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オンライン自動翻訳利用法
段落違い
(Systran と AMiKAi の比較) Garbage in, Garbage out by Akira Kato
September 6, 2003
なぜ段落を取り違えているのだろうか? 上の表示はこのページにフィットするように変えてあります。 Nifty翻訳サイトでも、同様に段落を取り違えているようです。しかも、よく見ると、原文の一部を脱落させています。 赤枠で囲んだ部分と、前の原文と比較してください。 【原文】 しかし、この継体天皇は、さまざまな謎に包まれた人物で、生まれた年がはっきりわかりません。亡くなった年齢も諸説があります。天皇になる前、 どこで生まれどこで育ったかについても諸説があります。はっきりしていることは、現在の皇室が系図を正確にさかのぼることができる最古の天皇だということです。 この辺に作為の跡が見られるわけです。他のことが、よくわからないのに、なぜ、現在の皇室が系図を正確にさかのぼることができる最古の天皇なのか?これは、 非常に素朴な質問だと思うのです。しかし、突き詰めて考えたとき、本当に、どうしてそうなの? そう、疑問を投げかけざるをえないでしょう。 上のハイライトにした部分が脱落しています。しかも、次の段落から、以下に示す部分が付け加えられています。 日本書紀によると継体天皇は近江で生まれ、福井平野で育ったと書かれています。
こんな事が起こりえるだろうか? ここまで調べてきて、はて!と思いました。間違うにしても、これほど手の込んだ間違いは先ず考えられません。コンピューターの間違いは、 結局、それを動かすように「命令書」を書いたプログラマーの間違いです。しかし、そのプログラマーも、これほど手の込んだ間違いはしないなず! ということは、あとは誰がこのような間違いを犯すかというと、そもそも、この文章を書き、翻訳させた私だけしかいないはずなのです。 しかし、そんな馬鹿な!こんな間違いをしたのだろうか?ということで、もう一度冷静に翻訳手順を一つ一つ考えながら振り返ってみました。 というわけで、長い話を短くして話せば、やはり、これは私の間違いだったのです。なぜ、こんな間違いをしたかというと、 私がこれまで試した翻訳サイトのすべてがShift_JISで書かれた日本語の文章だけしか翻訳してくれなかったのです。 これに反して、今このページを書くのに使っているノートパッドはShift_JISを受け付けません。 そういうわけで、ノートパッドでUTF-8のエンコーディングを使って書いたものをShift_JISに変換してから翻訳サイトで訳したわけです。 したがって、日本語のページには2つのバージョンがあることになります。UTF-8で書いたものと、Shift-JISに変換されたものです。 ところが、このUTF-8で書いたものをアップデートしたにもかかわらず、Shift-JISにすぐに変換せずに、翻訳するときは、 前に変換したままのShift_JISバージョンを翻訳にかけていたというわけです。 これでは、出て来る原文も訳文も当然違っていて当たり前です。“Garbage in, Garbage out”と言うことをよく耳にしますが、 これなどはその良い例でしょう。自分の文章をゴミだとは思いたくありませんが、間違ったものを入れたら、間違ったものが出てくるのは当たり前です。 そういうわけで、このページでは、そのような、うかつな失敗例についてお話しました。同じような状況で2つのバージョンを用意しなければならない時は、 間違いなく2つ共にアップデートすることをお忘れなく。 UTF-8で書かれた原文
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