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ワイセツとチャタレイ夫人
by デンマン & レンゲ
2010年12月2日
「チヤタレー夫人の恋人」は英文学界において名前が通つているA3の長編小説であり、芸術的観点からして相当高く評価されている作品である。
それは小説の筋の運び方や、自然、社会、登場人物の性格の描写、分析や、著者の教養の広さを示すところの、ユーモアと皮肉に富む対話などからして、著者の芸術的才能を推知せしめるものがある。 (中略) 話の発端は第一次大戦において負傷し、性的機能を失つた若い貴族のクリツフオードとその妻コニ―との、中部イングランドのラグビー邸における彼女にとつて不自然で退屈な生活である。 しかしながらA3の提唱するような性秩序や世界観を肯定するか否かは、これ道徳、哲学、宗教、教育等の範域に属する問題であり、それが反道徳的、非教育的だという結論に到達したにしても、それだけを理由として現行法上その頒布、販売を処罰することはできない。 出典: 『チヤタレー事件判例』 赤字はデンマンが強調するために施(ほどこ)したものです。
デンマンさん。。。あんさんは今日も、しつこく「チャタレイ夫人」を持ち出してきやはったん?
いや。。。しつこいと言うよりも、11月28日の続きやがなァ。
■『ワイセツと芸術』
(2010年11月28日) めれちゃんかてぇ、興味があるやろう? もちろん、関心がありますわ。 でも、わたしにとって、『ワイセツと芸術』の問題は、はっきりと白と黒がついてますねん。 つまり、「チャタレイ夫人の恋人」は表現の自由の観点から、裁判で争われるような問題ではないと、めれちゃんは断言するのやなァ? そうです。 上の判例でも、裁判官はちゃんと認めておるやん。 芸術的観点からして
相当高く評価されている作品
貴族階級の雰囲気に対する批判、
工業化による美しい自然の破壊、
農村の民衆の生活に及ぼす影響、
鉱業労働者の悲惨な境遇、
人心の荒廃、非人間化等の事実を指摘し、
また著者自身が真に価値のある生活と認めるもの
および著者のもつ社会理想を暗示
性的無軌道な新時代の傾向に対して批判的であり、
精神と肉体との調和均衡を重んずる
性の新な倫理と秩序を提唱 裁判官だってぇ分かっておるねん。ただ、オツムが時代遅れやさかいに、新しい考え方を素直に認めることができへん。 それで、いろいろと理屈を捏ね回して、刑法一七五条の「猥褻の文書」に該当する要素が含まれていると、言うてるねん。 さよかァ~。。。 だから、レンゲさんだって小学生の時に読んでも、学ぶことが多かったと言うてますやん。 裁判官よりもオツムがよっぽど現代的ですねん。
あの小説の大半は、
ロレンスの思想の
展開だと思いませんか? 2007-04-13 13:53
「チャタレイ夫人の恋人」ですが… 小学生のわたしに、 女性が自らの性欲を恥じる必要など フロイトも、ヒステリーの原因は、 by レンゲ 『ゴスロリと黒パンツ』より
うん、うん、うん。。。なるほどなあああァ~。。。「セックスとは、愛を基盤とした自由なものであるべきだと、わたしはずーっと信じてます!」とレンゲさんは言うてるでぇ~。。。これは、つまり、判例中の次の箇所を言い換えたようなものやなァ。 性的欲望の完全な満足を
第一義的のものとし、
恋愛において
人生の意義と人間の完成を
認めるかのような
人生哲学である。
そうやわァ。。。裁判官のおっちゃんも「チャタレイ夫人の恋人」をじっくりと読んで、理解しておるねん。 そうやろな。。。判例の中でしっかりと書いておるさかいに、じっくりと読んだのやろうなァ。 そやから、「チャタレイ夫人の恋人」はワイセツでも何でもないねん。。。ところで、裁判官は上の判例をいったい、いつ頃書きはったん? だいぶ前やァ。。。 だいぶ前やってぇ、いったい明治何年のことやのォ~? めれちゃん。。。いくらなんでも、明治時代ではないでぇ。 昭和32(1957)年3月13日に書いたものやがなァ。 50年以上も前やんか。 時代が違いますやん。 裁判官のおっちゃんも判例の中で次のように言うてますう。
なお性一般に関する社会通念が時と所とによつて同一でなく、同一の社会においても変遷があることである。
現代社会においては例えば以前には展覧が許されなかつたような絵画や彫刻のごときものも陳列され、また出版が認められなかつたような小説も公刊されて一般に異とされないのである。 しかし性に関するかような社会通念の変化が存在しまた現在かような変化が行われつつあるにかかわらず、超ゆべからざる限界としていずれの社会においても認められまた一般的に守られている規範が存在することも否定できない。 出典: 『チヤタレー事件判例』 赤字はデンマンが強調するために施(ほどこ)したものです。
要するに、時代が移り変わるにしたがって、タブーがタブーではなくなりますねん。
なるほどなァ~。。。めれちゃんは、ちゃんと見るべき所を見てるやんかァ。 それで、あんさんは「チャタレイ夫人の恋人」がワイセツやから、子供たちに読ませんほうがええと思ってるん? いや。。。わては「チャタレイ夫人の恋人」がワイセツやとは思うておらんでぇ~。 マジで。。。? もちろんやァ。 わては、かつて小百合さんと「チャタレイ夫人の恋人」について語り合ったことがあるねん。 めれちゃんも、ちょっと読んでみて欲しいねん。
投稿日時: 2008/09/05 07:32 (ロンドン時間)
日本時間: 9月5日 午後3時32分 バンクーバー時間: 9月4日 午後11時32分
う~ん 映画も本も その人の 受け止め方で、かなり違います。 やっぱ 「チャタレイ夫人の恋人」ですか ショックで ショックで 9月2日~5日まで見ながら…
そうですよう。そうですよう。 そうやって、誰もが“今一つの世界”がある事を知るのですよう! 軽井沢の別荘は、小百合さんにとって物理的な“今一つの世界”だけれど、 『小百合物語』と『ロマンポルノ第3部と第4部』は 小百合さんにとって精神的な“今一つの世界”になるだろうと思います。 その中で、小百合さんの40代、50代、60代の夢とロマンを考える事ができるのですよう!
良かったのか 悪かったのか、のめり込んで見てました
大人の目で見てみると シーンの 1つ 1つ が 大人用に 映っているなーと 昼 一人で 見られました。 デンマンさんはどう思った? 小百合より
それにしても
そうです。そうです。 だから、昼間、時間があって一人の時に読んでね。
デンマンさんはどう思った?
ブログでは書かなくてイイから、私に答えてみて。 「チャタレイ夫人の恋人」は、現在では純文学のカテゴリーに入っているようですよう。 つまり、「夫人の立場に置かれた時に、あなたならどうしますか?」 そのことを読者に問いかけているのですよね。。。 映画では、半分以上がファンタジーになっていますよう。 小百合さんは「やらし~ かったね。 森の中」と言うけれど、
エロスと夢とロマン! その“エロスと夢とロマン!”を『ロマンポルノ 第3部と第4部』でも再現していますよう! 以心伝心! あるんですね?
(チャタレイ夫人の恋人)
ショックで ショックで 9月2日~5日まで見ながら… でも、今のイヤな事を 忘れさせてくれました。 このとき、僕は一生懸命に『ロマンポルノ第3部と4部』を書いていたのだけれど、読み返すと、確かに僕と小百合さんの「チャタレイ夫人の恋人」になっているのですよう! でも、『ロマンポルノ第3部と第4部』は40代を迎えた妻が自分の人生を振り返って“本当の人生”を考えると言う“夢とロマンのポルノ”です。 もちろん、ロマンポルノだから、ショッキングでポルノチックなところがあって、僕のポルノの好みと小百合さんのポルノの好みが違ってしまって、小百合さんが具合が悪くなる事も充分考えられます。 でも、僕は小百合さんが『エマニエル夫人』を観た、と言う事実を念頭において書いていたから、小百合さんが具合が悪くなって寝込んでしまうと言うようなことはありませんよう。(爆笑) とにかく、今夜、もう一度読み返してビーバーランドにアップします。 小百合さんと再会できなかったら『小百合物語』も、『ロマンポルノ』も書けなかった訳だから、僕は、小百合さんに心から感謝していますよう。 ありがとう! その気持ちもロマンポルノの中で書いています。 じゃあね。ば~♪~い。
投稿日時: 2008/09/05 23:51 (ロンドン時間) 『上流社会』スレッドより 『エマニエル夫人とチャタレイ夫人』より
あんさんは、こないな事を小百合さんと話しておったん?
うしししし。。。あきまへんか? アッカ~~ン! どうしてや? 小百合さんは「チャタレイ夫人の恋人」を観て“ショックで ショックで。。。”と言うてますやん。 それなのに、あんさんは『軽井沢夫人』のようなポルノを書きはってぇ、それを小百合さんに読ませやはったん? あきまへんか? アッカ~~ン!。。。デンマンさん!。。。あんさんは、ぬけぬけと恥ずかしげもなく次のような事まで書いてますやん!
このとき、僕は一生懸命に『ロマンポルノ第3部と4部』を書いていたのだけれど、読み返すと、確かに僕と小百合さんの「チャタレイ夫人の恋人」になっているのですよう!
小百合さんもじっくりと読んでみてください! きっと、ムカつくけれど、うれしいようなドキドキするような驚きだと思いますよう!
わてがこのように書いては、あきまへんかァ~?
アッカ~~ン! よう、恥ずかしげもなく、書けるわア~! あんさんが4年ほど前にクラシックの事で言い争った太田将宏さんが読めば、きっと「いいきなもんだね!」と呆れてまうでぇ~。 つまり、わては、太田さんが感心するような事を書かんとあかんのか? わたしは、何も太田さんにこだわっているのではないねん。 あんさんがヤ~らしい事を書いて、ヤ~らしい事が嫌だと言う小百合さんに読ませようとしている事が我慢ならないねん。んもお~~。 めれちゃん!。。。キレたら、あかんがな。。。確かに、「チャタレイ夫人の恋人」の森の中のシーンは小百合さんが言うように「それにしても やらし~ かったね」と見えるかもしれへん。
そやけど、このシーンは見る人によってはロマンチックだと受け留める人も居るねん。 あのなァ~、「チャタレイ夫人の恋人」は、たびたび映画化されたのやけれど、2006年に フランス、ベルギー、イギリスの合作映画 “LADY CHATTERLEY” を監督したフランス人女性のパスカル・フェランさんは、あの森の中のシーンについて次のように言うてるねん。
実は、D・H・ローレンスが書いた「チャタレイ夫人の恋人」の原作には第3稿まであるのです。第1稿は草稿と呼ぶようなモノです。第2稿を経て、小説としても出版され、過去に3回映画化されいるのが第3稿なのです。そして今回4度目の映画化となる私の映画は一部でのみしか出版されていない第2稿を映画化したものです。
第3稿は登場人物たちが饒舌で、自らの行動を説明しすぎるきらいがあるのに対し、第2稿は秘密めいた部分を残しながらも、内面の変化が顕著に描かれていて感動的でした。 “人間がこの世に存在してから初めて語られるラブストーリーなのではないか”と思うほど純粋な愛の物語だと私は感じたのです。
女流監督も、このように言うてるように、あの映画はむしろ“純愛”物語なのやァ。 けっして「ヤ~らしいだけの映画」じゃないのやでぇ。 その証拠に小百合さんだって引き込まれるように観て、次のように書いてるねん。
(チャタレイ夫人の恋人)
ショックで ショックで 9月2日~5日まで見ながら… でも、今のイヤな事を 忘れさせてくれました。 分かるやろう?。。。このように、小百合さんだって見ながら感動した部分があったのやでぇ。 つまり、イヤな事を 忘れるほど感動したのやがなァ。 ホンマかいなァ~? あのなァ~、もし、感動せんような映画やったら。。。、ただワイセツで ヤ~らしいだけの映画やったら、4日間も続けて観ることないねん。
【レンゲの独り言】
ですってぇ~。。。 とにかく、まだ面白い話題が続くと思います。
メチャ面白い、
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こんにちはジューンです。
わたしも「チャタレイ夫人の恋人」は何度か観ましたわ。
いつ観ても感動的です。
ええっ?どういうところが。。。?
フランスの女流監督パスカル・フェランさんも
言ってますよね。
お互いに裸になって花を飾り合うシーンは、
2人の心が一体となったことを表しています。
また、雨の中を裸で走り回るシーンでは、
子供のように喜びを体全体で表現しているのです。
確かに本で読むよりも、さらにロマンチックなものが
スクリーンに表現されているような気がします。
あなたも映画に関心があったら
是非、次のリンクをクリックして覗いてみてください。
では、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。
YouTube 動画
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