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スカンクと
宮本武蔵
2009年7月6日

Subj:たなぎ猫

Date: 26/01/2008 6:35:08 PM
Pacific Standard Time
日本時間:2008年1月27日午前11時35分
From: fuji@adagio.ocn.ne.jp
To: barclay1720@aol.com

デンマンさんのことだから たなぎ猫を検索したと思います。

野良猫のことです。
野生化しているけれど、強いスピード感ある訳でなく内気です。

飼い主にしか懐かない、そんなカワイイ、
ナイーブなイメージでもなく、

ただ面倒くさがって2階から降りてこない。
自分の用事がある時だけ、降りてくる。。。

そんな野良猫が「たなぎ猫」です。


『たなぎ猫 (2008年1月27日)』より

飼い主にしか懐かない、

そんなカワイイ、

ナイーブなイメージでもなく、

小百合さんの説明では、“飼い主以外は絶対近寄らない”訳ではない、と書いているのですよう。

デンマンさんは、どうしてその点にこだわるのでござ~♪~ますか?

実は、僕になついた野良猫が居たのですよう。小百合さんのすぐ上のメールを読んで、僕は懐かしく思い出したのですよう。あの野良猫こそは“たなぎ猫”だと思ったのですよ。

どう言う訳で。。。?

野良猫だから飼い主が居る訳ではない。お袋に聞いたら実家のガレージの棚の上で夜を明かすことが多いと言うのですよう。

それで、この上の野良猫がデンマンさんに、なついたのでござ~♪~ますか?

この猫は、とっても警戒心が強いのですよ。野良猫って、たいていそうだけれど、この猫がどうして警戒心が強いかと言うと、僕の親父が猫が嫌いなのですよう。野良猫が家の中に上がりこまないように、僕の親父は猫を見れば、飲み残しのお茶をぶっ掛けたりするのですよう。だから、僕の姿を見ると親父だと思って一瞬逃げ出しますよう。でも、2度目に振り向くと、いつもの怖い男とはちょっと違うようだと思うのか?遠くから確かめるような目つきをして、僕をじっと見ているのですよう。

それで。。。?

僕は犬や猫とは波長が合う目つきをしているのですよう。人間だって、この人とは気が合う、と言うことがあるでしょう?僕は犬や猫とは仲良くなれるようなフェロモンでも出しているのではないか?うへへへへ。。。そう思うことさえありますよ。怖そうな犬が他の人には吠えても、僕には吠えない。。。そういう事を僕は何度か経験しています。

それで、その野良猫は、どういうきっかけでデンマンさんになついたのですか?

僕が帰省していた時に、この野良猫に餌付(えづ)けしてみたのですよう。

それで、すぐにデンマンさんになついたのでござ~♪~ますか?

一週間ぐらいは、僕の手からは食べませんでしたよ。

これはねぇ、“なかよし”と言う名の「チーズ入り裂(さ)きイカ」なんですよう。たまたま八戸市の知り合いがお土産に持って来たものですよう。イカなら猫も食べると思ったし、チーズだってミルクを固めたものですからね。ミルクは猫の好物でしょう。だから、「チーズ入り裂きイカ」ならば、絶対に猫ならばハマる、と思ったのですよう。

ハマりました?

ハマりましたよう。僕の姿を見ると「チーズ入り裂きイカ」が食べられると思って寄って来るようになりました。10日目には僕が体を触っても逃げないようになりましたよ。

つまり、その野良猫はデンマンさんを飼い主に決めたのでござ~♪~ますか?

自分の用事がある時だけ、降りてくる…

でもね、小百合さんも上のように書いていたけれど、「チーズ入りさきイカ」を食べ終わると、どこかへ行ってしまいますよう。んもお~。。。食べる時だけ僕になつく勝手な野良猫なのですよう。まさに「たなぎ猫」だと思いましたよ。

結局、デンマンさんを飼い主だとは思わなかったのでござ~♪~ますわね?うふふふふ。。。

でもねぇ、その翌年、僕がバンクーバーから実家に帰省すると、まだガレージの棚を寝床に決めて住んでいましたよゥ。しかも、驚いた事に僕を覚えているのですよ。また「チーズ入り裂きイカ」がもらえるかと思って寄って来ましたよ。可愛いものですよう。

八戸市の「チーズ入り裂きイカ」はあったのでござ~♪~ますか?

もちろん、すべて食べつくしてありませんでした。仕方がないから近くのスーパーまで行って、似たようなチーズ入りの裂きイカを買ってきましたよう。


『たなぎ猫とヤカン (2008年4月28日)』より

デンマンさんは、確かに動物に好かれるようでござ~♪~ますわね?

そうなのですよう。おとといもイングナさんの愛犬のワーグナーについて書いたけれど、僕は、このニューファウンドランド犬にも好かれたのですよう。

■ 『小百合さんとワーグナー』
     (2009年7月4日)

それにしても大きな犬でござ~♪~ますわね。

そうなのですよう。とにかく、でかいので僕は驚きましたよう。僕よりも体重があるのですよう。僕は65キロほどですよう。ワーグナーは70キロありました。。。このワーグナーの好物がアイスクリームなのですよう。

マジで。。。?

僕も驚きましたよう。僕がアイスクリームを舐めていたら、さも欲しそうにジーと見つめているのですよう。

“オマエも舐めたいのか?” と聞くと、もうヨダレをたらしながら“クー”って、いかにも堪(たま)らなさそうに泣くのですよう。半分ほど僕が舐めてからワーグナーに舐めさせたら、ペロ、ペロ、ペロ、って、すぐに舐めきってしまいましたよう。

マジで。。。?

驚きましたよう。これにはイングナさんも驚いて、アイスクリームを初めて食べたと言うのですよう。それ以来、僕と会うと“クー”って泣いてアイスクリームを催促するのですよう。

なんだか、あたくしもアイスクリームが食べたくなりましたわ。

そのたびに僕はワーグナーを連れてソフトクリームを買いにロブソン・ストリートのマクドナルドまで行ったものですよう。

犬を連れて中に入ることができるのでござ~♪~ますか?

もちろん、ワーグナーは入り口の所で待っているのですよう。おとなしくジッと待てますよう。でも、ワーグナーが行くところ、すぐに人だかりができて、もう人気者ですよう。僕がソフトクリームを食べさせたら、それを見ている人までが面白がって、舐めさせるのですよう。もう、大変でしたよう。

。。。んで、デンマンさんはバンクーバーでスカンクにまでに好かれてしまったのでござ~♪~ますか?

ん。。。?スカンクに。。。?

だってぇ、今日のタイトルは『スカンクと宮本武蔵』ですわア。

うん。。。、でもねぇ、僕はスカンクだけには好かれたくないですよう。

どうしてでござ~♪~ますか?

卑弥子さんはスカンクのオナラを知らないのですか?

まだスカンクのオナラの匂いをかいだことがござ~♪~ませんわ。

あのねぇ~、一度スカンクに真近でブチカマされたら、もう二度とスカンクを見たくなくなりますよう。

それ程すごいのでござ~♪~ますか?

僕がかつて、その事で記事を書いたから読んでみてください。

バンクーバーのスカンク

スカンク見たことある?
リスを一回り大きくしたようで、黒い毛に覆われていて、頭から尻尾にかけて、白い太い線が3本走っていてね、けっこう、かわゆいんだ。

ところがさ、これが、何かに驚いたりするとね、ぶっ放すんだ。
一時間ぐらい前に、これが、たぶん匂いの強さから察して、500メートルぐらい離れたところでぶっ放したようなんだけれど、やったんですよ。

とにかく、この匂いは特徴ある匂いだからね、一度嗅いだら絶対に忘れられない匂い!

実は、僕が今居る近くに野生のスカンクが住んでいるんですよ。
このバンクーバーに。。。
東京と同じぐらいの大きさの街ですよ。中心はねぇ。。。

この街にはスタンレーパークという大きな公園がありますからね、元々緑の多い町です。

だから、動物にも優しい街です。
野生のリスや、スカンクが、僕の住んでいるあたりに、けっこう住んでいるんですよ。

僕のコンドミニウムは9階にあるんですよね。
でも、リスがここまで上ってくる事があるんですよ。
リスもかわゆいですよね。

話は戻りますが、このスカンクですがね、たいてい何も知らない犬が、こいつを見ると近づいてゆくんですよ。
一度、目と鼻の先でぶちかまされたら、普通、犬は2度と再び近づこうとはしないんですが。。。

だけど、人間でもそうですが、アホが居るンデスよ。
僕が見た犬は、スカンクを仲間だと思ってナンパするつもりだったと思いますね。
それで、ちょっかい出したりして鼻先でつつくんですよ。よせばいいのに。

すぐやめればいいものを、しつこく絡んだりすると、スカンクだって怒りますよ!
ボクも、3メートルぐらいのところで出会った事ありますが、僕は、もちろん、ちょっかい出しませんからね、うへへへへ。。。
そのスカンクにぶっ放されませんでしたよ。

ところが、後から馬鹿な犬がチョッカイだすじゃありませんか。
すぐにやめて離れればいいのに、しつこく絡んだんです。
目と鼻の先でぶちかまされたんです。

オナラを液体にしたらどうなると思います?
スカンクのオナラというのは、まさに液体のようについたらしばらくは離れないんですよ!
それを、マジかにぶっ掛けられたんですよ!

考えてみてください。
犬の嗅覚は人間の1000倍ぐらい鋭敏なんです。
人間の鼻で嗅いでもスッごーィ匂いなんですよ。
それを、液体のオナラを鼻先にぶっ掛けられたようなもんです。

これは、もう、犬にしたらたまったもんじゃありませんよね。

哀れな、もう死にそうな、うなり声を上げて、鼻にぶっ掛けられたオナラをこすり落とそうとするかのように、片足で一生懸命鼻の頭をこすっているんですよね。

ボクは、同情しましたね。
あの時ほど同情したことは他になかったですよ。
とにかく可哀相な犬だと思いましたよ。
でも、その哀れなしぐさを見ていたら、笑わずには居られませんでしたね。

ばっかじゃなかろか!
スカンクなんかにちょっかい出したところで、どうなるものでもないのに、馬鹿な犬がちょっかい出したわけですよ。
それで液体のオナラを鼻にぶっ掛けられて、死にそこないのうめき声を上げて、鼻をこすっているんですからね。

全く哀れでありながら、こっけいでした。
ボクは全速力で、その場を離れましたよ。

さっきの、匂いは、また馬鹿な犬が、よせばいいのにチョッカだした罰です。
この近くで、哀れな犬が、今、こりごりして、鼻をこすっているはずですよ。

馬鹿は死ななきゃ治らない!

。。。と言いますが、
犬の中には、底抜けの馬鹿が居ますよ。

もちろん、人間の中にも底抜けのアホが居るのですよ。


『バンクーバーのスカンク (2008年7月29日)』より

それほどに、すっご~♪~い匂いなのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。とにかく、愚かな犬は死に損ないの哀れな泣き声をあげて、見るも憐(あわ)れで可哀想(かわいそう)でしたよう。

あたくしも、この夏休みにバンクーバーに行ったら、ぜひ匂いをかいで見たいものでござ~♪~ますわ。

ん。。。?卑弥子さんがバンクーバーにやって来る。。。?

そうですわ。

あのねぇ~、卑弥子さんは来ない方がいいですよう。とにかく、すっご~い匂いだからァ~。。。

でも、バンクーバーの町全体がスカンクのオナラの匂いに覆われているわけではないのでしょう?

でも、卑弥子さんがやって来たら町全体が匂うと思うのですよう。

デンマンさん!。。。いい加減にしてくださいなア!んも~~。。。んで、宮本武蔵がスカンクと、どのように関係しているのでござ~♪~ますか?

宮本武蔵はなぜ殺されなかったと卑弥子さんは思いますか?

強かったからですわ。

しかし、武蔵は60才を過ぎてまで生きながらえたのですよう。

だから、強くて健康だったのですわ。

あのねぇ~。。。武蔵は、何十人の剣術使いと試合してすべてに勝った。。。少なくとも30人以上の剣客と試合しているのです。。。それにもかかわらず、すべての試合に勝った。しかも、60才を過ぎてまで生きていた。

だから、剣道の達人で、しかも健康だったのでござ~♪~ますわ。

卑弥子さんは、マジで、そう考えているのですか?

だってぇ~、そうでしょう。。。もし弱かったら、負けて殺されていましたわ。

確かに、弱くは無かったでしょう。でも、ただ強いだけではなかった。

だから、健康だったのですよう。。。。それで、60才を過ぎてまで生きていたのですわ。

武蔵が剣道の達人で、健康だった。。。。ただそれだけで60才を過ぎてまで生きていたと卑弥子さんは思うのですか?

そうですわ。

あのねぇ~。。。当時は敵討(かたきう)ちと言うものがあった。

でも、試合して勝ったのでしょう?ただやたらに武蔵は人を切ったわけではないのでしょう?

でもねぇ~、正々堂々と試合をしたって、逆恨(さかうら)みされることだってあるのですよう。。。例えば、太郎左衛門が武蔵と試合して殺されたとする。でも、弟の次郎左衛門は、何も殺すことはなかったではないか!と言って、武蔵を敵(かたき)としてつけねらう。そういう者がたくさん居たかもしれない。そのような愚か者に付けねらわれれば、武蔵と言えども、40歳を過ぎて体力が落ちてくれば、だまし討ちされたり、愚か者が雇った浪人に囲まれて殺されていたかもしれない。

宮本武蔵は、剣道の達人で、しかも健康で。。。でも、ただそれだけではないと、デンマンさんはおっしゃるのでござ~♪~ますか?

そうですよう。強くても健康であっても、40歳を過ぎれば体力が落ちてくる。そうなれば、武蔵を逆恨みしている者は、浪人を雇ってでも大勢で武蔵にかかってゆき、殺していたかもしれない。

でも、そのような事は無かったのでしょう?

なぜなかったのか?。。。ただ、武蔵が運がよかったのか。。。?卑弥子さんはどう思いますか?

分かりませんわ。。。いつまでも、もったいぶらないで教えてくださいな。

あのねぇ、次のエピソードを読めば、卑弥子さんにも見当がつくかもしれません。ちょっと読んでみてください。

尾張の城下を歩いていた武蔵は、一人の武士とすれ違いざま、

「久々に、生きた御人にお目にかかるものかな。
其許(そこもと)は、柳生兵庫殿にては在(おわ)さずや」

武蔵の言葉に、武士はにことうなずいて、

「いかにも私は柳生兵庫。そう仰(おっしゃ)るあなたは、
高名な宮本武蔵殿ではおわさぬか」
と答えたと言う。

両士はたちまち、百年の旧知のごとく打ちとけ、兵庫の屋敷に同道して、酒盃を酌(く)み交わし碁を打ち興じて、滞留久しきに及んだが、ついに一度も、剣技を試みることはなかった。

武蔵は後に このときの心境を説明して、なぜ一見して兵庫と認めたかは、心機の妙、理外の理であって、言葉には表現しがたい。
また、二人が、剣を交わさなかったのは、あえてそれに及ばなくても、充分お互いの腕前が暗黙のうちに分かっていたからである、といったそうである。


272ページ 『随筆・宮本武蔵』
著者・吉川英治
発行所・株式会社講談社
2002年3月25日 第1刷発行

『武蔵と小百合さん (2009年6月18日)』に掲載

分かりませんわ。。。デンマンさんは、いったい何がおっしゃりたいのでござ~♪~ますか?

あのねぇ~、武蔵は戦う相手の人物を見極めてから試合に挑(いど)むのですよう。

つまり、勝てる相手、試合しても問題の無い相手とのみ剣を交わしたと。。。デンマンさんは、そうおっしゃるのですか?

その通りですよう。柳生兵庫のような相手とは試合する必要は無い。なぜなら、お互いに相手の腕前を見極めて居る。だから、無用な試合などしないものですよう。自分よりも強い相手。。。あるいは、人徳のあるような人物で、殺してしまうと、敵討(かたきう)ちに遭(あ)うような相手とは試合をしなかったのですよう。

。。。んで、どのような人物と試合したのでござ~♪~ますか?

卑劣な人間。。。例えば、漢字馬鹿のような愚劣な人間ですよう。武蔵に殺されても、“ああ。。。あいつならば武蔵殿に殺されても自業自得(じごうじとく)だろう!。。。遅かれ早かれ殺される運命にあるのだから。。。” このように思われる人間とだけと太刀(たち)打ちしたのですよう。

つまり、犬で言えば、スカンクに真近にオナラをぶっ放されるような、経験に乏しくて、すぐに無用なちょっかいを出すようなオツムの弱い犬でござ~♪~ますか?

そうですよう。その通りですよう。。。あのねぇ~。。。動物だって上のスカンクにぶっ放されるような愚かな犬ばかりではないのですよう。

デンマンさんは、そういう賢(かしこ)い動物を見たことがあるのですか?

ありますよう。僕は生きるか死ぬかの大変な経験をしたのですよう。

マジで。。。?

大真面目ですよう。ちょっと次のエピソードを読んでください。

北極の原野での孤独

本当に孤独になって寂しくなると、死ぬなんてことは全く頭から消えうせてしまうものですよ。むしろ本能的に生きようとするすさまじいまでの生に対する執着にとらわれるものですよ。

どういうことですか?

北極の原野に一人で置き去りにされた事を考えてみてくださいよ。寂しいなんて言っているどころじゃない。その瞬間から生きなければならない。腹をすかせたハスキー犬が牙をむいて襲い掛かる。グリスリー・ベアに出会えば、命はないと思わなければならない。

デンマンさんは、北極の原野に放り出された事でもあるのですか?

もちろん、ありませんよ。でも、僕の宿舎から5分も歩くと人の姿は見えませんでした。30分も歩いたら、そこは上の写真のような原野ですよ。野生化したハスキー犬が獲物を狙い、牙をむいて近づいてきますよ。

ハスキー犬って何ですか?

狼と犬の混血だと言われています。だから野生化したハスキー犬は人も襲いますよ。

怖いでしょう?

怖いなんてものじゃない。ハスキー犬の群れに襲われたら命がありませんよ。

それでハスキー犬に出会ったことでもあるのですか?

ありますよ。僕は2週間ほど休みをとって夏、北極の原野を歩きましたよ。せっかくイエローナイフに行ったのですからね。もう2度とそういう経験は出来ないと思いましたからね。

それで怖い思いをなさったのですか?

“怖い思い”と言っているうちは本当に怖くはないんですよ。

どういうことですか?

僕は“野生化する”という意味が初めて分かりましたよ。野生化するということは一口で言ってしまえば“死と隣り合わせ”で生きるということなんですよ。常にビクビクしていなければならない。感覚が研ぎ澄まされている。ライフルを背負っていないと安心していられない。

ライフルって、。。あの~。銃、。。。鉄砲のことですかあああ?

そうですよ。カップヌードルじゃないですよ。常に身を守る事を考えていますよ。ハスキー犬でもただの野犬でも、飛びかかって来る前にライフルを構えなければならないから、つねに辺りに気を配っていますよ。あんなに音に敏感になれるとは思ってもみませんでしたよ。葉っぱが擦れ合う音にさへ最初のうちはビクッとしましたよ。

それでどのような怖い思いをしたのですか?

夜でも横になっては寝られなかったですよ。

どのようにして眠るのですか?

座って寝るんです。とても横になって寝る気になれませんでしたよ。リュックを背にしてライフルを抱くようにしながら眠るんですよ。熟睡できない。1時間半から2時間おきに目が覚めますね。

それで。。。?

遠吠(とおぼ)えなんかが聞こえると実に嫌なものですよ。“お~い、獲物が居たぞォ~、みんなで襲おうじゃないかァ~~”そう仲間に呼びかけているように聞こえてくるんですよ。

それで。。。

よく西部劇で獣を寄せ付けないために一晩中火をたきながら眠るシーンがありました。でもね、あんな事は出来ませんでしたよ。

どうしてですか?

燃やす薪(たきぎ)がすぐになくなってしまうんですよ。上の写真で見るように森なんてありませんからね、潅木がチラホラ程度ですよ。燃やすものがなくなって火が消えて真っ暗になります。そういう時にオーロラが頭上を神秘的に踊っている。まさに踊っているようにサラサラ動いている。ゾォ~~とするような美しさですよ。でも、いつまでもボケーと見上げているわけにはゆかない。コソッとでも物音がしようものならすぐにライフルを引き寄せて構えますよ。最初のうちは、珍しいから撃ちたくってバンバン引き金を引きましたが、そのうち弾(たま)が減ってくるから、そうやたらに撃てなくなる。弾が無くなった時が僕の命が無くなる時ですよ。

それで。。。

最初の夜などは、かなりぶっ放しましたが5日ぐらい経つとライフルを撃つ事も面白くなくなる。それよりも弾の数が減ってくる事の方が心配になりますよ。

それで。。。

とにかく、近くにセブンイレブンはないんですよ。自動販売機もないんですよ。公衆電話もないんですよ。人っ子一人居ないんですよ。短波放送を聞く気になれば聞く事が出来ますが、ラジオなんかかけていたら、獣の物音が聞こえなくなる。ハスキーの群れに襲われたら、命は無いんですよ。耳を澄まして物音だけに神経を集中しますよ。そういう時には寂しいなんて気持ちにはならないものですよ。早く夜が終わってくれないか。そればかりを考えている。気を紛らせることができるのはオーロラを見上げる時ぐらいです。

それでどういう怖い事があったのですか?

1週間ぐらい経った頃ですかねぇ~。僕はもうやたらにライフルを撃たなくなりました。ある程度物音にも慣れてきました。“殺気”という言葉を聞いた事があるでしょう? 僕は初めてそういう経験をしましたよ。あれは、野生化した僕が本能的に感じたものだと思うんですよ。理屈ではどうにも説明できないんです。確かに物音を感じた。でも、それが獣だか潅木の葉っぱが擦れ合う音なのか?あまりはっきりしなかった。 とにかく“やばい”という胸騒(むなさわ)ぎがして僕はライフルを引き寄せてテントの入り口から外をソッとうかがった。

何が居たのですか?

目が2つ光って僕を見ているんですよ。ゾォ~としましたね。僕は引き金に手をかけていましたが撃つ気になれない。

それは何だったのですか?

おそらくハスキー犬か野犬でしょうね。瞬(まばた)きもせずに僕の方をジィ~と見ているんですよ。最初の夜だったら、僕は間違いなく、すぐにぶっ放していましたよ。でも、“殺気”はそれまでなんですよ。僕はもう怖さはない。すぐ撃てるからですよ。僕はブルックリンで人間の返り血を浴びた事があるから、結構そのような度胸はついている。“かかってくるなら来い、ぶっ放してやるだけだ!” そう思いながら僕も睨(にら)みつけましたよ。僕の目もおそらくオーロラの光を受けて光っていたでしょうね。僕には5分ぐらいに感じられたけれど、それ程長い間のことじゃなかったでしょう。とにかく、にらみ合いの挙句、その獣は諦めたようにクルッと身を翻(ひるがえ)すと帰っていきましたよ。

デンマンさんは撃たなかったのですか?

“殺気”が消えていたんですよ。喧嘩した後、さっぱりした気持ちになるでしょう。あの気持ちなんですよ。動物同士だって勝ち負けがついたら相手を殺さないものですよ。

それで、その夜はそれ以外には何もなかったのですか?

何もなかった。もうその獣はやって来ませんでしたよ。

それで、デンマンさんの寂しさって何ですか?

つまり、人間が野生に返って生きるなら、寂しさを感じている暇がないんですよ。僕はしみじみとそう感じたものですよ。そしてあの朝を迎えた時のなんとも言えない幸せな気分。僕はお日様に向かって感謝し、祈るような気分になりましたよ。“あああ。。。お日様さん、ありがとうございます。夕べも無事で命に別状はありませんでした。今夜もよろしくお願いします。どうか僕をお守りください” 朝日を浴びながら、実際そう思ったものですよ。レンゲさんに、この僕の伝えようとしている気持ちが分かりますかあああ?

『群衆の中の孤独!寂しくって死んでしまいたい』より
 (2005年12月31日)

動物だって、人間と怖い思いをした経験があるケモノは、2度と同じ失敗を繰り返しませんよう。

そのハスキー犬は、そのような怖い思いをしたのでござ~♪~ましょうか?

たぶん、銃に撃たれた経験があるのだろうと思います。

どうして分かるのでござ~♪~ますか?

スカンクにちょっかいを出した愚かな犬のように、人間との怖い経験が無かったら、僕を襲ってきたと思うのですよう。

デンマンさんをどうして襲わなかったのでござ~♪~ますか?

僕は銃を構えていましたからね。。。おそらく、微(かす)かな火薬の臭いをかぎとったのだと思いますよう。

デンマンさんを襲っていたら、当然銃に撃たれていましたよね。

もちろんですよう。僕だって、死にたくありませんでしたからね。ハスキー犬が襲ってきたら僕は銃をぶっ放していましたよう。

でも、先に打つ気にはならなかったのでござ~♪~ますか?

動物だって、無用な殺し合いはしないものですよう。ハスキー犬だって生きる権利がある。食べ物が無ければ、ハスキー犬を撃ち殺して肉を食べるけれど、殺す必要の無い動物を殺すほど僕は血に飢えていませんでしたからね。それに、無用な殺傷は愚かですよう。無用な殺傷に弾(たま)を使ったら、いざと言うときに弾が足りなくなって、今度は自分の命が危険に晒される。

デンマンさんも、怖い思いをしてきたのですわね。

そうですよう。だから漢字馬鹿のような愚劣な人間を見ると、あのハスキー犬よりも愚か者だと思いますよう。

それ程、漢字馬鹿さんは愚かですか?

愚かですよう。漢字馬鹿は失敗に学ぶことができません。

失敗って、どのような失敗をしでかしたのでござ~♪~ますか?

女に成りすまして。。。、それから、事もあろうに僕に成りすまして、コメントを書いたのですよう。うしししし。。。

マジで。。。?

僕は大真面目ですよう。次のリンクをクリックして、事件の顛末(てんまつ)をじっくりと読んでみてください。

■ 『漢字馬鹿がデンマンに成りすまして愚かな事をやっています』
   (2005年5月29日)

僕の本名(Akira Kato)を使って、僕にすっかり成りすましてコメントを書いている。

。。。んで、デンマンさんは裁判所に訴え出ると言って脅迫したのですか?

うしししし。。。成りすまし犯罪だようって、優しく寅さんのように諭(さと)したのですよう。

そうしたら。。。?

しおらしい乙女のように謝りました。

しおらしい乙女からの返信

From Feces of Gold

2005年4月16日 02:50 AM

プロフ画も換えました。そして今回の投稿から、名前も変えました。
お陰様で私は改心致しましたから
改心した私に向けて、改めて下記の質問に回答をください。


『心の捻じ曲がった女性からの返信』より
 (2005年4月18日)

でも、それから、また成りすましを始めたのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。めれんげさんの『即興の詩』サイトで「なつみ」に成りすまして、次のようなコメントを書いたのです。

めれんげさん、はじめまして。
気になることがあって、コメントいたします。

2月12日の記事(裏切りはやさしく)で、
(心の恋人)と名乗っておられる方のコメントに、
差別用語が含まれていることに、気づいていますか?
それは、障害を持つ方を、意味する言葉です。

インターネットを利用して、差別用語を書くことは、
テレビなどで、差別的発言をすることと同様です。
あのようなコメントを、放置しておくべきではないと思います。

発言された方は、ご年配の方なのでしょうか。
相当、古い感覚を、お持ちなのでしょうか。
現代的感覚と、知識を持っている人間ならば、
公共の場、不特定多数の相手の面前で、
あのような言葉を吐くことなど、ありえません。

言葉狩りをするつもりはありませんが、
他人(めれんげさん)のブログに、コメントするのであれば、
最低限のマナーと常識を持つのが当然だと考えます。

めれんげさんは、当該の発言者を野放しにせず、
アクセスを制限すべきではないでしょうか。

長文失礼いたしました。

なつみ

2009/04/14 3:56 PM


『即興の詩 青空』のコメント欄より

『デンマン批判 (2009年5月8日)』に掲載。

この他にも、まだ余罪があるのでござ~♪~ますか?

ありますよう。小泉純一郎氏が、まだ現職の総理大臣をやっている時に純ちゃんに成りすまして僕にコメントを書いたのですよう。も~~

『小泉純一郎と名乗る漢字馬鹿』
    (2009年4月29日)

マジで。。。?

僕は大真面目ですよう!

つまり、宮本武蔵殿が生きていたら、漢字馬鹿さんのような成りすまし犯罪者をぶった切ったのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。

マジで。。。?

もちろん、大真面目ですよう。明後日は、実際にぶった切られた愚か者を紹介しますよう。うししししし。。。

マジで。。。?

もちろんですよう。楽しみにしていてね。

【卑弥子の独り言】

ですってぇ~。。。
本当に、宮本武蔵にぶった切られた愚か者をデンマンさんはマジで紹介するのでしょうか?
どのような愚か者なのでしょうか?
あなたは、想像つきますか?

とにかく、面白い話題が続きますわ。
あなたも、また明後日、読みに戻って来てくださいましね。
じゃあ、またねぇ。。。

ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

1999年夏の「東芝事件」は

ネットでも画期的な事件でした。

東芝製ビデオデッキの修理に関し、

その対応に腹を立てた消費者が、

経緯をネットで公開したのです。

東芝側はホームページの一部削減をさせるため

「名誉権と営業権に基づく妨害排除の請求」の

仮処分を申請しました。

しかし、社会的な批判が高まり、

急遽謝罪を表明したのです。

仮処分の申し立ても取り下げました。

やはり、企業と言えども法の下には

個人と平等なのですよね。

「はてなダイアリー」のユーザーとして

デンマンさんが「はてなダイアリー」の問題点について

たくさん記事を書いています。

ユーザーと「はてなダイアリー」との関係も、

もちろん対等であるべきですよね。

ユーザーが不満を表明し、

釈明を求めているのであれば、

「はてなダイアリー」も誠実に対応すべきだと思います。

ネットの世界は単に現実世界の

向こうの虚像ではありません。

東芝事件のように、

ネット上で激しさを増したユーザーの声は、

間違いなく現実社会に戻ってくるからです。

デンマンさんが「はてなダイアリー」を批判しています。

興味があったら読んでみてください。

■ 『はてな批判 (2009年5月24日)』

ところで、小百合さんが面白い記事をまとめて

小百合物語を作りました。

もし、小百合さんの記事をまとめて読みたいならば、

次のリンクをクリックしてくださいね。

■ 『最近の小百合物語 特集』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。


 





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