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コウノトリもビックリ!
April 10, 2004

 

The stork delivers a baby (birth2.jpg--268x288)

母は強かった!
自分で帝王切開して
赤ちゃんを取り出す。

世の中には気丈なお母さんがいたものです。この世にも信じがたい出来事がメキシコの小さな部落で起こりました。 4日前の4月6日に起こったばかりです。とにかくその日、お母さんは自分でおなかを切り裂いて男の赤ちゃんを出産したのでした。 台所のキッチンナイフを使ったんだそうです。全く、驚きですねェ。

私は、血を見るのが恐怖でして、自分ながらなんともイクジがないと思うのですが、コップ一杯の血を見ると、もういけません。 顔が蒼白になって全身が冷たくなり、もうその場にヘナヘナになってしまうんですね。もし、私が女性で同じような状況に置かれたら、 おなかを切り開いて大量の血を見るや否や、失神してしまうに違いありません。切腹を失敗してブザマに死んだようになるでしょう。

とにかく、自分で帝王切開をして無事に出産したというのは、このお母さんが初めてだということです。

匿名ですが、このお母さんは40歳です。電気も、水道も、下水道もない、いたって辺鄙な部落に住んでいて、 一番近い病院から車で8時間も離れているそうです。とても間に合わないと思ったお母さん、自分でおなかを裂く以外にないと決めて、 自分で切開したというのです。

このお母さん、以前に出産した時には、難産で赤ちゃんを亡くしているんですね。

「強い酒を3杯飲んで、キッチンナイフを手に取ると、それで自分のおなかを切り開いたんです。3たびナイフを差し込んで切り開いたそうです。 男の赤ちゃんを取り出すと、すぐに息を始め泣き出したそうです」 あとで、 彼女の治療に当たったサンパブロにあるマヌエル・ヴェラスコ・スアレズ博士病院のヴェイル医師はそう述べました。

ヴェイル医師は国際産婦人科専門誌にも出来事の詳細を次のように報告しました。

意識を失う前に、お母さんは子供の一人に近くに住む看護婦に来てもらうよう呼びにやったのです。 看護婦は裁縫用の針と木綿糸でおなかを縫い合わせると、お母さんと赤ちゃんを病院に送ったのでした。 そこでヴェイル医師と同僚が治療に当たったのです。

陣痛が始まってから、このお母さんは自然には生まれそうにないと見極めて非常手段に頼ることにしたのです。 とにかく急なことで、全く助けを呼ぶことも出来なかったのですね。もう自分でおなかを裂く以外になかったんです。

母性本能というのはとにかくすごいものですね。子供を無事に生むためならば切腹するようなことも、あえてしてしまうんですから。 しかし、これは特別なケースかもしれません。

いずれにしても、子供を生む母親は気丈なものですね。母は強い!そう思いませんか?

 

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筆者紹介
Akira Kato (kato.jpg--180x135)
  • 日本とカナダの大学で教育を受ける。
  • 横浜にある大手の電器メーカーでコンピューターのソフトウエアの開発に従事する。
  • カナダのノースウエスト隼州政府・財務省に勤務する。
  • バンクーバーのランガラ・カレッジおよびサレーのクワンテレン・カレッジで講師を勤める。
  • ヨーロッパ、東南アジア、中国、北米を幅広く旅行する。
  • 現在、経営コンサルタント、フリーランス・ライターとして活躍している。



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