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新しい
古代日本史
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蘇我氏は高句麗
からやってきた
July 20, 2003

 

蘇我氏は入鹿から数えて3代前の稲目から、突如として歴史の表舞台に台頭してきます。蘇我氏は、藤原氏と違い、政争にやぶれて、 蘇我氏本家は滅びました。それに対して藤原氏は、勝者の立場から古事記や日本書紀に編集者として携わり、いろいろな小細工をして、 自分の出自をごまかそうとしてきました。そのことについては、このページ(今、日本に居る人は、日本人でないの?)で説明しています。しかし、蘇我氏の場合、そのようなことをしたくともできないので、蘇我氏の出自を たどることは、それほど難しいようには思えません。

ところが、蘇我蝦夷の名前を見ると分かるように、この蝦夷という名前は、 現在のアイヌ民族の祖先のことです。蘇我蝦夷はアイヌの出身だったのだろうか?と何も知らない人は、そのような疑問を持つかもしれません。

The remains of Soga Umako's grave (umako02.jpg--300x225)
奈良から国道24号線を一路南下して1時間たらずで飛鳥(明日香村)に着く。飛鳥へ一度でも行ったことのある人なら、 誰でもこの狭い地域に夥しい古代の遺跡があることに驚く。中でもとくに有名なのが高松塚古墳と石舞台。

石舞台は、踊りの舞台にできるほどの平らな巨石群を組み合わせた構造物であるところからその名がついたという。 古墳であるには違いないが、仁徳陵や応神陵ほど大きくない。かといって高松塚ほど小さくもない。 古墳の規模の大小はその年代の古さを意味している。つまり石舞台は仁徳、応神陵のように3世紀のものではなく、 高松塚(8世紀)ほど新しくはない。現在では6世紀の人、蘇我馬子の墓ではないかといわれている。

日本書紀には、この東北地方に住む蝦夷の事が非常に悪く書かれています。蘇我蝦夷は蘇我毛人とよばれましたが、 日本書紀では、毛人と書く代わりに蝦夷と書いています。つまり、蝦夷という人たちの事を必要以上に悪く書くことに因って、 蝦夷征伐を正当化すると共に、その悪い奴らの名前を、蘇我毛人になぞり付けて、この男も、同様に悪い奴だから、 殺されても仕方がなかったんだ、というような書き方をしています。

したがって、このようなことを念頭において出自をたどらないと、藤原氏に惑わされないとも限りません。何しろ、藤原氏のバイブルは、 古い中国の兵書、六韜ですから。この兵法書については、このページ (藤原鎌足と六韜) で説明しています。(新しいウィンドーが開きます。)

もちろん、蘇我氏はアイヌ民族の出身ではありません。稲目の父親の名前が高麗(こま)ということが分かっています。 高麗とは「日本書記」ではまさに高句麗を意味する言葉なのです。高麗(こま)という名前を、稲目につけたのは、編集長である、藤原不比等が、 自らの出自は棚に上げておいて、蘇我氏を高麗出身の、よそ者扱いにしようとする意図があったのかもしれません。

しかし、冷静な目で、蘇我氏の周辺をよく見ると、確かに高句麗色が強いので、藤原不比等が全く出鱈目を書かせたとは思えません。 例えば、稲目の子、蘇我馬子が建立した法興寺(飛鳥寺)の建築様式は高句麗的です、 それに稲目は、戦争によって捕虜になった高句麗女性を大伴狭手彦という武将から奉られています。仏教に傾倒していたと言われる蘇我氏ですが、 高句麗の国教こそが仏教であるという事実も見逃せません。このように見てゆくと、蘇我氏と仏教の関係も、よく説明がつくと思います。

また、蘇我満智や蘇我韓子などの名が「日本書紀」に出てきますが、彼らが蘇我稲目の先祖でないとしても、全く関係がなかったともいえないでしょう。 満智(まち)とは、百済人によく見られる名前です。韓子は原日本人と韓人の混血のことを指して言う場合が多いようです。 蘇我氏は、渡来系の集団のリーダーとして力を持ってきたということを思えば、当然、蘇我満智や蘇我韓子といわれた人たちとも、 無関係であるはずがありません。蘇我氏の一員である聖徳太子の17条憲法を思い出してください。第一条は和の精神です。 この和の精神に因って、出自の異なる渡来人をまとめて、力をつけてきたのが蘇我氏です。

それだけ和の精神を重視していた蘇我氏が、なぜ、内部分裂を起こして、自滅するように滅んでいったのか? おそらく、そんな疑問をもたれることでしょう。どんなに仲が良くても、けんかすることがあります。と、言ってしまうと、白けてしまいます。しかし、 当然のことですが、蘇我氏の中にも、理想主義者の聖徳太子、現実主義者の蘇我入鹿というように、さまざまな考え方をする人がいました。 決して一族の足並みが一糸も乱れなかったというわけではありません。

この間隙を見逃さなかったのが、中臣鎌足(後の藤原鎌足)です。彼は、見え隠れしながら、蘇我氏が内部分裂するように画策してゆきます。 六韜を愛読していた鎌足は、天才的な政治屋でした。ここでは、蘇我氏の出自と、彼らの業績をとりあげていますので、 詳しいことは、このページ (藤原鎌足と六韜) を見てください。

蘇我氏は稲目の代になって頭角を現してきたということは、すでにふれました。 稲目は二人の娘を欽明天皇の後宮に入れ、 皇子や皇女を産ませて、朝廷の屯倉開発にも携わり、 渡来してきた賢人たちをも自分の派閥に組み入れ、蘇我氏権力を確固たるものにしてゆきました。彼の死後、後を継いで大臣となったのが、 息子の馬子です。

蘇我馬子は、父から引き継いだ権力を最大限に活かし、朝廷に君臨しました。とくに、仲の悪かった敏達天皇の死後は、 皇室譜代の家臣であった物部一族の大連・物部守屋を滅ぼし、天皇すら暗殺するほどの権勢を手に入れるのです。

推古天皇の代になると、朝廷はもはや馬子の一人舞台となります。しかし、馬子はただ権勢を振るうだけの人物ではありませんでした。 政治的には中国の政治体制を模して官位十二階の制を定め、遣隋使を派遣し、地方支配に力を尽くしました。 関東地方に蘇我とか蘇我部という地名が多いのは、蘇我氏の地方支配の名残りです。文化的には、海外の思想などを盛んに取り入れ、 仏教の興隆に力を尽くしました。

後の「大化の改新」で行われたと言われる改革の基礎は、すでに馬子が行っています。稲目が基礎を作り、 馬子が発展させたその政治体制を引き継いだのが、息子の蝦夷です。

 

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筆者紹介
Akira Kato (kato.jpg--180x135)
  • 日本とカナダの大学で教育を受ける。
  • 横浜にある大手の電器メーカーでコンピューターのソフトウエアの開発に従事する。
  • カナダのノースウエスト隼州政府・財務省に勤務する。
  • バンクーバーのランガラ・カレッジおよびサレーのクワンテレン・カレッジで講師を勤める。
  • ヨーロッパ、東南アジア、中国、北米を幅広く旅行する。
  • 現在、経営コンサルタント、フリーランス・ライターとして活躍している。



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