疲れていると思うから、小百合さんの癒しになれば。。。と思って記事を書いたのですよ。 その記事を関係ないあたくしのような者までが読まされたわけでござ~♪~ますのね? やだなあああぁ~。。。関係なくはありませんよ。小百合さんのためには“癒し”のつもりで書きましたが、その他のネット市民の皆様方には“菊ちゃんの供養”として書いたつもりですよ。つまり、誰が読んでも、それなりに興味深い記事になっている。。。そう期待しながら書いたのですよ。 分かりましたわ。。。それで。。。それで。。。小百合さんからはご返事があったのでござ~♪~ますか? そうですよ。小百合さんは心の優しい人ですからね。僕のメールを無視するような事はありませんよ。うしししし。。。 分かりましたわ。では、その返信を。。。とあたくしが言わなくても、デンマンさんのことですから、見せびらかすように小百合さんのメールもここに書き出すのでござ~♪~ますでしょう? うへへへへ。。。卑弥子さんは僕の性格が良く分かってきましたね?では、読んでみてください。
Subj:1月7日また風邪で胃をやられて、
ご飯もまずく家にこもってました。 Date: 07/01/2008 12:45:04 AM Pacific Standard Time 今日の夕方小切手を郵送しました。 Livedoorを時々開いてます。 また風邪で胃をやられて、ご飯もまずく家にこもってました。 どうしたんだろう? まったくスキーにも行けないYa. (・ω・)/ 小百合より 菊ちゃんが40代の若さで亡くなったので、小百合さんもちょっと“死”を考えてしまったのでしょうか?それで胸の痛みを書く気になったのか?まさか小百合さんが肺がん、乳がんになっているとは思いたくありません。。。 当然の事ですが、デンマンさんはまた返信を書いたのでござ~♪~ますでしょう。。。 うへへへへ。。。やっぱり分かりますよね?では、僕の返信を読んでみてくださいね。
Subj: 早く丈夫に元気になってくださいね。
\(@_@)/ Date: 07/01/2008 5:09:34 AM Pacific Standard Time
> 今日の夕方小切手を郵送しました。
> 夕方なので8日あつかい、でしょう。 > 今週ついたらいいですね。 はい、はい、はい。。。 いつも小百合さんのレスポンスは早いですね。
> Livedoorを時々開いてます。
> 3日~6日のきのうまで うん、うん、うん、、、 \(^-^)/ギャハハハハ。。。。
> また風邪で胃をやられて、
> ご飯もまずく家にこもってました。 よく風邪ひきますねぇ~ 僕は、ここ3年ほど風邪もひいていませんよ。 でも、こういう人に限ってコロッて逝くことがありますからね。 健康を保つ事は難しいものなんですよね。 睡眠時間を最低限度とることが一番大切だと実感しています。 誰だって、そうでしょうけれど。。。(微笑)
> どうしたんだろう。自分が肺がん、
> 乳がんにでもなったように > 胸のあたりが痛くトクホンを貼って気休めしてました。 > まったくスキーにも行けないYa. 睡眠を最低7時間とって、 小百合さんも試してみたらどうですか?
> (・ω・)/
> たまには絵文字で > 小百合より うん、うん、うん。。。 そしてユーモアを忘れずに、 では、早く丈夫に元気になってくださいね。 もう午前5時です。 では。。。 1月9日の小百合物語を楽しみに。。。
うしししし。。。 by デンマン こうして、今日の記事の予告までしてしまうのでござ~♪~ますわね。。。んで、これで今日のお話は終わりなのでござ~♪~ますか? まさかア?。。。タイトルを見てくださいよ。 “本音と大長寺”になっていますわ。 でしょう?。。。これから本音と大長寺を書くのですよ。うしししし。。。 つまり、これまでの事は前置きなのでござ~♪~ますか? そうですよ。 デンマンさんは余計な前置きが長いから、記事が余計に長くなってしまうのでござ~♪~ますわ。それで、“本音と大長寺”って、一体どのようなお話なのでござ~♪~ますか? 僕はねぇ、毘沙門堂と大長寺の事を調べていたのですよ。それで僕がよく使うフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で“大長寺”を入れて検索してみたのですよ。次のような結果が表示されました。
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北条繁広(しげひろ) 藤田美術館 大仏 心中天網島 「大長寺」と呼ばれるお寺は日本に幾つかあるのですよ。関連のある項目を4つだけ書き出しましたが、北条繁広と関連のある大長寺は鎌倉市にある大長寺です。3番目の“大仏”の記事に行田市の大長寺がでてきますが、名前が出てくるだけで特に詳しい説明は書いてありません。 残りの2つはどうなのでござ~♪~ますか? 藤田美術館は、大阪市都島区網島町(あみじまちょう)にあるのですよ。この美術館がある藤田家本邸跡地は、明治45年(1912年)に当地にあった大長寺の敷地だったのですよ。旧藤田邸は大長寺の敷地を買収して建てられたのです。 。。。と言う事は、あの有名な近松門左衛門の『心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』で小春と治兵衛が心中した場所は、現在の藤田美術館がある場所なのでござ~♪~ますか? そうなんですよ。現在ある大長寺は藤田財閥に買収された時に北に300mほどの都島区中野町2丁目に移転したのです。つまり、小春・治兵衛を供養する比翼塚も同時に移転したのです。
大阪都島区の大長寺にある比翼塚。 『心中天網島』は、近松門左衛門作の浄瑠璃でござ~♪~ますでしょう? そうですよ。享保5年(1720年)12月6日に大坂竹本座で初めて演じられたのですよ。享保5年というのは、行田市にある大長寺の大仏が建てられた頃なんですよ。1639年に阿部忠秋が忍藩主としてやって来た時に大長寺を阿部家の菩提所としたのです。それからしばらく経って、享保年間にこの阿部家が大仏を大長寺に寄進したのです。その初代の大仏は太平洋戦争に狩り出されて戦車や大砲の弾にされてしまったのですよ。このページのトップに貼った写真の中の大仏は平成7年(1995年)に新しく造られた2代目です。 行田市にある大長寺も、この『心中天網島』と関係があるのでござ~♪~ますか? 調べましたけれどね、全く関係がないのですよ。うしししし。。。 それで、あの浄瑠璃は実際に起きた心中事件に基づいて脚色されたのでござ~♪~ますか?
その通りですよ。1720年に起きた紙屋治兵衛と遊女小春の心中事件を近松が脚色したのですよ。 それで、「天網島」という場所は、どこにあるのでござ~♪~ますか? それはねぇ、場所ではないのですよ。「天網島」とは、「天網恢恢」という『老子』の第73章から採った言葉と、心中の場所である網島とを結びつけたタイトルですよ。 その「天網恢恢」って、どういう意味でござ~♪~ますの?
「天網恢恢、疎而不失」
“てんもうかいかい、そにしてもらさず”と読みます。 つまり、心中を奨励するような浄瑠璃を作るわけには行かないので、建前で“勧善懲悪”の精神をタイトルに盛り込んで、当時の江戸幕府の風紀取締役の目をごまかしながら上演したんでしょうね。 それで、その浄瑠璃の“あらすじ”はどのようなものでござ~♪~ますか? 大雑把(おおざっぱ)に書きました。次の囲みを読んでみてください。
心中天網島
(しんじゅうてんのあみじま)
紙屋の治兵衛は二人の子供と女房がありながら、曽根崎新地にあった当時の高級クラブ「紀伊国屋」の遊女(高級ホステス)小春とおよそ三年にわたる馴染み客になっていた。 ある日小春は侍の客と新地の「河庄」(別の高級クラブ)にいた。 開け放しておいた窓を閉めようと小春が立った時、突然、格子の隙間から脇差が差し込まれた。 窓明かりから小春を認めた治兵衛は窓の側で話の一部始終を立ち聞きしていたのだ。 すると治兵衛を格子に括った侍が今度は間に入って治兵衛を庇い、太兵衛を追い払った。 話を知った治兵衛は怒り、きっぱり小春と別れる事を決めて小春から起請文を取り戻した。 それから10日後、きびきびと働く妻のおさんを見ながらも治兵衛はどうにも仕事に精が出ず、炬燵に寝転がってばかりいた。
そんな夫の不甲斐無さを悲しむおさんだが、「もし他の客に落籍されるような事があればきっぱり己の命を絶つ」という小春の言葉を治兵衛から聞いたおさんは彼女との義理を考えて太兵衛に先んじた身請けを治兵衛に勧める。 おさんの折角の犠牲も全て水の泡になってしまったのだった。 望みを失った治兵衛は虚ろな心のままに新地へ赴く。 そして1720年10月14日の夜明け頃、二人は俗世との縁を絶つために髪を切る。
1969年(昭和44年)には、篠田正浩監督により映画化された。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 デンマンさんは映画もごらんになったのでござ~♪~ますか? 見ましたよ。でも、日本じゃなくカナダで見たのですよ。1989年頃、トロントの映画祭で初めて観ました。。。“Double Suicide” という英語のタイトルがついていましたよ。海外で見たからか、かなりのインパクトがありましたね。僕は小学生の頃はよくチャンバラ映画を見たけれど、それ以来、日本の映画はほとんど見ていないのですよ。この映画を見たのが日本の映画を見直すきっかけになりましたよ。だから、なつかしい映画です。 どういうところに感銘を受けたのでござ~♪~ますか? 本音と建前の美しさと醜さを見せ付けられたような気がしましたよ。つまり、日本社会の汚点と美点を劇的に見せられたように思ったのですよ。 その美点とは。。。? 義理と封建制という足かせに縛られながらも、ぎりぎりのところで女同士が見せる“同情”と言うか“思いやり”と言うか。。。僕が上のあらすじの中で赤字にした部分ですよ。小春とおさんが言ったこの言葉は、一緒に観たカナダ人の女性には良く理解できませんでしたよ。 。。。んで、汚点とは。。。? 本音で生きる事ができない社会をしみじみと嫌な社会だと思いながら観つづけましたね。当時の僕は日本の社会に嫌気がさして、日本を飛び出して数年を海外で暮らしていましたからね、映画を見終わった後、今、自分が自由に本音で生きているのだなあああぁ~と、“自由に本音で生きる”ことができる事をありがたく思いましたよ。 映画の中の人たちは本音で生きていませんか? 治兵衛を見てくださいよ。吐き気を催させるほど嫌な生き方をしているじゃありませんか!だらしないと言うか、不甲斐ないと言うか。。。しかも、最後に小春を殺して自殺するのですよ。僕にはとても受け入れる事ができない生き方ですよ。 もし、その時デンマンさんが生きていたとして治兵衛さんの立場に居たとします。デンマンさんはどうするのでござ~♪~ますか? 小春をつれて長崎に行きますね。それでオランダ商館に逃げ込んでオランダへ連れて行ってもらいますよ。 もしオランダ商館の人がダメだと言ったら? そしたら長崎の中国人の家に頼み込んで、しばらく中国語を勉強させてもらって、それから中国人に成りすまして小春を男装させ、船員になって日本を脱出しますよ。 デンマンさんならば、やりそうでござ~♪~ますわぁ~。おほほほほ。。。 とにかくねぇ、しばらくぶりに日本に戻ると、僕は現在でも、自分の身の回りに、この“義理と封建制”を感じますよ。 たとえば。。。? 本音は、しばしば正直に表現されない。たいていの人が社会・立場から期待・要求されるように行動していますよ。つまり、本音で生きている人は極めて少ない。 具体的には。。。? “礼儀”だとか、“近所付き合い”とか、“親戚付き合い”、“しきたり”。。。それに、“家族の期待”、“両親の期待”、“世間からどう見られるか?思われるか?”。。。カナダやアメリカならば、考えなくても良いことで悩んでいる人が日本にはたくさん居ますよ。もちろん、上の例のような“禁じられた恋愛”もある。でも、江戸時代のように心中する人はほとんど居なくなりましたよね。そこまでしなくても、最近では、好きな人と同棲する事は、それ程難しい事ではない。 江戸時代には、好きな人と同棲する事はできなかったのでござ~♪~ますか? だから、そうしようとすると、家族が寄ってたかって、上のような事件になってしまうのですよ。それでも江戸時代には情死(心中)が美化されていたのですよ。それがロマンになっていた。つまり、好きな人ができて、それが“禁じられた恋愛”であれば、相手と結ばれるには心中する以外になかった。僕のように長崎に行って密航しようと思っても、当時の日本には関所があるから、家出した時点で手配書が関所に配られてつかまってしまうかもしれない。だから、確かに、心中する以外に方法が無かったのかもしれませんよね。心中した者の名鑑が発行されるほど心中事件が多かった、と書いてありますよ。この風潮を憂えた江戸幕府は『心中は社会秩序を乱す行為』として心中禁止令を出した。 未遂に終わった場合はどうなるのでござ~♪~ますか? たとえ未遂に終わったとしても、当事者は町中でさらし者にされた後、身分を奪われた。死亡した場合、亡骸は罰として家族に引き取らせなかった。野犬や野鳥が食い荒らすままにしたというのですよ。 それは、ちょっとひどすぎますわア。 それでも心中事件は無くならなかったのですよ。つまり、上のような“禁断の愛”の場合、唯一の窮地からの解決策が心中だったのですよ。 現在は、そう言う事が無くなって、幸せな時代になったわけでござ~♪~ますわね。 いや、今でも日本は本音と建前の社会ですよ。 そうでしょうか? その証拠に先進国の中で自殺者が日本は一番多いのですよ。1年に3万人以上。1日に約100人の人が自殺しているのですよ。つまり、1時間に4人が自殺しているのですよ。 どうしてですの? 自殺する以外に解決策が見出せないと思ってしまう社会が現在の日本だからですよ。心中は江戸時代に比べて確かに少なくなったけれど、本音で生きる事が難しい事に変わりがないのですよ。つまり、本音で生きてゆけないから、唯一の窮地からの解決策が自殺ですよ。 そうでしょうか? 卑弥子さんだってバンクーバーにやって来て、ずっと居たいと駄々をこねたでしょう?やっぱり、卑弥子さんでも日本では本音で生活しづらいのでしょう? それで、今日は小百合さんの話は、もう無いのですか? いやいや。。。ここまでくどくどと心中事件の事を書いて来たのは小百合さんの事を言いたかったからですよ。 どのような事を言いたいのでござ~♪~ますか? 小百合さんからのメールをもう一度読んでみてください。
Subj: RE: 長い電話お疲れ様でした。
Date: 01/10/2007 1:52:14 AM Pacific Daylight Time From: fuji@adagio.ocn.ne.jp To: barclay1720@aol.com
長い電話お疲れ様でした。 経理をしなくてはいけない。 いくら 請求がきても カナダに納めるのならいいやと思いはじめました。 バーナビーで夏休みを過ごすことは 毎年私の支えの時間でした。
あの古い家は、夏休みで休むというより 実父の病気に、もう自分勝手にしていては駄目だ。 こんな私でも欲しい物があります。 日本だったら、親をおいていくことなく、ゆけます。 でも、29才からバーナビーで夏休みを過ごすことができた事は 小百合より 小百合さんが日本の“本音と建前の社会”にうんざりしてバーナビーの“山の家”で夏休みを過ごすようになったとデンマンさんは思っているのでござ~♪~ますか? 違いますよ。その事よりも、もし、288年前に今のように自由にカナダと日本の間を行き来できたとしたら、小春と治兵衛は心中することはなかったでしょうね。たぶん二人はバーナビーの“山の家”で幸せに仲良く暮らす事ができたでしょう。 そうでしょうか? 今ならば、やる気があればできるのですよ。でも、自由の世界に生きていながら、“本音と建前の社会”で小春さんと治兵衛さんのように悩んで自殺している人が日本ではあとを絶たないのですよ。禁じられた恋愛で悩んでいるよりも、自分の思っているように自由に生きられない“足かせ”に悩んでいる。僕がこの記事を書き始めてから、少なくとも12人が自殺してしまったのですよ。 まさかぁ~。。。? だって、そうでしょう。。。日本では1時間に約4人の人が自殺しているのですよ。僕はすでに3時間かけてこの記事を書いている。。。つうことわあああぁ~。。。掛け算すれば、12人の人がこれまでに自殺した事になるのですよ。 それで、小百合さんのようにカナダにロマンを見つけ、そのロマンを実現して13年間バーナビーの“山の家”で夏を過ごしてきたことをデンマンさんは取り上げているのですか? そうですよ。自殺する事はないじゃないか!死ぬ気になれば何でもできるじゃないか!死ぬ気になってやってみたらどうか?死ぬのはその後だってできるのだから。。。 でも、それでも自殺してしまう人が居るでしょう? だから、『心中天網島』を書いた後で小百合さんの事を書いたのですよ。『心中天網島』を読めば、現代人なら、きっと次のように考えるでしょう。 「何も死ぬ事はないじゃないか!?
ちょっとオツムの可笑しいデンマンが言ったように
長崎に逃げてオランダ商館に逃げ込んで
オランダヘ密航すればいいじゃないか?」 でもねぇ、知らないという事は致命的なんですよね。知っていればできるのに知らないと何もできない。そのような事はあるのですよ。だからねぇ、「居の中の蛙」で居てはダメなんですよ。もし、この記事を読んでいるあなたが、自殺しようと思っていたら、まず死んだ気になってやる事をやって、それでもダメならば精神科のお医者様に相談してみてくださいねぇ。絶対に死ぬ必要は無いのですよ。うへへへへ。。。
【卑弥子の独り言】
デンマンさんはマジなんでござ~♪~ましょうか? でも、デンマンさんのことだから、ふざけていても、このぐらい長い記事は書けるかもしれませんわぁ~。
読んでみてどうでしたか? とにかく、ここまで付き合ってくれて、ありがとうござ~♪~ました。
ィ~ハァ~♪~! メチャ面白い、
ためになる関連記事
■ 『きれいになったと感じさせる下着・ランジェリーを見つけませんか?』
■ 『カナダのバーナビーと軽井沢に別荘を持つことを夢見る小百合さんの物語』
心中って欧米人には、なかなか理解できないと思いますわ。
私自身、これまでにカナダで心中した話しを
聞いたことがありませんわ。
第一、キリスト教では自分の命を絶つことは罪な事です。
だから、教会でも自殺者はお墓に埋めません。
神の教えに背いた人ですから
それは当然の事ですよね。
だから、キリスト教国では日本と比べて
自殺者は少ないのだと思います。
でも、最近では、教会に行く人が少なくなりました。
だから、自殺する人も増える傾向にあります。
あなたも、自殺だけはしないようにしてくださいね。
デンマンさんが言っているように
まず死んだ気になってやる事をやって、
それでも自殺したいのならば、
精神科のお医者さんに相談してみる事ですわ。
馬鹿馬鹿しいと思うかも知れませんが、
馬鹿バカしい事をやった後でも死ねますわよ。
だから、騙されたと思って、
馬鹿馬鹿しくても精神科のお医者さんに相談してくださいね。
ええっ?それでも自殺したい時にはどうするのかって。。。?
その時には卑弥子さんが編集した次のサイトを覗いてくださいね。
■ 『自殺する事も忘れて笑ってしまって、幸せになれるサイト』
ええっ?それでもダメならばどうするのかって。。。?
また、精神科のお医者様に相談するのですよ。
それでもダメなら。。。?
あなたは、かな~♪~りしつこいのね?
その時には、また卑弥子さんが編集した上のサイトを覗くのよ。
それでもダメなら。。。?
そう言う時には、死ぬまで上のことを繰り返すのよ。(爆笑)
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。
2010年12月25日(土曜日)午後8時43分更新
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