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オンライン自動翻訳利用法
笑いを誘う自動翻訳例 (Part 7):
「連れ子くさい」 が “Stepchild is ill-smelling” by Akira Kato
September 7, 2003
翻訳例 16
【原文】 そもそも、この振姫(ふるひめ)自身が、半島から戦乱を逃れてやってきた、新羅の貴族の娘だった可能性さえあります。 生まれた年が不明だというのは、どうも、ヲホト王が振姫(ふるひめ)の連れ子くさい。 もし、それが事実とすれば男大迹(ヲホト)王には、 日本人の血が一滴も混じっていないことになります。いずれにしても、この豪族の中に多数の帰化人が居たことは、まず間違いありません。 日本海側に圧倒的に強力な王国ができていたということが、最近の、考古学上の遺跡発掘でわかっているように、この当時の先端技術は、 鉄器や、武器も含めて、半島からやってきた人々によってもたらされたものです。 【訳文】 In the first place, this swing princess (the ひ め which is shaken) itself, disturbances of war escaping from the peninsula, there is even a possibility of being the daughter of nobility of the new 羅. The year when it is born is unclear, very, photo king the swing princess (the ひ め which is shaken) the stepchild is ill-smelling. If that makes fact, the man large 迹 (photo) in the king means that the blood of the Japanese has not blended even one drop. In any case, as for the many naturalized people staying in this thane, you are not wrong first. As the notion that where, recent times, understood in ruins excavation in archaeology, powerful kingdom made preponderantly the Sea of Japan side, advanced technology of this that time, including also the ironware and the weapon, being something which is brought by the people who are done from the peninsula it does.
Translated by AltaVista (Babel Fish Translation)
http://world.altavista.com/. “Is the Japanese imperial genealogy unbroken?
(Mysteries of Emperor Keitai)” より抜粋。
機械翻訳で、ここまで訳せるようになったかと感心するけれど。。。 個人的なことになりますが、私が始めてコンピューターを使ったのは1970年か1971年頃でした。 まだ大型コンピューターの全盛時代で、パソコンはまだ生まれていません。やっとミニコンが普及し始めた頃ですが、 まだ個人でコンピューターを買う時代ではありませんでした。 日本電気(株)が作った大型コンピューターを大学の研究室で使っていたのですが、その使い方が2通りありました。 バッチ処理とタイムシェアリングでリアルタイムに使う方法です。 このバッチ処理というのはプログラムをコーディングシートに書いて、それをパンチ室でカードに穴を開けて書き込み、 それを一まとめにしたものがバッチと呼ばれたわけです。一枚のカードに10文字から50文字ぐらいの命令を書き込みますから、 50KB(キロバイト) のプログラムを書くとなると約800枚ほどのカードに穴を開けることになります。1キロから2キログラムほどの重さになるでしょうか? これを箱に詰めてコンピューターセンターの窓口へもってゆきます。すると、オペレーターがこのカードをカードリーダーというデバイスを 使ってコンピューターに読み込ませて、処理をするわけです。 翌日、コンピューターセンターの窓口へ行き結果を受け取ります。しかし一度でまともな結果を得るということはありません。 当時私が使っていたコンピューター言語はFORTRANと呼ばれていたもので、カードの打ち間違いなどで、必ずエラーが出たものです。 このエラーを直してからカードを打ち直してまたセンターの窓口へもって行って手渡します。これを少なくとも一週間繰り返したものです。 これでやっとプログラムのエラーがなくなるのですが、まだ正しい結果は得られません。 新聞紙半分ぐらいの大きさの紙に、文字だけを使ってアインシュタインの顔を描いたのですが、これをやるのに3週間ほどかかりました。 今なら、プログラムを書くように準備さえできていれば、同じことをするのに半日あれば十分にできることです。 タイムシェアリングでリアルタイムに使うというのは、ちょうど現在私たちがキーボードとディスプレーに向かってコンピューターを使うやり方です。 その当時は、しかし、今のようにスクリーンを持ったディスプレーというのはありません。テレタイプの端末を使っていました。キーボードで入力し、 結果は紙に打ち出されるわけです。一台の大型コンピューターにケーブルで数十台の端末が接続されており、 それを同時に何人もが共同で使うわけです。 もちろんすべてのコマンドは英語です。日本語は全く使えませんでした。 「加藤君、漢字がコンピューターで使えるようになるのは、まだ20年先の話だよ」 N教授はそう言ったものでした。確かに、 技術的に、それだけの時間が必要だったのです。それでも、京都大学あたりでは、すでに機械翻訳の研究を進めていたようです。 しかし、漢字がコンピューターで全く使えなかった時代です。コンピューターに翻訳させるなどということは、本当に雲をつかむ様な話でした。 それが今はこうして無料自動翻訳サイトが3,500サイトほどあります。 無料和英自動翻訳サイトだけでも、下に示すように31サイトあります。 というわけで、これまでの自動(機械)翻訳の研究はすばらしいと思うのです。しかし、 上のように「連れ子くさい」 が “Stepchild is ill-smelling” と訳されると、 「これ、何とかならないの!」と、つい言いたくなってしまいます。 上のほんの一段落の中にも、これ以外に愉快な訳し方をしているものが結構あります。
固有名詞は訳さなくてもいいのですが、機械翻訳では普通名詞と固有名詞の区別が付かないので訳してしまいます。 「この当時」というのは、まず「当時」という漢字を“that time”と自動的に訳します。それに「この」という訳の“this”を付けて “this that time”と訳しているわけです。人間が訳すなら、this と that が続いているので、 少なくともどちらか一方を除くはずなのですが、機械翻訳では、決められたことを決められたように実行して、臨機応変の処置が取れません。 「やってきた」というのも「やる」、つまり「行う」という意味だと決められたとおりに解釈して、それの完了形にして “done” としているわけです。しかし、それならば“have”を付け加えないと片手落ちになるのですが、そこまでは考えていないようです。 このページのトピックスである「連れ子くさい」というのは、文脈から考えれば当然「連れ子かもしれない」という意味になります。 人間が訳すなら、“stepchild is ill-smelling” とはならないでしょう。 というようなわけで、まだまだ日本語の自動(機械)翻訳には研究の余地がだいぶ残っているようです。
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