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小百合物語
 

 

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あっちかち
2008年3月25

Subj:3月21日 3度目のメール

Date: 20/03/2008 6:43:41 PM
Pacific Daylight Saving Time
日本時間: 3月21日 午前10時43分
From: fuji@adagio.ocn.ne.jp
To: barclay1720@aol.com

■ 日本語の『別れの朝』

そうです。こんな感じの歌でした。
ありがとう

そのまま 「別れの朝」 だったんだ

でも朝 10時半 なのに 夕方の気分

ところで、「カブる」 とは
重なってとか 同じように見えて
似てる とか
お互い 洋服が似てたりすると、
「今日 洋服カブったねェ~」

なんて 子供が言ってますが。

忙しいデンマンさん 朝早くからオタワに電話ご苦労さまでした。
ブログに戻ってください

小百合でした。

今日も、「カブる」についてお話しするのでござ~♪~ますか?

いや、違いますよ。今日は僕の「方言」について話そうと思うのですよ。

デンマンさんの「方言」ですか?個人の「方言」なんて聞いたことがござ~♪~ませんわ。

上のメールの中で、小百合さんが“なんて 子供が言ってますが”と書いているでしょう?

ええ、そうでござ~♪~ますわねぇ。

でもねぇ、子供は主にお母さんから言葉を覚えるのですよ。なぜなら、幼児の頃から学校にあがるまでは、圧倒的にお母さんと過ごすことが多い。だから、当然、言葉もお母さんから覚えるのですよ。

つまり、「カブる」という言葉を子供たちは小百合さんから聞いて覚えた、とデンマンさんはおっしゃるのでござ~♪~ますか?

そうですよ。その可能性が最も高いのですよ。

。。。んで、デンマンさんの「方言」って、どのようなものでござ~♪~ますか?

忘れもしない高校1年生の時に、僕の「方言」が元でクラスに爆笑の渦を巻き起こした事があるのですよ。

どのようにして。。。?

たぶん、ホームルームの時間だったと思うのですよ。何を話していたのか覚えていないのだけれど、僕が発言する機会があって、話し始めたのですよ。

それで。。。?

僕が、「あっちかち、こっちかち」と言ったら、それが可笑しいらしくてクラスの皆が笑うのですよ。僕にとって、その言葉は可笑しくも何ともない言葉ですよ。

それは、どういう意味なのでござ~♪~ますか?

「あちら側、こちら側」と言う意味なんですよ。ところが、当時、その言葉を聞いてクラスの全員が爆笑の渦を巻き起こしたのですよ。それ以来、僕の言った言葉で、あれほどの笑いを巻き起こした事なんてないのですよ。でも、僕には、全くその可笑しさが分かりませんでした。

なぜ、それ程可笑しかったのですか?

僕の高校は熊校(くまこう)と言って、埼玉県の県北では有名な県立高校なのですよ。その名は群馬県にも聞こえていて、小百合さんが生まれ育った館林からも、明治時代の頃から生徒が通って来たものでした。もちろん、明治の頃は旧制中学でしたが。。。

学校が有名な事とデンマンさんの「方言」が関係あるのですか?

つまり、僕が言おうとしている事は、学校が有名だから、埼玉県はもちろん、群馬県からも生徒が集まってくる。広い地域から多くの生徒が集まってくるから、初めて耳にする「方言」を同級生から聞く機会も多い訳ですよ。それで、僕の言った言葉は、ほとんどの生徒にとって初めて聞く言葉だったらしいのですよ。卑弥子さんは聞いたことがありますか?

いいえ、「あっちかち、こっちかち」って、聞いたことがござ~♪~ませんわ。

面白いですか?

いいえ、別に、特に面白いとは思いませんけれど、ただ、その時のクラスの雰囲気の中で、デンマンさんが言った言葉が可笑しく響いたのでござ~♪~ますわよう。

そうでしょうね~。僕は、今でも、どうしてクラスメートがあれ程笑ったのか、不思議でならないのですよ。

でも、行田市からその高校に通っていたクラスメートも居たのでしょう?

居ましたよ。坪田君とは、ほぼ毎日一緒に通学していましたからね。それで、僕は坪田君に同意を求めたものですよ。“行田では使うよな?” そう言ったのですよ。

そうしたら。。。?

そんな言葉、使わね~よ!。。。と坪田君は答えたものですよ。

“まさかぁ~ マジかよう?” 本当に僕は信じがたい思いでしたよ。僕は「あちら側、こちら側」と言う意味で何度も使ったものですよ。実家のすぐそばに“忍川(おしかわ)”が流れていましたからね。「向こう岸」と言う時には、「あっちかち」と言ったものです。これは多分、母親の実家の南河原村(現在は合併して行田市)の言葉ではないか?そう思って、当時、南河原村から通っていた末柄君に、“南河原村では使うよな?”と、同意を求めたのですよ。

そしたら。。。?

“そんな言葉、使わね~よ!”と末柄君も言うのですよう。僕はまるで、クラスの全員が僕に反抗しているように感じたものですよ。

デンマンさんは、クラスでは嫌われ者だったのではござ~♪~ませんか?

いや、いや。。。決してそのような事はありませんよ。本当に嫌われ者だったら、それ程の笑いの渦は巻き起こりませんよ。皆が無視したはずですよ。

そうでしょうか?

学校から帰ってから、僕は、その事をお袋に話したのですよう。

そしたら、お母様は何とおっしゃったのでござ~♪~ますか?

僕のお袋は、“あたし、そのような言葉、使ったことがないと思うけれど。。。”と言うのですよう。その時の僕は、全く狐に鼻をつままれたような気分でしたよ。言葉は母親から覚えるものですよ。その母親が“使ったことがない”と言ったら、じゃあ一体、僕はどこでその言葉を覚えてきた事になるの? 僕自身分かりませんでしたよ。

それで、デンマンさんは、一体その言葉をどこで覚えたのですか?

だから、僕は母親から聞いて覚えたものだとばっかり思っていましたよ。それなのに、お袋が“使ったことがないと思うけれど。。。”と言うのですからね。。。僕は、本当に四面楚歌と言う気持ちになりましたよ。

それで、未だに分からないのですか?

分からない。だから、“僕の方言”と言ったのですよ。

でも、デンマンさんは、必ずどこかで聞いて覚えてきたのでござ~♪~ますわ。

おそらく、この記事を読んでいる人の中から、“あたし、使ったことがあるわ” とか、“俺、使ったことがあるぜぇ” と言うようなコメントがもらえるのではないか?僕は、淡い期待を持って書き始めたのですよ。うしししし。。。

デンマンさんの記事にコメントをつける人は少ないから、あまり期待しない方がよいですわよ。

うん、うん。。。でも、可能性が全くないとも言えませんよ。これを読んでいる、あなた、もし使ったことがあったら是非コメントに書いてね。

それで、他に面白い方言って無いのでござ~♪~ますか?

方言ではないけれど、ちょうどこの頃に面白いエピソードがあるのですよ。

どのような。。。?

英文法の先生で、とてもユニークな先生が居ましたよ。ユニークと言っても、このエピソードがあったから、僕はこの先生がユニークだと思うようになったのですよう。寺田先生と呼ぶ事にします。僕は名前を忘れてしまったのですよ。思い出せません。まだ入学して日の浅い頃でした。春から夏になる頃の話です。

その寺田先生は女性でござ~♪~ますか?

もちろん、男の先生ですよ。女性の先生は一人も居ませんでした。当時、埼玉県の有名校は別学だったのですよ。熊校は男子校でした。

その先生は、どのような感じの先生でござ~♪~ますか?

山岳部の顧問をしている先生でした。また、油絵を描くのが趣味でしたよ。どちらかと言えば寺田先生は、あまりパッとしない先生なのですよ。40代だったでしょうか。。。山岳部の顧問と言う響きから山男か?というと、そういう印象でもない。がさつな感じでもない。そうかと言って繊細で洗練されている印象でもない。ざっくばらんで自然体、と言う感じでしたね。

。。。んで、どのような事があったのでござ~♪~ますか?

いつものように、とりわけ変わった事もなく授業は進んでいったのですよ。僕は、寺田先生の教え方がうまいと思った事もなく、とりわけ魅力的な授業をする先生だ、と思ったこともない。いわば、いつもどおりにマンネリ化した、興味のあまり感じられない授業を進めていましたよ。

それで。。。?

ふと、先生は窓の外に眼をやったのですよ。当時の校舎は木造で、僕のクラスは学校で最も古い昭和の初期に建てられた木造平屋の教室だったのですよ。寺田先生は、しばらく黙って外を見ていた。生徒の幾人かは、オヤっと思って先生の目線の行き着くところを見定めるような風でした。でも、ほとんどの生徒は無関心に教科書を見たりノートに落書きをしているようでした。僕は先生が何を見ているのだろか?と思って窓の外を見たのだけれど、僕の座席からでは窓の外の風景は垣根と空だけしか見えない。

それで。。。?

先生は、感極まったように言ったものですよ。“う~~ん。。。いい尻をしているなあぁ~。。。”

つまり、先生は窓の外を通る女性を眺めていたのですか?

そうですよ。生垣(いけがき)の向こうは砂利道になっていて、そこを女性が歩いてゆくのが見えたのでしょうね。僕の座席からでは人が通る様子は全く見えないのですよ。先生は窓辺に立っていたから見えたのでしょう。

それで。。。?

“オイ、いいケツだとよォ~” クスクスっと笑って、僕の後ろに居た原島君などは、ポルノ雑誌を見たようなエロい笑いをもらしながら、僕の背中を小突(こづ)いたものですよ。教室の、そこここで、くすくす笑いが起こりました。先生も皆に聞こえるような声を出した事に初めて気づいたかのようにニヤニヤしながら、教壇の方に歩いてゆきました。

デンマンさんは、どう思ったのでござ~♪~ますか?

女性の尻を見て、その素晴しさに感極まるような感嘆を漏らす人が僕以外にもやっぱり居るものだ、と僕は半ば同志に巡り会ったような気持ちでしたよ。

つまり、高校1年生のデンマンさんは、すでに女性のお尻を見て“う~~ん。。。いい尻をしているなあぁ~。。。”と、感嘆したことがあったのでござ~♪~ますか?

ありましたよ。声には出さなかったけれど、まさに声に出てしまうほど感嘆したことが何度もありましたよ。

。。。んで、そのように感嘆してしまう素晴しいお尻って、一体、どのようなお尻なのでござ~♪~ますか?

これは個人、個人によってだいぶ違うと思うのですよゥ。美意識の問題ですからねぇ。でも、卑弥子さんが僕にマジで尋ねるのならば、僕はシャロンさんの次の写真を見せる他に思い浮かびませんよう。

うふふふふ。。。このようなお尻が素晴しいのでござ~♪~ますか?

卑弥子さんは、同性として何か感じるものはないのですか?

確かにシャロンさんは、きれいな方だとは思いますわ。でも、特にお尻に魅力を感じる事はござ~♪~ませんわ。

そうですかぁ~。。。でも、着こなしがセクシーだとか。。。そのように思うことはありませんか?

う~♪~ん。。。確かに、着こなしが洗練されていると思いますわ。でも、芸能人の写真を見るようで、身近な美しさを感じませんわ。

なるほどねぇ~。。。そういうものですかぁ~。。。確かに人体の一部に感じる魅力は人によって違うのでしょうね。寺田先生も、クスクス笑う生徒を見て次のように言ったものですよ。

“まだ、君らには分からないかもしれないなぁ~”

「いえ、先生、僕には分かりますよ」 僕は手を上げて寺田先生に、そう言いたい衝動に駆られたものですよう。

そのようなエピソードがあったので、デンマンさんは寺田先生がユニークだと思うようになったのでござ~♪~ますか?

そうですよ。思っていても、なかなか生徒の前で口に出せるものではないですよ。それを自然体で感嘆し、自然に口に出す。凡人には、なかなかできない事だと僕はその時に思ったものですよ。考えてみたら、寺田先生は油絵をやりましたからね、当然デッサンなどで女性のヌードを描いていたと思うのですよ。

つまり、生垣の外を歩く女性を、寺田先生はヌードをデッサンするような目で眺めていたと。。。デンマンさんは、そう思うのでござ~♪~ますか?

そうですよ、常日頃から美術的に女性の美しさを見出そうとしているような習慣ができていない限り、授業中に窓から見えた女性の尻の美しさに感嘆できる人はまず居ないですよ。しかも、生徒の前で、自然に感嘆の言葉を漏らすのですからね。

その事がデンマンさんには、とっても感動的だったのでござ~♪~ますか?

そうですよ。ちょうど女性の美しさの話題が出たので、僕はもう一つ心に残るエピソードを思い出しましたよ。

また、女性のお尻でござ~♪~ますか?

いや、今度のエピソードは女性の体の一部ではありませんよ。歴史的に超有名な美人の話ですよ。

クレオパトラでござ~♪~ますか?

いや、中国の楊貴妃ですよ。このエピソードは、高校1年生の時の漢文の先生のことです。名前がどうしても思い出せません。仮に大島先生としましょう。当時50才を越していたと思うのですよ。校長先生にしても可笑しくないような貫禄のある先生でした。小柄な先生でしたが、威厳があって、どこと無く近寄りがたいオーラを感じたものですよ。

つまり、あまり親しみを感じるようなお人柄ではなかったのでござ~♪~ますわね?

そうです。見た目は怖い感じでしたよ。でも、大島先生は教え方が実にうまかった。これほど情熱を込めて教える先生を僕は見たことがありませんでしたよ。

デンマンさんは、何をそれほどまでに感動したのでござ~♪~ますか?

大島先生の『長恨歌』の授業ですよ。今でも一週間前の出来事のように鮮明に思い浮かべる事ができますよ。

どう言う所がそれ程素晴しかったのでござ~♪~ますか?

この先生自身が、若い頃『長恨歌』の授業に感銘を受けて漢文の先生になろうと決めた、と言うのですよ。だから、とりわけ『長恨歌』には思い入れがあったのでしょうね。実際、素晴しい授業でしたよ。僕も引き込まれるように、この先生の熱のこもった説明に魅了されたものでした。まるで人間国宝級の講談師が講釈をしているような熱の入れ方なのですよ。卑弥子さんも『長恨歌』を知っているでしょう?

もちろん、名前だけは知っておりますわ。でも、あたくしの専門は平安時代の源氏物語でござ~♪~ますから、中国文学はイマイチでござ~♪~ますわ。おほほほほ。。。

長恨歌(ちょうごんか)

華清池は秦の時代(前221~前207年)から続く温泉地で、唐代(618~907年)中期には玄宗皇帝がここに華清宮を建てた。
華清池の中には華清池という池があるわけではなく、この楊貴妃の像は九龍湖の中に立っていた。
(この時、2006年3月、池は改修中で楊貴妃像は引っ越して陸に上がり、花壇の真ん中に立っていた)

九龍湖は規模としては湖と言うより池である。
上の写真の奥には、九龍橋や龍石舫がある。
背後の驪山にはロープウエイが山頂に向かって伸びている。

中国の四大美人(西施,王昭君,貂蝉,楊貴妃)の1人として名高い楊貴妃が華清池で温泉に入り、皇帝の寵愛を受けたことで知られる。
1986年には2人が使用したと思われる浴槽が発掘された。
現在残っている建物は、清朝末期に西太后が築いたもの。

華清池があるのは西安市。
日本語読みでは「せいあん」
中国語では「しーあん」と呼ばれる。
中華人民共和国陝西省の省都であり、古くは中国古代の諸王朝の都となった長安である。

【解説】

長恨歌は中国・唐の時代、白居易(白楽天)によって作られた長編の漢詩である。
唐代の玄宗皇帝と楊貴妃のエピソードを歌い、平安時代以降の日本文学にも多大な影響を与えた。
806年(元和元年)、白居易(白楽天)が盩厔県(陝西省周至県)尉であった時の作。
七言古詩(120句)。

【あらすじ】

漢の王は長年美女を求めてきたが、どの女性にも満ち足りないものを感じていた。
ところが、ついに探し求めていた美女に出会った。楊家の娘だった。
それ以来、王は彼女にのめりこんで政治を忘れたばかりでなく、その縁者を次々と高位に取り上げる。

その有様に反乱(安史の乱)が起き、王は宮殿を逃げ出す。
しかし楊貴妃をよく思わない兵は動かず、とうとう王は兵をなだめるために楊貴妃殺害を許可する羽目になる。
結局、楊貴妃は殺されてしまった。

反乱が治まると王は都に戻ったが、楊貴妃を懐かしく思い出すばかりでうつうつとして楽しまない。
道士が術を使って楊貴妃の魂を捜し求め、苦労の末、ようやく仙界にて、今は太真と名乗る彼女を見つけ出す。

太真は道士に、王との思い出の品とメッセージをことづける。
それは「天にあっては比翼の鳥のように」「地にあっては連理の枝のように」
かつて永遠の愛を誓い合った思い出の言葉だった。

【史実との相違】

時代が唐代から漢代に変えられている。
長恨歌が発表されたのは安禄山の蜂起に始まった安史の乱が終結して間もなくのことであり、現政権に遠慮してのことであろう。
楊貴妃は、そもそもは玄宗皇帝の子息の一人の妃であった。
さすがに息子から妻を奪うのをはばかり、いったん道士となった後で玄宗の後宮に迎え入れられている。
太真は楊貴妃の道士時代の名。

【楊貴妃の美】

■ 「温泉水滑洗凝脂」「雪膚」

温泉の湯水がなめらかに凝脂を洗う、と表現されるように、むっちりとした白い肌の持ち主だった。 

■ 「雲鬢花顏」「花貌」「芙蓉如面柳如眉」

ふんわりとした髪の生え際、芙蓉の花のような顔だち、柳のようなほっそりとした眉、など顔のパーツも重要であったようだ。

■ 「侍兒扶起嬌無力」「金歩搖」

侍女に助け起こされてもぐったり、歩くに連れてかんざしがしゃらしゃらと揺れる、といった感じで、北宋ごろから流行しだした纏足(てんそく)という習慣にも見られるように、いかにもなよなよとした頼りなげな様子が女性らしいしぐさとして愛されたらしい。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「漢詩」と言うのは、日本の若者の間では「浪花節」とか「浪曲」ぐらい人気が無くなっていると思うのですよね。卑弥子さんも『長恨歌』と言う名前は知っていても、内容までは良く知らない。。。そうでしょう?

デンマンさんは、大島先生の授業で聞いたお話を未だに感銘深く覚えていたのでござ~♪~ますか?

そうですよ。だから僕は中国に行ったら、ぜひとも古代中国の長安の都で楊貴妃に会いたいものだと思っていたのですよ。

それで、ついにその思いをかなえた訳なのでござ~♪~ますか?

そうなのですよ。ついに楊貴妃の像にお目にかかりましたよ。ちょうど小百合さんが中学生の頃『エマニエル夫人』を見て、その時の感動が忘れられずに、パリではなく、バンコクに行ったようなものですよ。

つまり、デンマンさんにとっては、エマニエル夫人よりも『長恨歌』の中の楊貴妃に、すっご~♪~く惹かれたのでござ~♪~ますか?

そうなのですよ。卑弥子さんだって知らずに、この『長恨歌』の影響を受けているのですよう。

あたくしがですか? この『長恨歌』の影響を知らずに受けているとデンマンさんはおっしゃるのでござ~♪~ますか?

そうですよ。

どのようにでござ~♪~ますか。。。?

卑弥子さんも「比翼連理(ひよくれんり)」と言う四字熟語を聞いたことがあるでしょう?

ええ。。。一応知っておりますわ。

この四字熟語は『長恨歌』から生まれたのですよ。僕も記事の中で何度か紹介しましたよ。

『比翼連理(ひよくれんり)』

男女の相思相愛の仲をいう。
思い寄せる二人のきずなが永遠であること。

中国の西の果てに想像上の鳥が居ると伝えられています。
その鳥はオスとメスがそれぞれ一足、一翼、一目で常に雌雄一体で翼を比(なら)べて飛んでいる。
これが比翼の鳥です。

連理とは、根元は別々の二本の木がくっついて幹や枝が重なり、木目(理)が連なったものを、そう呼びます。
そのような枝のことを“連理の枝”と言います。
だから「比翼連理(ひよくれんり)」と言えば、いつでもくっついて離れられない男女(夫婦や恋人や愛人同士)の仲睦まじいさまを言います。

白楽天の「長恨歌」では、死んだ楊貴妃の魂は、天にあっていかにも寂しげに、梨花一枝(りかいっし)春雨を帯びる風情だった、と詠まれています。
玄宗との仲睦まじかった日々をしのんで楊貴妃は次のように語ります。

七月七日長生殿
夜半人無く私語せし時
天に在りては願わくば
比翼の鳥と作(な)り
地に在りては願わくは
連理の枝と為らん

もっと分かり易く言い直すと次のようになります。

七夕の夜、二人きり。
陛下はわたしにささやかれた。
天にあっては比翼の鳥、
地にあっては連理の枝。
二人はいつでもいっしょだよと。
その誓いも今は空しく、
私は天にあり、陛下は地にとどまって、
別れ別れです。


『不変の愛 (2007年5月5日)』より

こうして、なんとなく『長恨歌』の一節を僕は記事の中に盛り込んでいたのですよ。

デンマンさんは、とりわけ『長恨歌』に思い出があるからでござ~♪~ますわ。その辺で遊んでいるミーちゃんハーちゃんは知らないと思いますわア~

いや、そんな事はありませんよ。ミーちゃんハーちゃんでも知っていますよ。

そうでしょうか?

例えば、大阪に住んでいるミーちゃんハーちゃんならば、あの有名な近松門左衛門の『心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』の主人公ー小春と治兵衛のお墓が「比翼塚」と呼ばれている事を知っていると思うのですよ。

そうでしょうか?

とにかく、僕は『小百合物語』の中で、次のように紹介したことがありますよ。

大阪・都島区の大長寺にある比翼塚。
比翼塚は、ひとつの墓に男女の戒名が並んだもの。
心中をした二人の遺書は現存し、墓の隣の石碑に2枚の遺書がそのまま写し彫られている。


『本音と大長寺 (2008年1月9日)』より

この「比翼塚」も「比翼連理」から取った言葉ですよ。

つまり、遠い昔の中国のお話が日本人の心にも影響を与えているとおっしゃるのでござ~♪~ますか?

そうですよ。大島先生も、若い頃『長恨歌』の授業に感銘を受けて漢文の先生になろうと決めた、と言うほどでしたからね。

その大島先生の講義を聴いてデンマンさんも強い影響を受けたのでござ~♪~ますか?

そうですよ。

。。。んで、具体的には、どのようなところで感銘を受けたのでござ~♪~ますか?

“講釈師 見て来たような ウソを言い”

卑弥子さんも、このような川柳があるのを知っているでしょう?

ええ、聞いたことがござ~♪~ますわ。

大島先生は、まるで玄宗皇帝になりきって、つい一週間程前に楊貴妃と華清池の温泉に一緒に入って、その忘れがたい思い出を語っているような調子で語って聞かせたものですよ。

どのようにでござ~♪~ますか?

特に、楊貴妃が一糸まとわぬ姿になって温泉に浸かる様子が、何とも言えない雰囲気の中で妖艶に語られましたよ。ちょっと、僕には、その時の表現を再現する事ができませんよう。なんと言うか。。。温泉から立ち上る湯気、その白い湯気の中に楊貴妃の白い肌が浮かんで見える。

「温泉水滑洗凝脂」

温泉の湯水がなめらかに楊貴妃の白いつややかな肌をしっとりと濡らしてゆく。。。、楊貴妃が女性の気品と魅力を保ちながら、なよなよとした「いでたち」で、そっと足を温泉に浸して、それからゆっくりと体を沈めてゆく。その姿を温泉につかって、玄宗皇帝はうっとりとしながら見上げる。そのシーンを見えるように語って聞かせる大島先生の語り口には、まるで映画でも見るような臨場感がありましたよ。

デンマンさんは、かなりハマッてしまったようでござ~♪~ますわね。おほほほほ。。。

あのねぇ、高校生の頃、僕はまだ司馬遼太郎さんの次の言葉を聞いていなかったのですよ。

生前、司馬遼太郎さんが次のように言いました。

“作品は作者だけのものと違うんやでぇ~。。。

作者が50%で読者が50%。。。

そうして出来上がるモンが作品なんやでぇ~”


『ん?社会派? (2008年3月3日)』より

でもね、大島先生の『長恨歌』の講義を聴いて、なるほどォ~。。。作品と言うものは作者だけがいくら頑張って書いても、読み手が作者と同じような力量で理解しない限り、感動は伝わらないものだ、としみじみと実感したものですよう。

ところで、お話は違いますけれど、上の楊貴妃の像ですわ。。。あたくしがイメージしていた楊貴妃は、柳腰の細面の女性像だったのですけれど、上の大理石の像を見ると、腰の辺りがムッチリとして、とってもボインなのでござ~♪~ますわぁ~。おほほほほ。。。唐の時代の魅力的な女性って、実際にはどうだったのでござ~♪~ましょうか?

うん、うん、うん。。。良い所を指摘してくれましたよ。僕も、その事で話したい事があったのですよ。でも、記事がちょっと長くなりましたよねぇ~。

あさってになるのでござ~♪~ますか?

楽しみは後に延ばした方がいいでしょう?うしししし。。。

【卑弥子の独り言】

ですってぇ~~

あなたは、どう思いますか?
昔の中国の美人は、柳腰で細面だったのでござ~♪~ましょうか?

あさってが待ち遠しいですわ。
あなたも、また読みに戻ってきてくださいましね。
では。。。

ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

そうですよね。

前にも書きましたけれど、

Beauty is in the eyes of the beholder.

“美人って見る人によって違うのよ。”

どの国にも、このような言い方がありますよね。

ところで、ネットを見ていたら次のようなサイトがありました。

Top Ten Most Beautiful Women In The World

1. Catherine Zeta Jones

2. Alessandra Ambrosio

3. Adriana Lima

4. Josie Maran

5. Zhang Ziyi

6. Eva Green

7. Scarlett Johansson

8. Natalie Portman

9. Jennifer Connelly

10. Aishwarya Rai

http://hubpages.com/request/975/best

日本人の名前が無いのですよね。

中国人の名前が5位に挙がっています。

あなたは、どう思いますか?

ところで、デンマンさんが小百合さんの記事をまとめて

次のサイトを立ち上げました。

時間があったら下のリンクをクリックして覗いてみてくださいね。

■ 『夢とロマンを持って前向きに生きる小百合さんの物語』

では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。


 





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