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菊ちゃんの
一つ覚え by デンマン & 卑弥子
2008年6月25日
菊ちゃん編にしようよ
投稿日時: 2008/06/13 05:23 (ロンドン時間) VIVA KARUIZAWA 嬉しいけど、全部怖い やっぱ 小百合は 買えなかった。というのが
小百合より
こんにちは。デンマンですよう。
ごもっとも…!
VIVA KARUIZAWA 嬉しいけど、全部怖い うん、うん、うん。。。
小百合さんが、そう言うだろうと思って、テーマを変えましたよう! 以心伝心! 6月15日の記事は、このスレッドに書き出さないから
やっぱ 小百合は 買えなかった。というのが 確かに、その通りですよう。 “他人の不幸は蜜の味” カナダで、こんな事を言うと怒られちゃうけれど、 そうですよう。 だから、加藤容疑者のような男が出てきて、全く関係ない人を刺し殺してしまうのですよね。 でも、刺される前に、わき目も振らずに逃げるでしょうね。
しかし、他人事ながら、加藤容疑者に殺された人の冥福を本当に祈りたい気持ちですよう。 “他人の不幸は蜜の味” 蜜の味とは思わないけれど、 それと同時に、運が悪ければ、飛行機が空から落ちてきて、明日にでも、このマンションごとぶっつぶれて僕も死んでしまうかも知れない。。。 だから、毎日毎日、一生懸命悔いのないように生きなければならないのだ!
デンマンでした。
今日は小百合さんの希望を入れて菊ちゃん編でござ~♪~ますか?
そうですよ。たまには菊ちゃんの事を取り上げてみるのも楽しいでしょう。 小百合さんは、どうして菊ちゃんの事が気に入っているのでござ~♪~ますか?菊ちゃんに会った事はないのでしょう? もちろんありません。僕と小百合さんが去年の11月に会った時には、菊ちゃんは、すでにあの世の人でしたからね。。。菊ちゃんは40代で極めて珍しい不治の腎臓病で亡くなってしまったのですよう。 その病気には治療法がないのでござ~♪~ますか? 残念ながら、現在でも治療法が見つかってないのですよう。小百合さんが菊ちゃんの話に、なんとなく興味を覚えるのは、小百合さんは、自分の健康状態に不安を覚えているからですよう。 何か致命的な病気でも持っているのでござ~♪~ますか? 致命的と言うほどの病気じゃないのだけれど、小さい頃から“風邪っ子”と言われていたようで、ちょっと気を緩めるとすぐに風邪を引くようですよう。 つまり、ひょっとすると菊ちゃんのように40代であの世に行くのではないか?。。。小百合さんはそのように心配しているのですか? だから、菊ちゃんの話を聞いた小百合さんは、なんとなく菊ちゃんに自分を重ねて見るような。。。あるいは感情移入しながら菊ちゃんの話を聞くようなところがあったようですよう。かつて、小百合さんは菊ちゃんの事について次のように書いていましたよう。 Subj:菊ちゃんのことを気にしてました。 Date: 10/01/2008 3:34:05 PM なぜか 1月7日に戻して返信。 先日山に久々帰ってみると、 私たちがいた時は良く里芋や いんげん。 そのおじさんが 亡くなってました。 人にうらやましがられるような、
もし、環境異変で地球に食料が出回らなくなったら でも、あのおじちゃんは生き延びたかもしれません。 あんな小さい体なのにとても強かったのです。 デンマンさんの記事で菊ちゃんのことを
だから、菊ちゃんはお嫁さんにならなくても、 病気、突然の、それはその人の人生なのだから。 小百合より 菊ちゃんは40代で亡くなる時までずっと精神年齢は7才のままでした。もちろん、本人は自分が知恵遅れだとは思っていなかったのですよう。 そうでござ~♪~ましょうか?少しは自覚していたのではないですか? 僕もずいぶんと、その事については考えてみた事があるのですよう。でもねぇ、どのように考えても、菊ちゃんが自分のことを“バカ”だと思っていたとは思えないのですよう。 何かその証拠となるようなことでもあるのでござ~♪~ますか? あるのですよ。今日はその事についてのエピソードなんですよう。 なんだか、面白そうでござ~♪~ますわ。うふふふふ。。。 卑弥子さんは「食物連鎖 (food chain)」という言葉を聞いたことがあるでしょう? ありますわ。
「弱肉強食」の世界ですよね。英語には、そのものズバリの諺があります。つまり、“The strong prey upon the weak.” 強い者が弱い者を餌食(えじき)にする。要するに、強い者が弱い者を食べてしまうと言う訳ですよ。まさに、上の絵のように大きな魚が小さな魚を食べてしまう訳ですよ。 その事と菊ちゃんが関係あるのでござ~♪~ますか? あるのですよう。 どのようにでござ~♪~ますか? この「弱肉強食」がイジメにもあるのですよう。
つまり、力の強い者、喧嘩の強い者が弱い者をイジメるのですよう。僕が小学生の頃、近所の遊び仲間では、必ずイジメられる者、バカにされる者は決まっていたものですよう。たいてい勉強ができなくて体力の無い者と相場が決まっていましたよ。だから、仲間の中では最年少の者がこのイジメにあいやすかった。 それで。。。? このイジメにあう最年少の者も、いつも苛められたり、バカにされていたのではストレスが溜まるから、グループ以外で苛めることができる者、バカにできる者を探すのですよう。 つまり。。。つまり。。。いつも遊び仲間で苛められバカにされているグループの最年少の者が菊ちゃんをイジメ、馬鹿にするのでござ~♪~ますか? そうなんですよう。菊ちゃんは精神年齢は7才でも僕が小学生の頃は、少なくとも18才を越えていたから、体は立派な大人ですよう。でも、知能の遅れはどうしても虐めの対象になってしまうのですよね。僕の遊び仲間の最年少でいつもバカにされていたのは小学校2年生の幸雄君でした。でも、この幸雄君は勉強はできなかったけれども腕力があるから菊ちゃんもかなわないのですよう。しかも、菊ちゃんが大人なのに知恵遅れで馬鹿だということを知っているから、仲間から苛められたりバカにされたりすると、その腹いせに菊ちゃんを苛めるのですよう。 デンマンさんは助けなかったのですか? もちろん僕は助けたいのですよう。でも、僕はその遊び仲間のボスではなかった。その仲間にはメンバーが8人から10人ぐらい居ました。ガキ大将は小学校の6年生でした。当時、僕は小学校の3年生か4年生です。その仲間での力関係ではちょうど中ほどですよう。ボスには従わなければならないという“暗黙の掟(おきて)”がありました。 つまり、菊ちゃんを助けたくても助ける事がその掟に反するのでござ~♪~ますか? そうなのですよ。幸雄君が菊ちゃんを苛めだすと、ボスが面白がって笑うのですよう。僕が菊ちゃんを助けようとすれば、“面白い見世物”を邪魔したと言うので、今度は僕が虐められかねない。 それでデンマンさんもガキ大将に同調して、幸雄君を止めずにただ見ていたのですか? 当時はそのようにする他になかったのですよう。子供の社会の掟は守らなければ虐めにあいましたからね。 それで、菊ちゃんは苛められるままですか? そうなのですよ。当時、菊ちゃんは「食物連鎖の底辺 (bottom of the food chain)」に居たのですよ。つまり、最も弱い立場に居た。知能が遅れていた事と、女で腕力がなかったということで、悪ガキの遊び仲間グループの誰もが、虐めの対象にしたり、面白がって菊ちゃんを馬鹿にしたのですよう。 菊ちゃんは、どうして女の子のグループと遊ばなかったのですか? 女の子のグループって当時どう言う訳か無かった。菊ちゃんは大人には相手にされなかったから、どうしても、当時一番目だった悪ガキの仲間グループのそばに寄って来るのですよう。 それで苛められてしまうのですか? もちろん、いつも菊ちゃんは苛められている訳じゃないのですよう。ただ、何も他にすることがなくて、退屈なときに、幸雄君がバカにされたり苛めにあう前に、菊ちゃんがそばに居れば、幸雄君が菊ちゃんを標的にするのですよう。今から思えば、弱い立場の者の生きるための知恵ですよう。つまり、自分が虐めにあう前に、より弱い者を苛める。そうやって自分を守っていたのでしょうね。 それで、菊ちゃんは苛められて、どうなるのですか? 菊ちゃんは、おとなしい素直でいい子なのですよう。苛められるようなこと、バカにされるような事は何一つしない。菊ちゃんは他に行く所がないから、面白そうに遊んでいる悪ガキたちの様子を見ているだけなのですよう。ところが、仲間の雰囲気を微妙に察して、矛先が自分に向かいそうだと思うと、幸雄君は菊ちゃんを馬鹿にし始める。 菊ちゃんは他の所に行かないのでござ~♪~ますか? 家に帰ってもつまらないのでしょうね。だから、バカにされそうだと分かっても悪ガキの仲間のそばに寄って来るのですよう。 それで、虐めって具体的にどのようにするのでござ~♪~ますか? 幸雄君は腕力があるといっても小学校2年生ですからね。殴ったり蹴ったりという暴力を振るう訳ではない。自分がバカにされたり苛められるから、矛先を菊ちゃんに向けているだけですよ。 つまり、言葉の暴力で菊ちゃんを苛めるのですか? そうです。 菊ちゃんは言い返さないのですか? 菊ちゃんはよく言葉がしゃべれないから、言い返したりすると、さらにバカにされてしまうのですよう。 それで。。。? 菊ちゃんだって小学校2年生の幸雄君に訳の分からない事を言われて罵(ののし)られるから、面白いはずがない。
菊ちゃんのオツムの程度は、確かに小学生とあまり変わりがないのですよ。でもね、子供にはないようなすばらしい特技を持っている。前にも書いたけれど、桜の花びらだとかユリの花だとか菊の花を集めて、このような首飾りを器用に作る事ができる。子供っぽいところが多いのだけれど、それでも大人の意識を持っている。だから、小学生にバカにされると無念な気持ちでいっぱいになってしまうのですよ。 それで、菊ちゃんはどうなるのでござ~♪~ますか? 相手が小学校2年生なのだから、普通の18才の娘ならば、訳の分からない事を言って突き飛ばしたりすれば、負けずにほっぺたをひっぱたくかもしれませんよう。 菊ちゃんは暴力を振るわないのでござ~♪~ますか? 僕は菊ちゃんが小学生を殴ったのを見たことがありませんよ。決して暴力に訴えない人でしたね。とにかく、おとなしい静かな人でした。 それで、幸雄君はいつまで苛め続けるのですか? 菊ちゃんも我慢しきれなくなるのでしょうね。相手が小学生と言えども、菊ちゃんはひっぱたいたり、殴ったりしない人だから、あとはもう泣き出すしかなかったですよ。それも菊ちゃん特有のやり方で泣くのですよう。 どのように。。。?
菊ちゃんは、上の写真ではサンダルを履(は)いているけれど、僕の記憶では圧倒的に赤い鼻緒の下駄を履いていることが多かった。幸雄君が訳の分からない事を言って喚(わめ)くと、菊ちゃんだって頭にくるわけですよね。それで、どうにも我慢しきれなくなると、急にベソをかいて下駄を片方飛ばすのですよ。なぜか、片方だけですよ。両方飛ばせば、もっと面白いと思うのだけれど。。。うへへへ。。。 飛ばすって。。。?どのようにでござ~♪~ますか? だから、下駄を履いたままで片足を蹴り上げるのですよう。 なぜ。。。? 菊ちゃんにしてみれば、頭にくるからですよう。普通の18才の娘ならば、癇癪を起こして相手の頭を殴るかも知れませんよ。でも、菊ちゃんは決して殴るような事はしなかった。つまり、我慢しきれなくなって、そのやり場のない憤懣を下駄を片方飛ばす事によって表現しているのですよう。 それで。。。片方だけなのでござ~♪~ますか? なぜか、片方だけなのですよ。本人はマジで怒っている訳なのだけれど、それを見ている子供たちは喜びますよね。“ォ~飛んだ、飛んだア~”と言って手を叩いて喜ぶ奴まで居ますよう。それで、菊ちゃんは、さらに悔しがって泣くのですよう。子供にしてみれば、大人の女が泣くのをめったに見ないので面白い訳ですよう。 それで、デンマンさんも一緒になって笑ったのでござ~♪~ますか? もちろん、僕だって初めの頃は面白いと思いましたよ。 一緒になって笑っていたのでござ~♪~ますわね? うん、うん、うん。。。でもね、菊ちゃんの泣き顔が、またメチャ可愛いのですよう。ワンワン泣くのじゃなくてメソメソ泣くのだけれど、その様子が子供の目にも、とってもかわゆく映ったものですよう。 それで。。。? 僕が中学生になる頃は、ほとんど毎日のように菊ちゃんは僕の家に遊びに来ていたけれど、僕が小学生当時は、それ程頻繁に僕の家には来なかった。それでも、他の子供の家には遊びに行くことは無かったですからね。。。なんと言うか、菊ちゃんに対してかばってやりたいような気持ちが他の子供よりはあったと思うのですようゥ。 それで。。。? だから、飛んでいった下駄を僕が取りに行ってやりましたよ。 どれぐらい飛ばすのでござ~♪~ますか? 5メートルから10メートルでしたね。。。ところが、菊ちゃんに下駄を履かせると、まもなくして、また飛ばすのですよう。 どうして。。。? 子供たちが面白がって、菊ちゃんをバカにするのですよう。 また、飛ばすのを見たいからですか? そうですよう。 デンマンさんは、悪い子供たちと一緒になって遊んでいたのですわね?。。。んで、それが菊ちゃんの面白いエピソードなのでござ~♪~ますか? もちろん、それだけじゃないのですよう。 他にもっと面白いエピソードが。。。? そうですよ。すでに書いたように、僕は菊ちゃんが「食物連鎖の底辺 (bottom of the food chain)」に居たと思っていたのですよう。つまり、悪ガキ仲間のグループでは小学校2年生の幸雄君が苛められる序列では最下位なのですよ。そのグループの中では、幸雄君は他に苛める相手が居ない。だから、菊ちゃんを苛める訳ですよう。 それで、菊ちゃんが正真正銘の底辺だと言うのでござ~♪~ますか? そうですよ。僕は、そうだと思っていたのですよう。つまり、菊ちゃんは誰からも馬鹿にされ、苛められていたと。。。要するに、菊ちゃんが馬鹿にしたり苛めたりする人は居ないと。。。 でも、違うのですか? 違うのですよう。僕の認識が甘かったのですよ。。。うしししし。。。 つまり。。。つまり。。。菊ちゃんが馬鹿にしたり苛めたりする相手が居ると。。。?デンマンさんは、そうおっしゃるのでござ~♪~ますか? そうなのですよう。僕は生まれて初めて“客観的”と“主観的”という意味を考えさせられたものですよう。 どう言う事でござ~♪~ますか? どう考えても、菊ちゃんが馬鹿にしたり苛めることができる人が居るようには思えなかったのですよう。 でも、居たのでござ~♪~ますか? 居たのですよう。僕のオツムの死角、盲点を見せ付けられたように思いましたよ。 それで。。。それで。。。それは。。。一体誰でござ~♪~ますか? おきよさんと言う、かつて僕の家の隣に住んでいた人ですよ。僕のお袋と同じ年頃の人ですよう。テルさんとおきよさん夫婦は、僕が生まれる前から隣に住んでいた人です。子供が6人居て、長女が雪江ちゃんと言って僕よりも6才年上だったですよ。 それで、そのおきよさんと言う人はどのような女性なのでござ~♪~ますか? 僕にとっては、とても優しくて良いおばさんと言う感じの人でしたよ。僕は、おばあちゃん子で聞き分けが無く、わがままに育てられ、お袋の言うことにも、いちいち口答えするようなところがあって、お袋は僕に手を焼いた事が何度かありました。 つまり、デンマンさんは折檻された事もあるのですか? そうです。詳しい事は忘れましたが、一度お袋に叩かれた事がありましたよ。もちろん、本気で僕を殴った訳ではなく、手加減していた事は僕にも充分に分かりました。でも、僕にも不満があって、その時にはどうにも腹に据えかねて、火がついたように泣き叫んだものです。 デンマンさんがいくつぐらいの頃でござ~♪~ますか? 小学校に上がるか上がらないか。。。6つか7つの頃でしょうね。僕が火がついたように泣き叫ぶものだから、隣のおきよさんがビックリして止めにやって来たものですよう。 つまり、デンマンさんを助けに来た訳なのでござ~♪~ますか? そうなのですよう。“芳江さん、そんなに殴(なぐ)ったらアキラちゃんが死んでしまうよう。。。” よほどおきよさんもビックリしたのでしょうね。その驚きに僕のお袋もハッとしたように我に帰ってヒステリーが治まったのだけれど、そういう出来事を今でも僕は、はっきりと覚えていますよ。 デンマンさんが、あのおとなしいお母様に叩かれたなんて、ちょっと意外な事でござ~♪~ますわ。 おきよさんも、そう思ったのでしょうね。この事でも分かるように、おきよさんは心の優しいところがあるのですよう。 でも、それなのに、どうして菊ちゃんがこのおきよさんを馬鹿にしたり、苛めたりするのですか? 菊ちゃんはおきよさんを苛めることは無かったけれど、自分よりバカだと思い込んでいたようです。 でも、おきよさんは普通の人なのでござ~♪~ますでしょう? 全く普通の人ですよ。でも、おきよさんは小学校を卒業していないのですよ。オツムが足りなくて卒業できなかった訳ではなく、家庭の事情で小学校3年生ぐらいから働かされたのです。 つまり、小学校を卒業していない事を除けば、普通の中年のおばさんと変わりがなかったのでござ~♪~ますわね? そうです。でもね、小学校を卒業していないために、時には信じがたい事を言うことがあったのですよ。 どのような。。。? 僕よりも6才年上の雪江ちゃんと言う女の子が居たのだけれど、“この辺は関東平野なのよ”と言ったのですよう。ところが、それを聞いたおきよさんが言ったものですよ。“バ~カぁ~、関東平野って言うのはなぁ、もっと、遠くの方にあるんだア~” デンマンさんが生まれ育った行田市は北関東なのでしょう? そうですよ。小学校の5年生か6年生であれば、行田市が関東平野にあることは誰でも常識として知っていますよ。僕は当時小学校に上がったばかりだったけれど、もちろん知っていましたよ。だから、雪江ちゃんが僕に苦笑(にがわら)いしていましたよ。“うちの母親は、小学校を出ていないために、こんな馬鹿げた事を言うのよね。全く、子供のあたしが恥ずかしいわよう。” 雪江ちゃんは口には出さなかったけれど、僕に苦笑いしながら、目がそうささやいていましたよ。 。。。んで、おきよさんは、どうして関東平野がもっと遠いところにあると思っていたのでござ~♪~ますか? 僕は、この話をお袋にしたのですよ。 お母様はなんとおっしゃいましたの? 戦時中、“敵のB29は小笠原方面より関東平野に侵入する見込みなり!”と言う空襲警報が良くあったと言うのですよう。この空襲警報を聞いて、おきよさんは関東平野が千葉の海岸にあるものと思い込んでいるのよ、と言ってましたよ。 。。。で、このおきよさんと菊ちゃんに、どのような事があったのでござ~♪~ますか? どうして菊ちゃんがおきよさんに腹を立てたのか?その原因を僕は忘れてしまったのけれど、菊ちゃんは、おきよさんに癪(しゃく)に障ること言われて、かなりムカついたようです。 それで。。。? 僕の家の玄関先で、しかも、おきよさんに聞こえるところで菊ちゃんが“ババぁ~、イッチェぇ~” と言ったのですよ。つまり、“このクソ婆、消えうせろ!”と言ったのですよう。 それで、どうなったのですか? これを聞いて、おきよさんもムカついたのですよ。菊ちゃんの所へ歩み寄ったと思ったら、右手を伸ばして、次のような事を言いながら菊ちゃんのほっぺたをつねり上げましたよ。“そう言う事を言うもんじゃないんだよゥ!んもお~~” 。。。んで? 僕が驚いたのは、それまで大人に対して口答えをした事が無い菊ちゃんが、おきよさんに対してマジで反抗したのですよ。しかも、もっと驚いたのは、菊ちゃんも右手を伸ばして、おきよさんのほっぺたをつねり上げたのですよう。こうなると、もう喧嘩ですよう。二人して相手のほっぺたをつねり上げているのですよう。 それで、デンマンさんは、どうしていたのでござ~♪~ますか? 僕はすぐそばにいたけれど、唖然として、この世の事とは思えない出来事が起こっている事にビックリしていましたよ。 それで、殴り合いが始まったのでござ~♪~ますか?
さすがに、殴り合いまでには発展しなかったけれど、他人事ながら、一体どうなるかと思って僕は胆をつぶしましたよ。 それで。。。? 菊ちゃんはつねリっこしていた時には泣かなかったけれど、痛み分けで別れて僕のお袋のところにやって来て、つねられた事を話しながら悔しそうに泣いていましたよ。 。。。んで、おきよさんは。。。? 家にもどったおきよさんは、旦那のテルさんに悔しそうに顛末を話していましたが、叱られていましたよ。 “オメーなぁ~、いい大人がバカを相手にして
マジで腹を立ててどうすんだア~、
オメーも、バカだと言うことを世間様に
広めるようなもんじゃねぇ~かぁ~。。。
天ぷらの一つか、焼き芋のひとかけらでも、
くれてみろォ~、
オメーの事を慕うようになるから。。。
芳江さん(僕の母親)を見習え。。。” もっともな事ですよう。菊ちゃんのオツムは7つでも、ちゃんと人を見ているのですよう。 あたくし、このお話を一度聞いた事がありますわ。 卑弥子さんは、よく覚えていますねぇ~?実は、次の記事の中で話した事ですよう。 それで、今日はその続きでござ~♪~ますか? そうですよう。うへへへへ。。。 面白いお話なのでござ~♪~ますか? 実に面白いのですよう。もちろん、僕はそう思うけれど、すべての人が面白いとは思わないでしょう。もしかすると、卑弥子さんは面白くない、と言うかも知れませんよう。 とにかく、お話してくださいな。 僕はタイトルに『菊ちゃんの一つ覚え』と書いたけれど、テルさんがこの話を聞けば、間違いなく“バカの一つ覚え”と言うはずですよう。うしししし。。。 それで、どう言う事なのですか?じらさないで話してくださいな。 この話をするには、まず「菊ちゃんの愛の世界」が分からないと前に進めないのですよう。すでに読んだことのある人は飛ばしてください。
菊ちゃんの愛の世界
この写真の名場面ですよ。僕はこの場面を何度も何度も繰り返してリプレーしたわけです。どのような事を言っているのか?このラブシーンもすばらしいけれど、この時のせりふに僕は妙に心惹かれるモノを感じたわけですよ。だから、英語の勉強もかねて何度も見たわけです。僕は菊ちゃんがそばに居るのも忘れるくらいに一生懸命に聴き取ろうとして見ているわけですよ。菊ちゃんはそのうちつまらなくなって部屋から出てゆくだろうと思っていたわけです。
それで、出て行ったのですか?
ところが僕と一緒になって一生懸命になって見ているんですよ。言っている事は何も分からないはずなんですよ。でも、僕と一緒になって一生懸命に、。。。僕と同じぐらい熱中して見ているんですよ。“菊ちゃん分かるの?” 僕がそう聞いたら、ニヤニヤってして、うなづくんですよ。しかも分かっているような表情を浮かべているんですよ。分かりっこないだろうに。。。僕はそう思っている。でも、どうなんだろうか?僕は、またムラムラっと。。。好奇心が頭をもたげてきたんですよ。 少年の頃のデンマンさんって、本当に好奇心が旺盛だったんですのね? 今だって旺盛ですよ。だから、僕はレンゲさんと。。。 なんですの。。。? イヤ、この話をするとまた長くなるから、菊ちゃんの話だけにしておきましょうね。 言い出しておいて止めにしてしまうんですの? だから、横道にそれると、またこの記事が長くなるでしょう?あとでゆっくりとレンゲさんに話しますよ。 分かりましたわ。それで菊ちゃんにどうしようとしたわけなんですの? 僕は、別にエッチな事をしようとした訳ではありませんよ。 だから、どうなさったのですか? 僕は菊ちゃんに尋ねたんですよ。“菊ちゃんは僕のお嫁さんになりたいんだよね?”
そしたら? 7つの女の子が大好きなお人形さんでも買ってもらえると思うように、にっこりして“あい”って返事をするんですよ。僕は言いました。“菊ちゃん、この映画の中の女の人もね、この男の人のお嫁さんになりたいんだよ。分かる?” そしたら、菊ちゃん、うなづくんですよ。 それで。。。? 僕は半信半疑ですよね。だから言ったんですよ。“じゃあ、この映画のようにキスしようか? ねっ?” マジで。。。? 冗談で言ったわけではないんですよ。僕は菊ちゃんが本当に分かっているのかどうか?。。。マジで知りたいと思ったんですよ。 それで。。。? そしたらね、上の写真のように眼をそっと瞑(つむ)って僕を見上げるようにしてキスを受けようとするしぐさをするんですよ。 それで。。。デンマンさんは、どうなさったんですの? 僕は、なんだか言葉にはならないような感動を覚えましたよ。7才の“女性の愛”なのだろうか?。。。菊ちゃんのキスを受け入れようとする表情を見ていたら僕はもう、誘い込まれるように唇を合わせましたよ。菊ちゃんのオツムは7才だとはいえ、菊ちゃんの体は立派な大人のものですよ。僕は菊ちゃんを抱きしめながらおっぱいの感触を胸に感じて無意識に右手でおっぱいを愛撫しようとしたんですよ。 で。。。? そしたら、菊ちゃんは眼をガバっと見開いて、“それは絶対ダメ!”と言うような表情をして、僕から離れてしまいましたよ。まるでバネ仕掛けでしたね。キスを受け入れようとした時の期待に満ちた表情と、僕の手をおっぱいに感じて拒絶した時の表情の違いが、あまりにも対照的だったので僕には2度目の驚きでしたよ。 デンマンさんは、エッチな事をしようとしたではありませんか? 僕は、その先に進もうとは全く思っていませんでしたよ。 『愛は希薄になっていませんわ。 。。。んで。。。んで。。。デンマンさんは。。。、今度は。。。今度は。。。この先に進もうとしたと。。。そうゆう。。。そうゆうお話でござ~♪~ますか? ちょっと。。。ちょっと。。。卑弥子さん。。。やだなあああぁ~。。。そんなに身を乗り出さないでくださいよう。。。ウェブカムに近寄りすぎていますよう。
卑弥子さんの大きな鼻が、真っ暗になってしまった画面に大きく映し出されていますよう。画面から離れてくださいよう。 デンマンさん!。。。バカの一つ覚えでもあるまいにィ~。。。何度も何度も同じ画像を出さないでくださいなア。。。笑ってもらいたいのでしょうけれど。。。もう、この記事を読んでいる人も見慣れてしまって、誰も笑う人などおりませんわア。 分かりました。。。とにかく、卑弥子さんも落ち着いてくださいよう。。。僕は菊ちゃんにヤ~らしい事をしようとしたわけではないのですよう。 それで。。。それで。。。どのようなお話なのでござ~♪~ますか? 実は、菊ちゃんは花火が大好きなんですよ。
『風と共に去りぬ』のあとは花火でござ~♪~ますか? 花火だけじゃないんですよね。お祭りなら何でも好きなんですよ。 つまり。。。つまり。。。人がたくさん集まるイベントならば菊ちゃんは何でも好きなのでござ~♪~ますか? そうなのですよう。だから、そのようなお祭りや花火大会があると、“バカの一つ覚え”とはよく言ったもので1週間ぐらい菊ちゃんは毎日その話をするのですよ。んもお~~ それで。。。? 僕は人の話を聞くのは嫌いじゃないですよ。むしろ好きな方ですよう。うしししし。。。でもねぇ、同じ話を1週間、毎日聞かされるのはちょっとうんざりしますよね。 菊ちゃんはデンマンさんに花火やお祭りの話をするのでござ~♪~ますか? そうですよう。 。。。んで、他の人にも同じ話をするのでござ~♪~ますか? もちろんですよう。でもねぇ、僕のように、うん、うん、うん。。。そうだったよねぇ~、きれいだったよねぇ~、なんて毎回、相槌を打って話を聞いてくれる人などめったに居ませんよ。まず、大人たちからはマジに、うんざりしたような顔をされて嫌がられるのですよ。 だから、仕方ないから菊ちゃんは子供を相手にしようとする。 。。。んで? すると、子供だから、正直ですよね。いつもいつも同じ話を聞かされるのだからうんざりしている。“同じ話をスンナよなあぁ、バカあああ~~” バカ呼ばわりされた挙句、“あっちへいけぇ~”と怒鳴られるんですよ。 結局、子供にも相手にされないのでござ~♪~ますか? そうですよう。そうなると、僕のお嫁さんになりたい人だったから、最後には僕のところに来るのですよ。 。。。んで? 僕は内心、“またかよゥ~”と思いますよう。 。。。んで? でも、菊ちゃんと僕は“愛し合っていたから” うへへへへ。。。 そうでござ~♪~ますわねぇ。。。デンマンさんは菊ちゃんにキスしたのですから。。。 だから、僕だって菊ちゃんの気持ちを思いやるのですよ。 それで。。。? また始まったと思いながら、半分、上の空で相槌を打つのですよ。でも、僕だって、限度がありますよ。宿題があったり、予習しなければならない事だってある。中学生の僕には菊ちゃんの話は、もう、あまり面白くないんですよね。 。。。んで、デンマンさんは、どうするのでござ~♪~ますか? それで、僕だって、いつまでも菊ちゃんの相手はできないですよう。“菊ちゃん、『風と共に去りぬ』のビデオをみようね” しかたないから、こう言ってビデオを見せるのですよう。 『風と共に去りぬ』と聞いただけで、菊ちゃんは喜んでしまう。。。“あいっ!”と、うれしそうに返事をしたものですよう。 それで、菊ちゃんはビデオを見始めるのでござ~♪~ますか? そうなのですよう。もう、すっご~♪~いご馳走が食べられるような喜びようで。。。ワクワクしながら見ようとするのが、実に良く分かる。それで、やっと菊ちゃんは話を止めるのですよう。もう話などそっちのけで一生懸命になって黙ったままビデオを見始めるのですよう。でも、僕は、もう見飽きていましたからね。。。 菊ちゃん一人だけで見るのでござ~♪~ますか? もちろんですよう。僕は宿題をやらなければなりませんからね。だから、僕は菊ちゃんがビデオを見始めると、やっと静かになったと思って机に向かって宿題を始めるのですよ。 それで、どうなるのですか? 僕は、もちろん、心を落ち着けて宿題に取り組むのですよう。 。。。んで? それで、しばらく経ってから菊ちゃんを見ると。。。、オヤっ。。。ナンカやってるよゥ。。。 何をしているのでござ~♪~ますか? あの場面を僕がやったようにリプレーして何度も何度も見ているのですよ。 あのキスのシーンでござ~♪~ますか? そうなのですよう!“バカの一つ覚え”とは、本当によく言ったものですよ。僕は思わず笑ってしまいましたよ。僕がやるのを見て、すっかり覚えてしまったのですよう。計算はできなくても、平仮名しか書けなくても、リプレーの仕方を僕のやるのを見ながらすっかり覚えてしまったのですよ。しかも、あの有名なキスのシーンを飽きずに何度もリプレーして見ているのですよ。 それで。。。? 僕はなんだか感動してしまいましたよう。“7才の女性”でも“愛のシーン”に心惹かれているのですよう。充分に男と女の愛しあう姿を理解しているのですよう。 それで。。。? 僕は、感動のあまり、近づいて言いましたよう。「菊ちゃん、じゃあ、またキスしようか。。。」 。。。んで、菊ちゃんは。。。あのォ~。。。応じたのでござ~♪~ますか? 僕は、菊ちゃんがまた以前のように、そっと目を瞑って僕の唇を受けると思ったのですよう。 そうしたら。。。? はにかみながら“イヤだ”と言って首を横に振るのですよ。 “ん。。。? どうしてイヤなの?” “パイパイ、なじぇなじぇするから。。。” 僕がオッパイに触るから嫌だと言うのですよ。お母さんからオッパイは人に触らせるものではないと厳しく言われているのですよ。
【卑弥子の独り言】
ですってぇ~。。。 でも、菊ちゃんにも恋をする気持ちが分かるのですよね? あたくしも久しぶりに、あの感動をDVDで確かめてみますわ。
ィ~ハァ~♪~! メチャ面白い、
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こんにちは。ジューンです。
『風と共に去りぬ』は名作ですよね。
あなたも観たことがあるでしょう?
古いお話ですけれど、
あの物語の中で展開されている
男と女の愛の形は決して古いものではありません。
現代にも充分に通じるものです。
むしろ、あの当時の愛の形の方が
現代の恋愛よりも複雑なように見えるほどです。
まだ観たことのない人は、ぜひ次のリンクをクリックして
覗いてくださいね。
YouTubeの動画でテーマミュージックを聴くことができますよ。
■ 『風と共に去りぬ - タラのテーマ (YouTube)』
ところで、卑弥子さんが面白い話をまとめました。
興味があったら読んでみてください。
では、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。
YouTube 動画
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